徒然書き : サンショを炊いてみた
投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-5-21 18:39:11 (570 ヒット)





先日明星山へ岩登りに行ったおり、帰りの道すがら山の幸を少しだけ頂いてきた。イラクサはさっと茹でてマヨネーズと醤油和え。ミツバは冷奴の薬味と味噌汁の香りづけに。そして最後に残ったのがサンショの葉っぱ。

サンショの葉の賞味期間は短く、薄黄緑色した柔らかい葉だけを使う。緑が濃くなった葉は硬くて佃煮には向かない。今回明星で摘んできたのは、新芽と青葉の中間くらいのもので、佃煮の材料とするには十分なものであった。6月に入ると今度は実が佃煮として使えるが、その実も中が熟してしまう前の柔らかいものを使用する。

本来なら、茎から葉っぱを切り離して、葉っぱだけを炊く。しかし、サンショの小さな葉っぱを茎から一枚一枚とっていくのは並大抵のことではない。ちょっと太めの茎の部分だけをつまんでとって、細い茎についた葉っぱごと煮ることにした。

焦げるといけないので、水をほんの少し鍋に入れて、サンショの葉っぱをどさっと入れ、醤油を適当にぶっかけて煮る。火加減は限界に近い弱火。そのうちサンショの嵩が減っていき、鍋の底でぐつぐつと煮立ってくる。そして水分が飛んで、焦げ付かない寸前で火を止めて出来上がり。焦げてしまうとこれまでの苦労が水の泡となるので、それだけを気を付ければよい。

小ビンに入れて冷蔵庫に入れておけばいつまでも保存がきく。サンショの香りと醤油のうまみとが混ざり合った佃煮は何にでも合う。これだけもご飯何杯でも食べられるくらい。ワサビのあとの香り系山菜を口にして大満足。

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