山旅 : 烏帽子山 喜例沢森林公園から 2015/5/21
投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-5-28 20:17:45 (433 ヒット)















ここから僧ヶ岳に登頂したのはいつの頃だったろうか。公園から歩いて間もなく残雪に取り付いた記憶があるのだが・・・判然としない。

前日。朝から富山はすっきりとした青空で、雪融けが進んだ山肌が平野部から臨まれた。爽やかな風も吹いて、いかにも五月という感じ満々だった。しかし、午後になると、山際がだんだんガスり始め、雲は次第に濃くなり、一時山々は完全に黒い雲で覆われてしまった。寒気の流入で上空の空気の状態が不安定になっていた模様。

当日。快晴の朝。気温が低く現地温度は8度。車止め付近は濡れている。
手が冷たく感じ手袋をしてのスタート。緩やかな濡れた樹林帯の登山道を行く。はやり昨日山では雨だったらしい。稜線に出ると後立山の峰々が目に飛び込んできて、と思ったら、厚い雲に覆われていて全く見えない。おまけに悪天の兆しのレンズ雲が二三個浮いている。目指す僧ヶ岳付近は白い雲は流れているが晴れている。上空も西の空も青々として富山湾もすっきりと臨まれる。だが、昨日の天気の急変が頭から離れない。

1000を超したあたりから残雪を拾って適当に上部を目指す。だが、その雪の斜面はいつの間にか小さな尾根に吸収されて、また次の残雪の斜面に乗って、という具合。そういうことを何回か繰り返して、烏帽子の一つ手前の平らな雪原に出た。ここもそうだが、堅雪のとぎれとぎれの緩やかな山は、危険がいっぱい。雪面も汚れていて、帰路、自分のトレースを見つけるのはまず困難。似たような地形が続くルートは道迷いに陥ってもなんら不思議とは思わない。ところどころ出てくる夏道を外さないことと、要所に打ってあるペナントを見失しなわないことだ。

そんなことを心配しながらいつの間にか烏帽子に到着。僧ヶ岳方面の1500まではすっきりとその姿が臨まれるが、その後ろには雲が湧いている。後立山もいくらか薄くはなってきているが黒々とした雲に覆われている。はたしてこの後天気はどう変化するのか。

とりあえず先を行くことに。一旦下ってから1200過ぎの林道と出逢う地点に出ると、尾根に沿って左側に上部へとびっしり雪の斜面が伸びている。そのなだらかな登りを楽しんで1340の小山に到着。

ここまで3時間。あと2時間も登れば余裕で登頂できる。だが、ここでも昨日の天気の急変が頭から離れない。山頂直下の雪原はとても迷いやすい場所だ。途中雪が途切れていたりするとなおさら。過去に迷いかけたことが幾度かある。帰りの1000付近までの下りも気にかかる。

今日はかみさんと次回来る烏帽子までの偵察とわりきって、ここで行動を打ち切った。

登り下りとも 3時間

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