山旅 : 大猫の尾根から 2017/9/4
投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-9-5 12:17:16 (427 ヒット)























朝、窓を開けると星が見えている。盛夏ときと比べると随分日の出が遅くなった。外の空気もひんやりしている。

月曜というのに馬場島は満車。白萩川の車止めも4台止まっていた。みんなどこへ行くのだろう。林道を歩いて三ノ窓とチンネが見える場所へと急ぐ。着いた頃には青空はなくなり、うすい雲が背景となっていた。ここに差し込む朝陽とはどんなものだろうか、それを夢みて来てみたが、もうそんな時間ではなかった。一時間は早く来なければ。まぁ、いつかその日がくるだろう。それにしても、ここから臨む剱は感動もの。お気に入りのポイントだ。

今年になって三回目の大猫の尾根。4月末と8月初め。その二回ともマダニに取り付かれている。二回目のときは降りてきてすぐに気付いたのだが、むしり取る角度が悪かったせいか、口角が残っているのか、その跡が赤い斑点となっている。今回は絶対にマダニは避けたかったので、下はズボンとスパッツ、上はフード付き長シャツと軍手、とにかくマダニが入り込むすきがないように万全を期した。さらにムシペール30を念入りに塗布。これで完璧だろう。

1400の鞍部がちょうどよい撮影ポイント。1000から1200ぐいらいでも振り向けば、剱全体が臨まれるが、足場が狭いのと、草が茂っているのでもう少し登る。撮影ポイントの見定めも今回の目的の一つ。

1400のピークを右に少し下るとやや開けた場所に出る。ここから剱を眺めることにした。リサイクルショップで手に入れたジャンク品の540円のレンズ。75−300mmでF4−5.6。これがまたよい映りをする。池ノ谷の雪渓の残り具合が手に取るようにわかる。圧巻は三ノ窓とチンネの岩場。これもよく描写できていて、本当に拾いもんのレンズであった。

この間も、下着をめくってダニが付いてないか確認し、ムシペールをスプレーして念を入れた。

雲がなくベタな絵となったが、陽射しが弱かったせいもあって、逆光にならず剱の山肌を撮るにはよい条件だった。いつの日か光の剱を撮ることを夢見て下山にかかった。

登山口起点:1400の鞍部まで1時間 撮影時間30分 登山口まで30分

印刷用ページ このニュースを友達に送る