朝、床の中で考えことをしていたら、いつのまにか日が昇ってしまっていた。そこで手ごろな大辻山に向かうことにした。山はまだ緑だが、こころなしか低い陽ざしに照らされた木々の葉は、なんとなく盛夏とは違う色合いに映る。秋の始まりの中にも、まだ夏が残っている、そんな頃合いなのだろう。