本棚 : 「曲直道三 乱世を医やす人」山崎光夫 著 ★★★ 東洋経済
投稿者: hangontan 投稿日時: 2018-11-9 11:13:33 (298 ヒット)

著者あとがきによると、この作品は当初漢方薬メーカーの月間広報誌に掲載されたものだという。
企業の広報誌にこういった作品の執筆場があるとは知らなかった。どういう広報誌なのか見てみたいと興味がわく。また、広報誌にこういう作品を載せる会社の姿勢というか度量に感心もした。
山岡宗八の「徳川家康」の再読から始まった時代小説再発見の旅は自分の中での戦国時代の総括でもある。医師の目線からみた戦国の世はこれまで読んできた武将物語とは趣が異なり新鮮だ。戦国時代の医療はどういうものだったのか、時代背景と連動し患者の身分の差や敵対関係を問わず真摯に処する主人公の姿が印象的に残った。

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