本棚 : 「ニミッツクラス」パトリック・ロビンソン 著 ★★★ 角川書店
投稿者: hangontan 投稿日時: 2016-2-19 18:12:37 (435 ヒット)

アメリカの原子力空母がそれを囲む戦闘群の中にあって、いともたやすく潜水艦の魚雷によって撃沈されてしまう。そんな衝撃的な冒頭から物語は始まる。

空母戦闘群は航空母艦に加えて、それを援護する潜水艦や駆逐艦、哨戒機などから構成される。その完璧な戦闘群の弱点を一隻の潜水艦がついてくるということは想定外だった。ましてアメリカの空母戦闘群といえば、世界最強にして、他国のそれをはるかにしのぎ、追随を許さない。空母がそこにあるだけで対象国ににらみをきかせることができる。そこにキロ級潜水艦一隻で挑むとは敵ながらあっぱれというもの。

もしかしたら、いや万が一にもありえないと思うのだが、もしそれが現実になったらと思うとぞっとする。空母を撃沈した敵国潜水艦の正体をつきとめるまでがなかなか読みごたえがある。

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