山旅 : 光の烏帽子岳 2017/5/2
投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-5-16 15:45:20 (439 ヒット)

























連休明けには通れるだろうときいていた田籾からの道路。嘉例沢森林公園まで車が入って一安心。公園の少し手前に関東ナンバーが一台止まっていた。ダッシュボードには計画書が置いてある。4月28から5月4日まで剱を目指すのだという。食糧だけでもかなりの重さ。これだけの長丁場、天候の運不運が成功の大きな鍵となるのだろうが、なにより総合的な山力があってこその挑戦だと言える。

登山道にはショウジョウバカマたくさん咲いている。900あたりから雪を拾い、1000から雪の上となる。夏道沿いのコシアブラはまだ芽吹いていない。いつもならたくさん生えている鉄塔脇のワラビは影も形もない。

青空と新録と雪の白、残雪のブナの林を行くのはなんとも気持がいい。大地から初雪山の稜線がいつの間にか後立山の稜線に変わっている。圧巻はマッターホルンのように天を突く五竜、そして二つ鬼の鹿島槍。正面の僧ヶ岳がじゃまになって、毛勝から先の北方稜線は目に入らない。かわりにと言ってはなんだが、白山が遠くに浮かんでいるのが見える。振り向けば黒部平野をバックにした雪の稜線が眩しい。谷を覗けば、新緑と残雪の綾模様に陰影が加わり、春めいた山肌がよけい鮮やかに映る。

風も笑っているかのような穏やかな春の山だった。

嘉例沢森林公園起点 登り2時間30分 下り2時間

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