山旅 : 弥陀ヶ原・七曲 トキソウを求めて
投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-7-21 17:31:33 (532 ヒット)

「沼沢」という言葉を初めて知ったのはジャック・ヒギンズの「鷲は舞い降りた」の中でだったと記憶する。

2012年に立山弥陀ヶ原と大日平がラムサール条約加盟湿地となった。そのこともあってか、大日平の壊れかけた木道の復旧作業が今年から始まった。先週、大日岳に登ったのは登頂も目的だったが、大日平のトキソウを確かめたくもあったからだ。だが、昨年まで木道脇にチラホラみられたトキソウは今回一つも確認できなかった。

そこで今度は称名川を挟んで対岸の弥陀ヶ原まで足を運んでみた。八郎坂を登り、弘法を過ぎて弥陀ヶ原の一歩手前の通称七曲に差し掛かると、トキソウがあっちこっちで咲いていた。木道の脇にはワレモコウが揺れ、湿地にはワタスゲが乱舞し、ニッコウキスゲがぴんと背を伸ばして自分を主張し、足元にはうす桃色したトキソウが点々と小鳥が羽を広げているような格好で咲いている。

ちょうど今がトキソウの時期。花が咲いていなければ、まずそれとはわからない。
そんな花達を愛でながらの草原歩きはまさしく一服の清涼剤だ。
これだから山歩きはやめられない。

称名駐車場から往復4時間





















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