山旅 : 大熊山 大熊谷西山稜950まで 2013/12/19
投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-12-20 18:05:54 (682 ヒット)



















仕事も一段落つき、ようやく体があいたので、出かけることにした。
小雨降る中、伊折へと車を走らせる。前回山ノ神に逢いに行ったときは、雪が全くなく剱センターまで車で入れたが、さすがに12月も半分を切ったこの時期、伊折まで来れば雪が積もっていて、そこで車止めとなっていた。

雨が降る中、狭苦しい車の中で支度を整える。道脇の雪の上にはなぜか一輪の真っ赤なバラが挿してあった。県警の雪上車が慣らしてくれた道をスノーシューで行く。いつのころからか、雪が降った後、雪上車が通ってくれるようになって、馬場島までのアプローチがずいぶん楽になった。雪上車の軌道を外れたところには、スノーシューの跡も見られ、これは先週の土曜か、日曜に歩いた者のものと思われる。

この時期にカッパを着こんでの雨の山歩きはなんともやるせない。雪の方がまだましだ。大熊谷出合いまで来て、今年の春に辿った東山稜へと向かいかけたが、思い直し、谷を挟んだ西山稜へと向かうことにした。雪がまだ少なく、尾根の立ち上がりが急なため、取り付きを探していると、いつのまにか尾根の反対側の小さな沢沿いに導かれていった。そこを遡ると剱センター方向から延びている林道に付きあたり、その路は西山稜を巻いて大熊谷左岸の川原へと延びていた。地図でみると右岸からの道とつながっており、かなり遠回りしたことになる。

標高700、唯一登れると思われる小尾根から取り付いた。そのすぐ左には上部へと延びる格好の斜面があるのだが、雨で水分を含んだ重たい雪が雪崩れてきそうで止めにした。尾根に取りついたころから雨は止んできたが、湿った雪は歩きづらい。藪が出ているものの、本格的な雪山となれば、アップダウンも少なく、歩きやすい尾根だ。春に歩いた東山稜を対岸に見ながら高度を稼ぐ。ときより、この辺でよく見られるタテヤマスギの巨木も出てきたりして、飽きさせない。標高950、ここまでくれば雪はたっぷりある、主稜線直下の平坦地に出て、行動を打ち切った。
湿った重たい雪の下りは、スノーシューにとって最悪のパターン。雪が少なくショートカットもままならず、登り以上に気を使った下りであった。

伊折から登り3時間30分、下り2時間30分
取り付きを探しての長い林道歩きのアルバイトに時間を要した。やはり、大熊谷右岸の林道を辿って今日取り付いた尾根に出るのが最良でなかろうか。

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