山旅 : やっぱり早月尾根 早月小屋まで 2014/5/19
投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-5-20 20:25:23 (533 ヒット)

今年から社会人となった息子は今日東京での初出勤。はりきって会社に向かったことだろう。
で、お父さんは・・・こんな天気が良い日はせっせと山登り。

先日の明星で、はからずもというか当然というか、鍛錬不足を露呈してしまった。年をとってくると、毎回毎回、信じられない体調の異変に遭遇する。日々体は衰えていくばかり。山の訓練は山に勝るものなし。ということで、試練と憧れの聖地、剱岳早月尾根に修行に行ってきた。

だがしかし、馬場島に着いて朝飯を食べようとしたら、家を出る前に作ってきたおにぎりがない。この前もザックを忘れてきたことがあったし、今回も手痛い忘れ物。今回はザックを忘れないように前の晩に車の中に入れておいた。体力も衰えていくが、脳みそもボケていく。しかし、こんなときに力を発揮するのが、いつもザックの底に忍ばせてある非常食。今こそそれを使うとき。

松尾平付近は広く刈り開けられていて、明るい雰囲気。いつもどろんこべっちょんになる水たまりにも木の刻んだ切り株が飛び石のように置かれていて歩きやすい。

1200からも夏道は出ているが、いつものように左手の雪渓に降りて1600までつめる。1600からは夏道のところどころに雪が残っている。1700を過ぎると完全な雪面歩きとなる。無風快晴のもと、アイゼンを効かせての春山歩きは最高だ。周囲の山々がくっきりすっきり見える。雪解けもすすんだ山の斜面は残雪がまだら模様となっている。1900までの登りがきつく、長く感じられる。

予定していた時間きっちりに早月小屋着。いつ来てもここは素晴らしい。5月の今の時期が一番好きだ。
過去に登った山々が一望でき、そのときの思い出が走馬灯のように駆け巡る。

さて、待ちに待った下り。これがあるから春山は止められない。腐りかけた雪の斜面の一気下りの快感。1600から1200まではものの10分。

ここからは、山の幸を収穫しながら、テクテク歩く。目指す獲物は上と下。キョロキョロしながら歩いていたら、木の根っこに足をとられて、すっ転がってしまった。まぁ、これもご愛きょう。

12時過ぎに馬場島に降り立ったときは腹ペコ。家に置き忘れ来たおにぎりが気になってしょうがなかった。

早月小屋まで3時間半 馬場島まで2時間10分(山菜採り30分含む)

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