その歴史は古く、16世紀末、加賀前田藩の奨励により栄えた。以来小美術品はもとより、華道具、茶道具、神仏具、梵鐘、銅像に至るまで多種多様の製品がある。「金工は高岡」といわれるほどの金属加工技術を保持し、全国生産の90%をしめるにまで至っている。最近では、公園や、学校などに飾られるパブリック・アートも手がける。国会議事堂の重い門扉を女性警務員でも開閉できるようにと改修されたが、これにも高岡銅器の技が生かされている。