山旅 : リベンジ 「瀬戸蔵山」
投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-2-15 18:06:38 (518 ヒット)



先月は最近お定まりの体調不良がもとで途中から引き返した。
あれから一カ月たち、その間いろんなことを考え、再度登ることにした。

これからの自分の山について、ひとつのヒントを与えてくれたのが、仕事中ラジオでよく聴いていた医師鎌田實さんの「がんばらない」についての話。

話は奥が深く長くなるので、ここにかいつまんで記すことは難しいが、ふと「がんばらない山登り」もあっていいのではないかと思った。

大鉈を振るうことも一つの方法で、そこに行きかけてもなお右往左往している毎日。しかし、そうまでして生きなくてもいいのかもしれない。そう考えた時、「がんばらない山登り」が浮かんできた。

今回はその実践第一回目の山行。
車止めから小雨模様の山に取り付く。先月よりは雪が締まっていてはるかに歩きやすい。季節は確実に移ろいでいる。急登や深雪になるとどうしてもピッチが上がりがちなのだが、そこを抑えて、意識してゆっくりと進む。「がんばらない、がんばらない」「ゆっくり、ゆっくり」と声に出す。一本とってからの出だしは特にゆっくりと進む。

前回敗退した地点に到着。ここの急登も小刻にゆっくりと行く。1100メートルを超えると、一歩踏み込むたびにずっしりと沈む。ふかふかの雪ではないのだが、体重をのせるとオイルダンパーのように沈んでいく。ずーうううっと。

反射板のある稜線に出ると、電車道がついていた。

体にはなんの異変もない。登頂できたことはなによりなのだが、それより「がんばらない山登り」の先がみえたような気がしたことのほうの収穫が大きい。

でもたかだか高低差700メートルだからねぇ。

登り:3時間半 下り:1時間半

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