山旅 : 初秋の大日岳
投稿者: hangontan 投稿日時: 2011-9-13 18:01:44 (687 ヒット)





登山口から大日小屋までが3時間10分。剱は雲に隠れて見えない。足も軽く、順調なペースでここまで来た。奥大日へと足を向ける。中大日、七福園を過ぎると、秋の花が咲いていた。小さく可憐なタテヤマリンドウがあちこちに。この辺の稜線歩きは実に楽しい。草原で寝ころび、一休みして、いざと、立ち上がったとき、例の心臓発作にみまわれた。心臓の早鳴りと全身虚脱感、いつもいきなりやってくる。これが起こるともう一歩も動けない。伝家の宝刀「六神丸」を口に含んで、様子をみる。ゆっくりと体を起こし、だましだまし先を行く。鎖場を過ぎ、最低コルに出てからの登り。ここまでカタツムリ歩き。さらに進んで最後の登りにさしかかったとき、どこから来るともない恐怖感が全身を包む。あと20分も歩けば山頂なのに。残念だがここから引き返すことにした。大日小屋までなんとか歩き切ったが、冷や汗たっぷり、吐き気とめまいが襲う。あとは下りだけだが、心臓はまだ不整な動き。小屋泊りも考えたが、運を天に任せ、降りることにした。
登り4時間、下り3時間40分。なんとかこの発作の対処法を考えねば。

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