真保裕一 著 ★★ 講談社表題の作品あわせ三篇からなる、山ばかりの短篇集。『赤の謎』に載っていた『黒部の羆』も掲載されている。いずれもミステリー仕立てとしての山はよく描かれているが、ストーリーに今一工夫が足りない。製本コストを下げるためなのか、紙質が悪いのが気になった。