徒然書き : ピックアップサービス
投稿者: hangontan 投稿日時: 2010-8-18 6:42:17 (549 ヒット)



コンパクトデジカメの液晶画面全体にサンドペーパーをかけたようなノイズが入るようになった。このカメラ、防水・耐ショックを謳っているすぐれもの。しかし、水につけたり、強い衝撃を与えた覚えはない。この夏の猛暑のせいとも思われないのだが。このデジカメ以前に使っていたのは『HRドン』。十数年間、沢登り、冬山どこでもぶら下げて歩いた。なのに一度の不具合もない。強いて言えば、低温時にフィルムを巻き上げるとき、無理するとフィルムが切れることがある、ということぐらい。構造が単純だから扱いやすい。だが、今のデジカメは精密機器そのもの、パソコンと同じだ。デリケートな扱いが必要なのかもしれない。それにしても、防水・耐ショックが売りなのだよ。
うまい具合に1年間の保証期間も過ぎていた。そこでメーカーのサポートセンターにフリーダイヤルで問い合わせてみた。すると、『ピックアップサービス』についての説明があった。つまり宅配業者が物を家までとりに来てくれるというのだ。しかも、修理見積後、修理不要なら返却してもお代はいらない。修理するとしても、修理代プラスピックアップ料525円でよろしい。そして、次の日、指定時間に来てくれたのが、日通のピックアップ係り。小箱に緩衝材で包んでカメラを梱包するのかと思っていたが、持ってきたのは専用の段ボール小箱。中空で商品を保持する機能が備わっている。まさしく精密機器運搬容器だ。これには恐れ入った。聞くと特許を取得しているという。日通は個人宅配から撤退し、JPにその業務を移管した。代わりに力を入れているのがこういった特殊配送だとう。
メーカーのサポート体制の進化に感心させられた一件であった。何から何まで手の行き届くきめ細やかなサービス、消費者が求める一歩先を行くメーカーの姿勢。カメラが壊れたこと以外は文句のつけようがない。カメラを玄関で送り出したとき、安堵感にも似た不思議な感情に包まれた。

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