心房細動な日々 : カテーテル・アブレーション
投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-8-25 20:03:54 (517 ヒット)

医師からカテーテル・アブレーションという根治術があることを知らされた。
心房細動は早い話が心臓の痙攣。なにかの要因で心臓の筋肉に電気が走り、それがぐるぐる回り続け痙攣を起こす。一旦その症状が出ると、心臓の筋肉の中に回路が出来てしまい、発作が起きやすくなる。そこで、カテーテルを使ってその回路があると思われる部分を焼き切ってしまう、ということらしい。ごく一般的に行われている施術法とのこと。しかし、場合によっては4、5時間かかることもあり、体への負担も軽くはない。また、焼き切った場所が外れていたりすると複数回行う場合もある。さらに、心房細動と心房祖動とでは焼く部位が異なる。試してみる価値はあると思うのだが、なかなかふん切りがつかない。

登山は勧められないと言われる。岩登りなどはもっての他だと。危急時の対応が困難だからだ。平時では動けなるほどの発作が起きないこと、ジムでのトレーニングでは症状が出ないこと、山での症状の出方などを医師に話す。とりあえず、温存療法というか経過措置ということで、薬で様子をみようということになって、抗不整脈剤のシベノールを処方してもらう。

1週間後かみさんを伴い、カテーテル・アブレーションの説明を再び受ける。手術を受けるか否かは私の判断に任せられた。かみさんも、普段なんともないなら、是非にとは勧めないと言う。私の場合、心臓に器質的な異常は認められず、血圧も高くはなく、血液検査からもコレステロール値や血糖値なども標準域にあり、危険因子は少ない。結局、カテーテル・アブレーションは見送ることにした。

その後、約2年間その病院のお世話になった。最終的に、通常生活には支障が無いので現時点では手術を受ける意思がないことを伝えた。抗不整脈剤の投与は必要と考えたが、処方箋のための中核病院での予約通院は結構面倒くさいので、信頼のおける循環器専門の医院を紹介してもらうことになった。もちろん、手術を受けるときが来れば、いつでもどうぞ、ということになり、現在に至っている。

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