山旅 : 越中のトレッキング街道2016 その2 2016/12/21
投稿者: hangontan 投稿日時: 2016-12-29 17:30:24 (538 ヒット)

















前回歩いた12月12日は冬晴れのとてもよい天気だったが、きょうはそれにもましての上天気。あれから暖かい日が幾日かあって、山の雰囲気もすっかり変わってしまった。

ゲート付近はまったく雪が消えてしまっていて、周辺の山々の斜面も雪が融け、茶色くなっている。10日も経たないうちに雪は20センチも消えてしまっていた。今年も去年に続いての暖冬かなと思わせる気配。なもんだから、スノーシューも着けずにアスファルトの道路を歩きだした。

ゲートを過ぎたばかりのときはよかったのだが、車の轍が凍っていて、滑らないようにと気を使う。道路にはまだ雪が10センチほど残っており、これならスノーシューの方が歩きやすいのに、と思ったが、すでに遅かった。道路脇の杉に積もっていた雪は跡かたもなく消えてしまっている。

とにかく滑って転ばないことにだけ注意して歩く。新雪に足がとられないだけ歩きは楽だ。すぐに細蔵山の対岸に着くが、取り付き付近の斜面には雪が全く付いていない。また、雪が幾分融けたせいか、川の水量も多く感じられ、渡渉して濡れるのも嫌だったので、細蔵行きは見送った。

中山に取り付いて、しばらくは地肌が見える夏道を行く。が、すぐに足首から脛ぐらいまで潜る雪となる。こうなればスノーシューの出番だ。ときより、膝まで潜るし、ショートカットしようにも、つぼ足ではうまくない。1000を超えるとさすがに積雪は多くなる。せめてワカンでもザックに結わえておけばよかったと思うことしきり。

山頂に着くと、光る早月尾根が目に飛び込んできた。周辺の山々も標高の高いところではそれなりに雪は積もっているようだ。大日岳もすっかり雪のベールに包まれている。

カメラの設定を変えて、何度もシャッターを切る。前回持ち込んだレンズとは違うレンズでどう映るのか楽しみだ。またズブズブの雪では三脚が安定せず、ザックを重しにしてもたわんでしまう。かといって、堅牢で重たい三脚を山に持ち込む体力もなく、当面は今ある三脚を工夫して使うしかないだろう。山の装備を減らすわけにもいかず、歳をとってからの山の写真は結構大変と感じた。

伊折へと戻る道すがら、ゲートから歩いてくる人に何人か出会った。みんな撮影が目的のようで、カメラを抱えている。越中のトレッキング街道もだんだんとメジャーになって来つつある。


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