山旅 : 怪しい天気の大日岳 2014/8/7
投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-8-8 5:52:00 (492 ヒット)

日本列島、南には勢力の強い台風11号、北には低気圧から延びる前線、南東には夏の高気圧。今、日本はこの三つに翻弄されている。東北から北海道と九州四国は局地的記録的な豪雨、関東は猛烈な暑さとゲリラ雨と雷。で、富山の天気と言えば、台風の影響があるようで、前線にかかる雨雲が来ているようで、また、夏の高気圧の縁に沿って南からやって来る風でフェーンにさらされているようで。こんなだから天候が全く読めない。山とならばなおさら読めない。そんなさなか、いつもの大日岳に出かけた。

前の晩に冷蔵庫に冷やしておいたポカリと果物ジュースと桃を保冷バッグに移し替え、歯を磨いてから家を出ようとしたら、テーブルの上の飴ちゃんが目にとまった。これを持っていこうとポケットに入れたが、そのときすでに、保冷バッグのことは忘れてしまっていた。それに気付いたのは、桂台のゲートに着いてから。うまい具合に自販機があったのでスポーツドリンク2本とクーのオレンジを買って、行動水とすることにした。さすがに水なしではおられんだろう。それにしても、最近の忘れ物は酷すぎる。

家から称名までの車中は晴れていたが、登山道に向かう頃にはすでに雲が広がってきた。午前中が勝負だろう。歩き始めて体が重い。今日の調子は5点評価で2とみた。登山道は乾いている。昨夜、うちの周辺は雷交じりの夕立ちで激しい雨となったのだが、ここは降らなかったようだ。

大日平に出てからは、大日岳はすっかり雲で覆われており、登行意欲ゼロ。降りそうで降らない山の天気、そんな言葉がピッタシのお山。それでも、たまには空が明るくなったりして期待を持たせるが、まぁ、あてにならないだろう。

ばてないように、スポーツドリンクをこまめに飲む。木道の脇には派手さはないが可憐な花がちらほらと咲いている。白山のあの山全体のお花畑には到底及ばないが、ここはここで静かな佇まいでよいところだ。

体調がいまいちながらも、なんとか大日小屋まで辿りつき、すぐに山頂へと向かう。北斜面にはまだ少し雪渓が残っている。ここからはチングルマロードだ。ガスの中に白い点々となって斜面一面に浮かび上がっている。山頂もガスの中、展望はまるでなし、剱の方角を見定めてその姿を想像する。パンをかじりながら、寒いくらいの涼風に体をさらして、クールダウン。水場で汲んできた沢水で喉を潤し下山にかかった。

登り 3時間半 下り 3時間20分 
下山して車で帰路に着いた直後、ザーっと雨が降りだした





















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