1897年、ヴィクトリア女王即位60周年記念祭の記述から始まる。このころ大英帝国は絶頂期にあり、世界各地に植民地を持ち、まさに帝国の権威をほしいままにしていた。本書では、大英帝国の光芒史を描くのではなく、事情が異なる様々な植民地での苦心譚やそこに派遣された人々と現地人との触れ合いを通して、帝国の栄華と苦悩を描いている。