山旅 : 大熊谷西山稜1340を過ぎて 2014/3/15
投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-3-16 19:03:17 (536 ヒット)

今季5度目となる大熊谷西山稜。
天候が回復基調なので出かけることにした。だが、1340ピークを過ぎたころから、あたりは急に雲に覆われ始め、雪もちらつきだし、とても春山ハイクどころではなくなり、下山することにした。ところが、家路に着くころから、みるみるうちに雲が切れはじめ、青空を背景に剱周辺の山々がくっきり浮かび上がってきた。これだから、山はわからない。

いつものごとく折戸峠付近はスケートリンク状態。伊折には先客はなく、ただ県警の雪上車が定位置に停めてあった。剱センターへと向かう道すがら、晴れ間も広がってきて、春山気分に足も軽い。いつもの場所からエントリー。

いくらか雪は締まっているが、今日も一人、ラッセル、ラッセル。820台地を過ぎると、堅雪の上に10〜20センチの新雪が乗った急な細尾根が数か所出てくる。スノーシューにとっては最悪の状態。下りには難渋すること請け合いだ。吹きだまりのところでは膝上まで潜るし、陽の当たる側では適当に締まっていて歩きやすい、トラバースでは足元から雪崩れて行く場面もしばしば、誠に飽きさせない雪の状態だ。

1340ピークまでは、ときおり雲間から暖かな陽も射して、剱も見えていたりして春山満喫。だが、1340から先のなだらかな稜線に入った途端に、天候が一変した。ガスが巻き始め、風も出てきて、小雪も舞い始める。こうなると一挙に冬山に逆戻り。先ほどまでの余裕は全くない。視界不十分なら気力も急に失せていく。寒気と弱い気圧の谷の通過かと思ってみたりしたが、山頂まではあと1時間半〜2時間、いつ天候が回復するかもわからないので、ここで行動を打ち切ることにした。

下山にかかって、堅雪の上に薄い新雪が乗った斜面に出くわしたが、案の定危なっかしいことこの上ない。つぼ足となって蹴り込んで降りて行った。伊折に着いた時点でも、剱方面の山々は厚い雲に覆われていたので、下って来て正解だと思ってのだが、家に向かっていく道すがら、急に雲が上がっていって、しまいには完全な青空となってしまった。そして、家からは、その青空を背景にクッキリと映え渡った山々が臨めたのだった。

伊折から取り付きまで 45分 1340過ぎて引き返した稜線まで 2時間50分
取り付きまで1時間半 伊折まで45分












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