山旅 : トキソウを見に 2016/6/24
投稿者: hangontan 投稿日時: 2016-6-25 10:50:31 (500 ヒット)

九州での豪雨が伝えられる中、北陸方面に梅雨の晴れ間が半日だけやってくるという。旅立ち直前ではあるが、気になっていたトキソウを見に行くことにした。

最近の不整脈は以前とは傾向が違ってきた。当初、わけがわからぬまま苦しんでいた頃は、前ぶれなく襲ってくる発作が常だった。山を下りてしまえば平常に戻り、あとは何事もなかったかのようにしていられた。そのうち、山から帰ってきてからも脈の乱れが続くようになり、最近の山行では出端から脈が乱れるケースが多くなってきた。今日も、そのパターン。称名の車止めから歩き始めてすぐ、足が重く、息が切れる。脈はバラバラだ。八郎坂に入ってからも軽快な登行とは程遠い苦行が続く。こんなんで山を続けているのだろうか、頭に浮かんでくるのはそんなことばかり。いつかはそのときが来るのだろうが、まだ早い、もう少し山にしがみついていたい。

はて、八郎坂はこんなに長かっただろうか、いい加減嫌気がさしてきたころ、ようやくアルペンルート沿いの路に出た。木道歩きになっても息は荒く、脈はバラバラ。頻脈発作が起きないだけまだましなのだが、だらだらと蛇の生殺し状態のままで歩くというのもあんまし心地の良いものではない。

弘法近くの草原に出た。チングルマはすでに終わっており、ワタスゲがちらほら風になびいている。ニッコウキスゲがちょうどよい時期を迎え、足元にはトキソウが乱舞していた。あぁ、来た甲斐があった。胸がざわつく中でも、心が躍る。はたして来年見に来られるだろうか、そんな未練を残して岐路に着いた。

駐車場起点 登り2時間30分、下り3時間





























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