山旅 : なんにも見えない土倉山 2017/4/1
投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-4-11 18:04:49 (408 ヒット)





いつのころからか、山での行動時間のリミットと、体調のリミットを考えながらの山登りとなってしまった。いつ襲ってくるともしれぬ発作性の頻脈のことを考えると、山域やルートはおのずと限定されてくる。山高きがゆえに尊からず、というものの、高い山、困難な山への想いはまだ完全に捨てきれてはいない。会心の山は結果として付いてくる。

雲が出ているが、予報では9時ごろから晴れマークとなっていたのでそれを期待して出かけた。3/11に来たとくらべ、雪はかなり沈んでいる。林道の路肩にはフキノトウも出始めている。山の斜面もすっかり地肌が出ている。林道に残った雪の上には一人と思われる山スキーの跡が。今日は終始それを追っての行動となった。

取り付きの杉の植林帯はところどころ雪が途切れているが、トレースは残った雪にうまく乗って尾根へと向かっている。尾根に出てからは一旦雪が途切れるが、またすぐに出てくる。藪もうるさいほどではない。視界は悪くなる一方で、期待した景色はまったく見えない。ひたすらトレースを追っかけ、いつになったら先行者に追い付くのかな、との思いで高度を稼ぐ。人影がしたので、追いついたと思ったら、先の単独行者が降りてきたところだった。8時47分、約900の地点。ずいぶん早いなーと、聞いたら、5時に出たとのことだった。

彼とすれ違ってからも、一向に天候が回復しない。あたり一面乳白色の世界、視界は100メートルあるかないか。細かな霧雨に包まれる中、いつのまにか稜線に出ていた。山頂は右に折れて少しいったところ。トレースもそこで終わり、その先は下り斜面となっていたので、山頂と断定した(家に帰ってからGPSログで確認)。

土倉山から見える毛勝や剱方面の景色はまたのおあずけとなった。

伊折橋起点 取付きまで1時間 山頂まで2時間30分 下り取付きまで1時間


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