小説「薩摩組幕末秘録」鳴海章 著 集英社刊
テレビドラマ化のお願い
題記小説を読んで大変な感銘を受けたので、ぜひテレビドラマ化して欲しいと思い、この提案書に至りました。
1.小説の中心をなす点
 ̄枌翡簗瑤主人公で全編に渡り登場すること
越中売薬の描写が優れていること
2嘆貳諭富山藩を起点とすること
ぜ膺邑が北前船を利用して蝦夷から薩摩へと昆布を運ぶ旅をすること
ニ盟袷イ旅匈い陵融劼臨場感豊かに描かれていること
λ詼の薩摩藩の財政改革とお家騒動が絡ませて描かれていること
ЛΔ諒語に越中売薬が一枚かんでいるということ
┣燭茲蠅眈説として完成度が高く、多くの人々に感銘を与えることのできる作品であり、300年以上も続く伝統ある越中富山の売薬業、その神髄を垣間見ることができる作品でもある
2.期待される効果
”抻蓋のよい宣伝材料となること
越中売薬と北前船への関心が高まること
´△ら富山への関心が高まることにより、北陸新幹線開業後富山への立ち寄り増が見込めること
た蠡爐垢覯板輒配置業のV字回復のための起爆剤となり得ること
チ換颪離疋薀奪哀好肇△肪屬れている富山県産医薬品、健康食品等の販売促進に役立つこと
グ緻品以外にも富山県産品に注目が集まり販売促進が期待できること
3.小説のあらまし
題名にある「薩摩組」とは、江戸時代、越中富山から出向く売薬商は旅先ごとに「仲間組」を結成していった、その中で薩摩の国で商売をするものの仲間組をいう。その売薬が主人公となった幕末時代小説。冒頭、いきなり「水橋浦」が登場する。当時、財政難の窮地にあった薩摩藩は掛け売りを禁ずる藩令を出した。当然、先用後利がうたい文句の売薬商の出入りも禁じられることになる。薩摩組はその打開策として、蝦夷の昆布を薩摩藩に運ぶことを考えた。その交渉役に主人公の売薬さんが登場する。一方、加賀藩は「抜け荷」の裏にある謀略の匂いを察知し、富山藩がそれに関わったとなれば宗主藩である加賀藩にまで類が及ぶことを恐れ、売薬の動きを止めようと加賀藩剣術指南役を派遣する。物語は主にこの二人の主人公を追って推移する。
荒波にもまれる北前船の航海の場面は真に迫り、蝦夷ではアイヌ人を巻き込んで昆布を巡る騒動に引き込まれ、長崎では謀略が見え隠れし、物語は薩摩で終焉を迎える。もちろん、チャンバラ場面も息をのむ面白さ。二人の主人公を取り巻く人間模様も秀逸で、ストーリー展開とうまく絡み合っている。