山旅 : 伝蔵小屋 2017/5/8
投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-5-16 18:03:13 (485 ヒット)





















連休中の喧騒がうそのように閑散としている馬場島。
4月30日に来たときは、駐車場は県外ナンバーの車でいっぱい、路上も縦列駐車でごった返していたのに、連休が明けたとたん、この静けさ。いつもながら、このギャップに戸惑いを感じてしまう。

6時30分、出発。松尾平に入るまで夏道が出ている。しかし。いつもなら賑わしてくれるサンカヨウ、カタクリはまだまだこれから、といったところ。松尾平のベンチのまわりは雪がべったり。そこからしばらく雪の平坦地をいく。芽吹きが始まったばかりの残雪の山、まだ、陽射しをさえぎるほどの緑はない。

奥の院を過ぎての登り、夏道を行く。1150から雪を拾い、1280あたり、いつもの場所から左の斜面に入る。連休中に付けられたトレースが残る。1600直下まで快適な雪面歩き、今日は出発時間も遅かったため、雪もほどほどに緩んでいる。そこから夏道が出ているが、少し歩いてすぐに捨て、左の残雪の斜面に出る。例年より雪が多いせいか、いつもならところどころ出てくる、残雪の中の藪に悩まされることもなく、順調に高度を稼ぐ。この藪が曲者で、帰路に自分の足跡を見失ってしまうことがこれまで多々あった。今年はそれがないため、安心していられる。

1900からが長い、目標を手前の山一つ一つにとって、それをこなしていくことで気を紛らわせて進む。右前方には前剱東尾根が見え隠れする。かつて辿ったその尾根は、立山川から一気に立ち上がる存在感のある尾根だ。

伝蔵小屋手前のピークに立つと、聳え立つ剱本峰が目に飛び込んでくる。
小屋は屋根が出ている程度で、すっぽりと雪に覆われている。テント跡が散見され、兵どもが夢のあと、といった風情。一脚を立て、カメラを設営する。これまで何度も何度も撮った光景だが、腹いっぱいになるまでシャッターを押した。

馬場島起点 登り3時間40分 小屋前ピーク20分間 下り3時間

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