本棚 : 「火の色」ピエール・ルメートル 著 ★★★ 早川書房
投稿者: hangontan 投稿日時: 2019-6-12 10:12:26 (250 ヒット)

なんとなく、ジェフリー・アーチャーの作品を彷彿させるトリック劇。「天国でまた会おう」の続編ということで、その前作をよく覚えていないのでちょっと心配だったが、そう思ったのは最初だけで、読み始めるとあまり前作の主要部分を引きずっておらず、すぐに本作品の筋に入っていけた。
本書の原作には、フランスの新聞、雑誌に数多くの書評が寄せられたとのことだが、それほどの賞賛に値する作品という印象はない。戦時のフランスの文化、人間模様を主題としているだけに、熱の入り方がピエールの母国フランスと自分とでは差があるのかもしれない。

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