山旅 : ギョウジャニンニク その2
投稿者: hangontan 投稿日時: 2021-6-16 14:43:15 (155 ヒット)

先だって見つけたニンニク畑がどうなっているのか、その様子を確かめに出かけた。現地に着いて、びっくり仰天。その谷はウドの畑と化していた。それも極太極上のものばかり。畑というよりは林。一目千本のウド谷だった。だが、肝心のニンニクは消え失せていた、それも一つ残らず。この前は、小さいのは残し、葉っぱが複数のものも一枚は残すようにして採ってきた。奥の方にも見えたが、泥付きの斜面はアイゼン無しでは不安だったので、それも放置してきた。しかし、それらすべてが消失していた。不思議で、不思議でたまらない。イノシシかシカか、はたまたクマの仕業か。一番考えられるのは人間の仕業だろう。

もしかしたら、私が偶然見つけたそのニンニク畑は誰かの「シマ」だったのかもしれない。私が入った直後にその人がやって来て、人の入った気配を感じ、根こそぎ採っていった。あるいは、私が夢中になって採っていたところを誰かに見られたのかも。はたまた、痕跡を残さないようにカモフラージュしてきたつもりだったのだが、誰かに気づかれたのか。

目を皿にして、谷を行ったり来たり。1時間近く探し回ったが、根っこの痕跡すら見つけられなかった。それにしても、この徹底ぶりはなんなんだ。仮に、葉っぱだけ全部採ったとして、根っこさえ残っていれば、来年また出てくる可能性もあるのに。根っこまでほじっくていくとは。とある山の話を思い出した。そこは一般の人も通る登山道の近くらしいのだが、斜面全体にニンニク畑が広がっていたそうだ。それが、たった2年で全滅した、とのこと。真実はいかに?来年またここに来て確認してみよう。

そうはいうものの、この谷は良質のウルイ、ウドの宝庫。それだけでも来てみる価値はある。


印刷用ページ このニュースを友達に送る