心房細動な日々 : まだその症状が心房細動とは知らなかった頃の話(その5)
投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-7-28 17:33:25 (552 ヒット)

そして、発作が日常生活にも出始めるきっかけとなったのが、いつも自分の体調のバロメーターとして年に3、4回登っている大日岳だった。

2011/9/13 大日岳
http://hangontan.sakura.ne.jp/xoops/modules/news/article.php?storyid=400

登山口から大日小屋までが3時間10分。剱は雲に隠れて見えない。足も軽く、順調なペースでここまで来た。奥大日へと足を向ける。中大日、七福園を過ぎると、秋の花が咲いていた。小さく可憐なタテヤマリンドウがあちこちに。この辺の稜線歩きは実に楽しい。草原で寝ころび、一休みして、いざと、立ち上がったとき、例の心臓発作にみまわれた。心臓の早鳴りと全身虚脱感、いつもいきなりやってくる。これが起こるともう一歩も動けない。伝家の宝刀「六神丸」を口に含んで、様子をみる。ゆっくりと体を起こし、だましだまし先を行く。鎖場を過ぎ、最低コルに出てからの登り。ここまでカタツムリ歩き。さらに進んで最後の登りにさしかかったとき、どこから来るともない恐怖感が全身を包む。あと20分も歩けば山頂なのに。残念だがここから引き返すことにした。大日小屋までなんとか歩き切ったが、冷や汗たっぷり、吐き気とめまいが襲う。あとは下りだけだが、心臓はまだ不整な動き。小屋泊りも考えたが、運を天に任せ、降りることにした。登り4時間、下り3時間40分。なんとかこの発作の対処法を考えねば。

2011/10/4 奥大日の肩からの帰り
http://hangontan.sakura.ne.jp/xoops/modules/news/article.php?storyid=405

帰り道、中大日の登り返しで携帯が鳴ってしばらく会話、その電話を切った直後、いきなり動悸が始まり、目が回り始め、立っていられなくなった。幸い中大日まではあと少しだったので、なんとかやり過ごした。それまでなら、下山途中、下山後には脈拍のばらつきは収まっていたのだが、その日は違った。家に戻ってからも動悸は収まらなかった。

その後、山に行かなくても、何でもない時に急に発作が出るようになった。ここに来てようやく病院で受診することを真剣に考えはじめた

印刷用ページ このニュースを友達に送る