山旅 : 初めての土倉山 1030まで 2017/3/11
投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-3-14 12:50:45 (442 ヒット)











仕事で群馬の山の中に出向いていても「山」とは無関係の生活。山どころか運動らしきものは一切していない。そんなことだから、富山に戻ってきても体はとても山に登れる状態ではない。じっと富山に腰を据えて、少しずつ体調を整えていくのがベストなのだろうが、天気周りのこともあって、なかなかうまくいかない。

天気図は高気圧に覆われる翌日の好天を示しているが、明日まで待っておられず、とりあえず支度を整えて家を出た。今日はいつもとは違った方面に出向こうと、伊折橋手前に車を止める。後から一人やってきて、どこへ向かうのかと聞いたら「白倉山」とのことだった。出発したのが、9時。いつもより2〜3時間は遅い。初めての地なので、偵察がてらボチボチ歩きだした。

新雪が20センチ、スノーシューでいく。取り付きの尾根までは意外に長く感じた。谷を横切って取り付くのだが、橋が架かっていて一安心。だが、登り始めはかなりの急登。どこかいい場所がないかと、林道を廻りこんだら、取り付きらしい踏み跡が残る斜面を見つけた。

途中トラロープもあり夏道もあるのかと思わされる。急登の斜面はポールでもいけるが、今日はポールはよしてピッケルだけにしたが、それが正解だった。カメラと三脚を担ぐとなれば、どこかで軽量化を図らねばならず、ポールだけにするか、ピッケルだけにするか、そのどちらかを選ぶのは思案のしどころ。長丁場の歩きを考えれば、ポールに軍配が上がるのだろうが、これから先残雪期のことを考えると、ピッケル、アイゼンは必携となる。ピッケルだけの行動にも慣れておいた方がよいとの判断からそうした。もっとも、ポールが一般的になるまでは使わずにいたのだから、ピッケルだけでもいけるはず。だが加齢とともに膝への負担が気になり始めると、ポールの使用を前提とした行動に切り替えていくべきとの思いもあり、悩ましいところではある。

急坂を登り切ると、斜度は落ちて歩きやすくなる。左には大倉山へと続く尾根が光っている。右手は木の根山へと続く尾根の向こう側から大日の稜線が顔を見せ始める。うん、なかなかよい尾根だ。見慣れている大熊や中山方面からとはちょっとだけ違う距離と角度で臨む山々は新鮮に映る。

1000メートルを過ぎた緩やかな尾根。気が付くと西側から雲が広がってきて、大日方面は重たい雲に覆われつつある。その雲が剱に達っするのにそんなに時間はかからないだろう。ここから山頂まであと300、1時間の地点だが、剱の展望が期待できないことと、圏外だが、携帯にはSNSメッセージがかみさんからも得意先からもいくつも入ってきており、早く用事を済ませたいとの思いから、今日の行動はここで打ち切った。

下りの途中で、朝出会った単独の方とすれ違った。縦走用のかなりの量を背負っている。白倉山までとのことだが、今日はどこまでいくのだろうか。

登り:伊折橋〜取り付き尾根 50分、1030まで 1時間40分
下り:1時間30分

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