はんごんたん処方箋

足跡掲示板

  • センダ様、発作時の辛さよくわかります。アブレーション技術は目まぐるしく進歩しています。そろそろ自分もと思うのですが、ななかな踏ん切りがつきません。なにせ、なんともないとこきはすこぶる快調なのですから。お大事になさってください。 ( panawang - 2018.09.27 17:45 )
  • 私も心臓の具合悪いです、疲れると(ストレス、暑い夏)心臓が悲鳴を上げます、不整脈と息苦しさ、胸の違和感を感じます。 ( センダカツミ - 2018.09.16 10:08 )
  • Repuさん、ありがとうございます。おかげさまで、発作は収まりまして、軽快に過ごしています。ただ、寝てばかりいたせいか、筋肉がすっかり落ちてしまい、目下復調に向け励んでいます。また、雑穀でお会いしましょう。 ( panawang - 2017.06.16 17:39 )
  • 救急搬送され、その後の経過はいかがでしょうか?決して無理されませんように。 いつも美しい写真、楽しませていただき、ありがとうございます! ( Repu - 2017.06.15 21:59 )
  • float cloudさん、コメントありがとうございます。返事遅くなりました。すみません。過分なおほめを頂き、こそばゆいです。つたない文章ですが、書くことによって、自分の考えをまとめようと努めています。当HPに辿りついていただきありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。 ( panawang - 2016.05.15 19:44 )

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Help にゃ〜ん♪
投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-4-27 19:07:17 (1072 ヒット)







今でこそ3Dモデル花盛りのご時世。機械に通せばなんでも3D模型が瞬時に出来て来てしまう。山の3Dモデルもそんなに難しくはないだろう。3Dモデル用の地形図データも出回っていると聞く。

しかし、小生がこの模型を作ったのは二十年以上も前のこと。旅先での暇つぶしにと思って作りはじめた。以下にその手順を示す。

〆遒蠅燭ぬ老燭了外茲鬟バーした二万五千図の地形図、厚紙(使用した厚紙は約1ミリ)、糊、替え刃が出来る細身のカッター、を用意する
二万五千図の地形図一枚だと大きすぎるので、そこから、だいたいこれくらいの大きさにしたいという範囲を切り出す
C老楚泙鬟灰圈爾靴董厚紙に糊付けする
ぃ毅哀瓠璽肇覺岾屬飽かれている太い線に沿って、厚紙ごとカッターで切り抜く
イ海虜邏箸鮖海両紊ら、裾野から、飽きが来ないように適当に切っていってパーツとする。たとえ紙であっても刃物の切れ味が悪くなると力ばかり入ってすぐに疲れるので、頻繁に替え刃を交換する
Δ海譴世汎鷦仝掬には1/25000になるが、三次元的には約1/50000
Г修海猫イ悩遒辰織僉璽弔鬚發Π貪抔紙の上に糊付けして、輪郭をカッターで切り抜き最終パーツとする
┐修離僉璽弔鯆イ蟾腓錣擦道馨に形成していく(上から重しをする)
最後に裏から木をあてて糊付けし台座とする
これでだいたい山の形が出来上がるが、50メートルごとの厚紙の段差がくっきりしすぎる
そこで、彫塑などに使う形成用のセメントを指先で薄く塗る
セメントが乾いてから、もう一度作業を繰り返す。その作業を何回か繰り返し、だいたいのところで作業を終える

これで山の3D模型としては完成だが、第二段階として、この模型を原型として量産できるようにした。
〔老燭すっぽり入るプラスチックのケースをホームセンターで用意する
△修涼罎縫轡螢灰鷦脂(これが結構値段が張る)を流し込み、そこに模型を入れて、樹脂が固まるのを待つ
樹脂が固まったら、模型を取り出し。それをメス型とする
い修海貿輓ズ泙鯒く塗り、石膏を流し込んで固まるのを待つ
ダ亶僂固まったら取り出し、純白の山の3D模型の出来上がり

最初は石膏でメス型を作ろうとしたが、剥離剤を塗ってもうまく型抜け出来ないため、シリコン樹脂で型をとることにした。石膏を流し込む際の手際も大事で、あまりかき混ぜないのがコツなようだ。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-4-16 20:45:24 (384 ヒット)

同行者 KとT

この山域は二十年も昔の春に烏帽子岳に登って以来。
小雨模様の中、ブスブスの雪稜を登った記憶があるのみ。どんな山域だったのかは一向に覚えていない。

4月12日 晴れ無風 焼山温泉から早川のコルまで 4時間30分
焼山温泉付近はスキーヤーのものと思われる車でいっぱい。少し手前の路肩に車を止めさせてもらう。
すぐに雪を拾って山に入って行く。ルートは川に沿ってほとんど平らな林道から少し入り組んだ地形へと変化していく。どこを通っても行けそうな感じなのだが、雪融けが進んだ今頃はなるべく谷に下りないように気を付ける。幸いスキーや歩行者のトレースがはっきりとしているため、それに従う。トレースはアケビ平から川を挟んで吉尾平へと上がっていく。周囲を山々で囲まれた吉尾平は、すり鉢の底のようなところだった。

吉尾平までくると今日の目的地早川のコルまではそう遠くはない。正面に鉢山、その右手の鞍部目指していく。傾斜が緩やかで、ついペースが上がりがちだが、心拍数を抑えぎみに、一定のリズムを意識ながら歩く。

ブナの木が立つコルは、広場のようで、テン場としては最高の場所。そこから見える烏帽子岳の尖鋭峰がマッターホルンのようだ。

コルに到着後、明日の取り付きとなる鉢尾根の偵察にいく。鉢尾根はコルからすぐで、案じていた雪壁もさほどでもなそう。コルに戻り、テントを張って、夕方までまったりとした時間を過ごす。

4月13日 晴れ 鉢尾根上部経由主稜線縦走後早川のコルに帰幕
         主稜線に出てから西の肩まで3時間50分
         東のコルを経てテン場まで1時間40分
 
3時起床。朝食は雑煮、永谷園のお吸い物に餅三つ、薬味に我家の庭のアサツキとミツバ。

いざ出発。この時期としてはあまり寒くはない。標高が低いせいもあるのだろう。歩き始めて直後、胸のざわつきを覚えたが、ゆっくりペースで歩いているうちに消えていった。

昨日偵察しておいた鉢尾根から取り付き、鉢山の主稜線に出る。登攀スタートの1ピッチ目は全く雪が付いていない。傾斜も緩くロープを出すまでもない。そこを登るとほぼ水平の縦走となる。両側がすっぱりと切れ落ちた尾根は雪も付いていない。岩を積み重ねたような、今にも崩れ落ちそうなもろい稜線だ。ロープなしでも行けそうだが、安全を期してスタカットとする。ヤブを漕いだりして4ピッチ。窓と呼ばれるキレットの上に立つ。そこから約10メートルの懸垂。半分死にかけたブッシュからとった残置スリングがあるが、補強のためスリングを足して懸垂支点とした。浮き石が堆積しており、落とさないように気を使う。コルからは直登も可能だが、右手からトラバース気味に1ピッチ行く。ブッシュくぐりと雪の斜面のミックスだが、問題はない。そこからは本当に細いかろうじて残った雪のナイフリッジ歩きをちょっとだけ楽しんで鉢山の西の肩に出る。

東の肩には3人組のパーティー休んでいた。向こう側から登頂を終えたところだった。山頂からの絶景をしっかりと目に焼き付ける。雨飾山が思いのほか大きく見え、金山へと続く稜線に興味を魅かれた。

軽くレーションをとって下りにかかる。雪は東のコルまでびっしりと付いているが、ナイフリッジがコルまで続き気が抜けない。気温が高めでグサグサになりつつある雪もいやらしい。リッジを巻いたり斜面を下ったり、コルまでは精神的によくない下りだった。

コルからはトラバースぎみに、左に縦走してきた鉢山の側壁を仰ぎながら、テン場へと戻る。登り返しも思ったほどではなかった。

久しぶりの一泊登山。気のおけないいつものメンバーとの山行。二日間とも穏やかな快晴でなんの不安要素もなかった。ロープを使った登攀も久しぶりだったが、案じていた自分の体調も大崩れせず、春山を手放しで楽しめた二日間だった。もしかしたら、もう少し上の山もこなせるかも知れない、との感触を得た山行でもあった。

































投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-4-6 17:49:56 (460 ヒット)





















朝、目が覚めてみると障子の向こうが明るかった。昨日の時雨模様の雨は止んだみたいだ。布団から跳ね起き、あわてて支度を整え家を出た。今年はまだ足を踏み入れていない一津谷周辺の山を登ろうと車を走らせる。アルペン村に着いて、コンビニで食料を調達してザックに入れようとしたら、ザックが無かった。あわてて家を飛び出して来たものだから、ザックを車に積み忘れたのだった。それにしては登山靴は三足も入っている。ストックもピッケルもアイゼンもワカンもカメラも、ただザックだけが無かった。ここまで来たら取りに戻るのも面倒なので、目的を称名の滝見物に変更した。

藤橋のゲートは当然ながら閉鎖されている。だが道には雪はない。昨日降った雪は除雪車でかき消されていた。コンクリート歩きは底の固い登山靴にとっては歩きにくい。

桂台ゲートまで除雪されている。はたしてその先はと思ったが、ゲートから先も除雪されており、驚いたことに称名の滝の滝見台まですでに除雪は終わっていた。さらには称名の駐車場まで除雪されている。この時期にしては珍しい。おそらく、今冬は平野部の積雪が例年と比べて極端に少なかったため除雪費が浮いたので、3月中に称名道路の除雪が進んだものと思われる。今年の称名道路の開通は例年より早まるかもしれない。

ただ、昨日降った雪が桂台より先に残っていて、そこはまだ掃かれていなかった。雑穀橋で10センチ、称名の滝で20センチ程度。この雪は陽が射して気温が上がれば自然に消えていくだろう。あるいは、除雪車が入るかもしれない。

この時期の称名道路歩きの楽しみはなんと言っても悪城の壁見物。今日は昨日の降雪のおかげで、壁はうっすらと雪をまとい、黒い地肌と白いガウンとのコントラストに魅了された。写真をパチパチ撮りながら歩く。称名の滝周辺の雪の付き具合もほどよく、滝の流れと共に変化に富んだ表情が楽しめた。

帰路、人津谷出合い付近で重荷を背負った単独行者と出逢った。聞くと、単身赴任で富山に来ており、一人でアパートで寝るのもつまらないので、山で一晩寝て過ごそうと思って来た、ということだった。なるほど、そいつはいい考えだ。そういう山の入り方もありなのかと思うのであった。

サックを忘れたおかげで、思いもよらぬ拾いものをした感じ。これだから、山はやってみなければわからない。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-4-2 20:33:54 (314 ヒット)















気になる山があった。伊折から馬場島方面に向かって歩いてきて小又川にさしかかるころ、小又橋の上の方に見えてくる山がある。雪の無い時期はそうでもないのだが、冬から春にかけて、雪をかぶった白い山は薄い水色の鉄骨の小又橋とマッチして妙にしっくりとくる。

伊折のゲートは無くなっていて、剱センターのゲートまで車は入る。除雪はその先も続き、小又橋の手前200〜300mに除雪車は止まっていた。その両脇にはまだ除雪しきれていない雪が残っている。除雪された道路はさながら廊下のようだ。雪の上を歩いたほうが気持ちがいいので、左端に残った雪の上を歩く。ところどころに右斜面からの小雪崩が廊下を塞ぎ、落石が散乱している。

さて問題の山、東芦見谷右稜。道路を歩いていくと対岸に台地上の尾根末端が見えてくる。そこから取り付こうと思うのだが、二日前の雨のせいなのか、ただ単に融けだした雪代の分なのか、水量が多くてとても渡渉できる流れではない。東芦見谷正面に架かる吊橋の底板は取り外されている。吊橋の両脇に乗って、慎重に足を運べば行けなくもないが、滑らせでもしたら致命傷となるので、この橋は使えない。

渡渉出来る地点を探し、先を行くが、だんだん予定していた取り付きの台地から遠ざかってしまう。唯一使えると思えるのは川幅が広くなっている堰堤。いくつかの堰堤を過ぎて、なんとか使えそうな堰堤がようやく見つかった。それは、地形図上の「大出し」の直下に設置された堰堤であった。となるとこの大出しから廻り込むようにして尾根に取り付くしかなさそうだ。でもやっぱり、雪融けがまだそんなに進まない3月中旬までに東芦見谷右稜末端台地目指して渡渉するのがベストだろうな。

剱センターから小又橋まで45分 馬場島を超えて引き返し地点まで1時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-3-17 19:45:54 (489 ヒット)

昨夜、かみさんが言った「明日晴れだよ」。
この一言で今日の山行は決まった。

一昨日のスノーシューの取り回しに懲りて、今日はワカンとピッケル、念のためアイゼンもザックに入れた。一昨日自分が付けたトレースを辿って高度を稼ぐ。たった二日しかたってないが、雪は随分沈んだようだ、細尾根では地肌がみえているところもある。ワカンが正解だった。

1340Pを過ぎると、雪質は一変し、膝まで潜る。ここから先はトレースもないから、結構きつい。なだらかに見えても細かな起伏があり、小ピークは巻き気味に通過。そろそろ熊も巣穴から出てきそうな時期なので、時々大声を出しながら歩く。巣穴になりそうな太いタテヤマスギが随所にみられる。そのわきを行くのはなかなかのスリルだ。1500付近で、一羽のカラスが鳴きわめいていた。ギャーギャー、ゲーゲー、クワ、クワと威嚇するような鳴き声は不気味な響きだった。

1340から下った最低コルから、4山5山越して、ようやく大熊山の肩にでる。そこからは一歩一歩かみしめるように行く。そして、ついに山頂。今季4度目の雄叫びをあげる。

昨年暮れから、実に5回のトライを経て、今日ようやく山頂に立つことができた。本当に遠くて、長い道のりだった。一つ喉のつかえ物がとれたような感じ。

さて、下山はどこからにするか。来た道を戻ってもよいのだが、コルからの長い登り返しが嫌なのと、あの不気味なカラスを避けたかったので、去年使った、大熊谷東山稜を行くことにした。途中まではルンルン気分で降りていたのだが、大熊谷に直接落ちている支尾根に入り込まないようにしていたら、1400あたりから右の斜面を拾ってしまった。もっと地形図で確認すればよかったのだが、何とかなるだろうとそのまま下っていった。すると、その斜面はすぐに尾根では無くなり、谷に吸収されてしまった。そこはほとんどデブリで埋まり、そうでないところは雪崩れたあとの滑り台のような急斜面となっている。引き返そうにも、すいぶん降りてきてしまっている。

そこでワカンを外して、アイゼンに切り替え、腹をくくって下ることにした。狭い総デブリの谷。早く抜け出したい一心で飛ばそうとするのだが、でこぼこの谷の下りはそんなに楽ではない。高度も下がってきて、堰堤が視野に入ってきたころ、恐れていた場所にでてしまった。滝場である、これがないことを願っていたのだが、やっぱし、というか当然というか、そんなに甘くはなかった。そこで脇の尾根を一つ乗越してみることにした。急傾斜だが、アイゼン、ピッケルならば問題はない。その尾根の反対側は雪崩れたあとで半分氷化した急な斜面だったが、滝場は無さそうな気配。降りてみなければ、なんとも言えないが、とりあえず、バックステップでアイゼンを蹴り込みながら降りていった。この高巻きとクライムダウンが、久々に”しびれた”。

滝場がなくて一安心、だがその先もデブリで埋まった狭い谷。だが、行くしかない。右に左にカーブする龍のあぎとのような谷をしばらく行くと、堰堤に出た。これで一安心。さらに下ってスギの植林帯を歩いて、林道に降り立った。その場所は小曽谷の一つ手前の小谷で、家に帰ってから下降路を同定してみたら、地形図上の1006Pのすぐ下を通るとんでもない谷であった。

久々に緊張した場面をこなして、口の中は苦く、カラカラに乾いている。陽の当たらない谷を歩いていたので体も冷えていたようだ。道を伊折へと向かい、陽の当たる場所で腰をおろして、パンを胃に流し込んだ。

伊折から取り付きまで 55分 山頂まで3時間45分
山頂から東山稜を途中まで行き、1400から右の谷を通り林道まで 2時間半
伊折まで1時間半




















投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-3-16 19:03:17 (401 ヒット)

今季5度目となる大熊谷西山稜。
天候が回復基調なので出かけることにした。だが、1340ピークを過ぎたころから、あたりは急に雲に覆われ始め、雪もちらつきだし、とても春山ハイクどころではなくなり、下山することにした。ところが、家路に着くころから、みるみるうちに雲が切れはじめ、青空を背景に剱周辺の山々がくっきり浮かび上がってきた。これだから、山はわからない。

いつものごとく折戸峠付近はスケートリンク状態。伊折には先客はなく、ただ県警の雪上車が定位置に停めてあった。剱センターへと向かう道すがら、晴れ間も広がってきて、春山気分に足も軽い。いつもの場所からエントリー。

いくらか雪は締まっているが、今日も一人、ラッセル、ラッセル。820台地を過ぎると、堅雪の上に10〜20センチの新雪が乗った急な細尾根が数か所出てくる。スノーシューにとっては最悪の状態。下りには難渋すること請け合いだ。吹きだまりのところでは膝上まで潜るし、陽の当たる側では適当に締まっていて歩きやすい、トラバースでは足元から雪崩れて行く場面もしばしば、誠に飽きさせない雪の状態だ。

1340ピークまでは、ときおり雲間から暖かな陽も射して、剱も見えていたりして春山満喫。だが、1340から先のなだらかな稜線に入った途端に、天候が一変した。ガスが巻き始め、風も出てきて、小雪も舞い始める。こうなると一挙に冬山に逆戻り。先ほどまでの余裕は全くない。視界不十分なら気力も急に失せていく。寒気と弱い気圧の谷の通過かと思ってみたりしたが、山頂まではあと1時間半〜2時間、いつ天候が回復するかもわからないので、ここで行動を打ち切ることにした。

下山にかかって、堅雪の上に薄い新雪が乗った斜面に出くわしたが、案の定危なっかしいことこの上ない。つぼ足となって蹴り込んで降りて行った。伊折に着いた時点でも、剱方面の山々は厚い雲に覆われていたので、下って来て正解だと思ってのだが、家に向かっていく道すがら、急に雲が上がっていって、しまいには完全な青空となってしまった。そして、家からは、その青空を背景にクッキリと映え渡った山々が臨めたのだった。

伊折から取り付きまで 45分 1340過ぎて引き返した稜線まで 2時間50分
取り付きまで1時間半 伊折まで45分













投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-2-26 17:33:43 (660 ヒット)

伊折を出たのが9時半。

馬場島までの道は雪上車で慣らされていた。その上をクロカンのスキーの跡が二組。今週に入って陽気は急に春めいてきて、時間が遅いせいもあるのだろうが、伊折での気温は今季初めて零度以上。薄手の手袋一枚で十分。歩くうちに、その手袋も不要に。右手の急斜面からの落雪、雪崩の跡が数か所。この陽気だといつ雪崩があってもおかしくはない。早月川を挟んで、対面の陽の当たる斜面には多くのデブリが見られる。

馬場島に着くなり携帯電話が鳴った。馬場島でも携帯がつながるようになったとは聞いていたが、本当だった。電話は群馬の山間部のお得意さんからだった。「薬屋さん、雪降って、出て来れないの?心配で電話したのよ。こっちは道路の除雪もほとんど済んで、大丈夫だから。薬屋さん、待ってるよ」という内容。昨日も似たような電話が2件あった。群馬での記録的な大雪のため、一旦富山に引き返したことを話し、また向うの雪の具合いも聴いて、近々伺うことを伝えた。災害とも言える大雪の手助けはなんにも出来なかったけど、せめて笑顔で伺うことにしよう。

群馬の母ちゃん達、待っとってね〜、もうじき行くからね〜

伊折から馬場島まで 2時間15分 伊折まで2時間


















投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-2-25 6:58:42 (504 ヒット)

大熊谷西山稜、今季4度目。これまで少しずつ高度を上げてきている。はたして今日はどこまで。

今日も「しまむら」の特売品780円の上下のアンダーをに身を着けて家を出た。
伊折付近の雪は前回来た時よりも多くなっているようだ。馬場島への道も雪上車が通ったのか、自然沈下のせいなのか硬くなっている。その上に昨日のものと思われるスノーシュー、ワカンの跡が残る。

締まった雪の上を歩いてい、つものごとく剱センターを過ぎたスギの造林帯の緩斜面から取り付く。いくらか締まった雪は、踏み込むとぐぐっと沈み込む。新雪のときとはまた違った感触。やや重たいが、すねから膝下までなので歩きやすい。樹林帯の中は陽が射さず雪解けが進まないため硬くなるのも遅い。ときおりスギの木の枝の上に乗った大きな雪の塊が、どどどーんと落ちてくる。あれに当たったらイチコロだろう。

820台地を過ぎてからも前回と違って随分歩きやすい。陽の当たる東側の斜面を選んで先を行く。前回の新雪、深雪地獄の場所もなんなく通過。いつのまにか1200天国の台地に到達した。そこから、なだらかな斜面をゆっくりと足を運んで1340Pに到着。今年三回目となる雄叫びはこのピークからだった。

だが、このピーク、付近は落葉樹の疎林帯で眺めが期待したほどではなかった。下りながら、眺望のよいところを探して、そこを休憩の地とした。
ここから見るとまっ平な大熊山が正面に、その右にはたおやかな大日、左に剱岳とその北方稜線。なかでも異彩を放つのがピラミダスな釜谷山。

さて、ここに来て大熊山がようやく射程圏に入ってきた。1340Pからはしばらくなだらかな稜線、そして一旦下りの後、最後の登りとなる。だが、地形図上からはその下りの部分がキレットになっているような気配。行ってみなければなんとも言えないが、雪の着き方によってはそこが核心部となるような気がする。次回は3月、一気に陥せるか。

伊折から取り付き 45分、取り付きから1340P 3時間10分
1340Pから取り付き 1時間50分 伊折まで45分




















投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-2-13 18:41:54 (723 ヒット)





















昨年の暮れから踏査を始めた大熊谷西山稜。今季としては三度目となる山行。
先週末関東方面は記録的な積雪となったが、富山でもそれなりの降雪があったようだ。伊折には県外ナンバーの軽トラが一台止まっていた。意外にも、その車の持ち主のものか、あるいは降雪後訪れた別の登山者のものか、馬場島への道にはトレースが残されていた。人数は二人か三人。その跡を辿って今日の目的地へと向かう。気温はマイナス7度。手袋三枚重ねでも、血行不良の自分の手は冷たくなかなかあったかくならない。剱センターを通過するころになって、ようやく指先にも血が回ってきたようだ。

前回利用した剱センターを過ぎてすぐの小沢の左岸から取り付く。杉の造林帯のため降雪直後でも雪がいくらか締まっていて、少しは歩きやすい。そしてこの造林帯、820まで続くのだから利用しない手はないだろう。杉木立の合間から剱岳が見え隠れするのを楽しんでいるうちに、自然に高度があがって行く。本来の大熊谷を挟んですぐの支尾根を下から忠実に辿ると、積雪が少ないときには藪尾根でかなり難渋する。東山稜も同様で1000まで標高を上げないと今冬のような寡雪のときは大変だろう。

820の大地にある三本の立山杉は圧巻、そこから眺める剱もまた最高。そこから左の細尾根を辿って本来の大熊谷西山稜に取り付く。ここからは新雪、深雪地獄が待っていた。しばらく雪が降っていなかったとみえて、踏み込むとひざ下ザラメ雪の層までスノーシューが沈む。急傾斜でずり落ちそうなのをだましだまし進む。ときには太ももまで、ときには顔のすぐ前の新雪をかき分けて、三度抑えのラッセル。急な痩せ尾根と緩傾斜の尾根が交互に現れてルート的には飽きが来ない。この間、ずーっと左手には剱から北方稜線が見えている。後ろを振り向くと東芦見尾根の山々。「剱見るなら赤谷尾根でよ〜」という唄があるが、そこから見る荒々しい剱もいいが、この尾根から見渡す剱から連なる山々の眺めもまた格別なものがある。

前回引き返した1150地点まで順調に到達。ここからの出だしの急登がきつかった。一登りで1300まで行けるのではないかとの思いはすぐに吹き飛んだ。新雪の量が一気に増して、潜るは潜るは、滑りに滑る。電光を小刻みに刻んでもかなり厳しい。そのうち心臓がバクバクしてくるし、ここでスイッチが入ってはまずいと思い、心拍数を上げないようにゆっくりゆっくり休み休みしながら、少しずつ高度を稼ぐ。こうなったら、山を楽しむどころではなくなってくる、一旦心臓暴走のスイッチが働いたらそこで終わりだ。そうならないように、後味の悪い結果とならないように、それが喫緊の課題となった。それを意識しながらなんとか悪場を過ぎると傾斜の緩い台地に出た。陽射しは春を思わせるほどの強さ。サングラスなしでは目を開けていられないくらい。ここにもデカイ立山杉が鎮座ましている。その立山杉がエネルギーをくれたのか、心臓の状態は落ち着いていった。

そして、この大地からの最大の恵みは、大熊山を左に見てそこから右に連なる西山稜の奥に見えてきた大日岳の雄姿だった。西山稜の主稜線に立てばこれが見られるとの想い、その一念で登り続けてきた苦労が報われた。ここから臨む大日岳はとりわけ美しく見える。荒々しい下部が手前にある西山稜のおかげで隠れているため、頂稜部のたおやかな姿しか見えないためだ。振り向けば毛勝山塊の雄、釜谷山がピラミダスな頭を出している。もちろん、剱から北方稜線の眺めは言うまでもない。

その天国とも思える大地からさらに進んで緩やかな山稜を1340ピークまで足しを延ばそうと歩き始めた。だが、標高差80、この深雪ではあと一時間はかかるだろう、気分の良いところで今日の行動を打ち切った。

下りの新雪浮遊は今季最高であった。

伊折から取り付きまで 1時間10分
1260まで 3時間40分
下り取り付きまで 1時間30分
伊折まで 1時間10分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-1-14 20:24:14 (486 ヒット)









昨日の富山第一高校サッカー部の全国制覇に触発されて、「俺もやるぞ」と臨んだ今日の山だった。だが、しかし・・・。

今期一番の冷え込みとあって、折戸の峠は完璧なスケートリンクと化していた。下ることの恐ろしさ。これまでの山行を踏まえて、今日は折戸の神社脇を抜け、送電線のある山を巻いて、主稜線上の鞍部を目指すことにした。だが、巻き方が少なかったせいか、いつのまにやら、その送電線の山に取り付いていた。下るのもなんだしと思って、しばらく登り、頃合いを見計らって左の斜面を下った。しかし、目的としていた鞍部まではだいぶ遠い。へいこらと登りきって鞍部より少し先の小ピークに達したが、とんだアルバイトを強いられる結果となってしまった。

また、登り始めてから、いくらも行かないうちに、心臓が騒ぎだして、今日の体調の不良を伝えてきた。久しぶりの兆しに、不安がつのる。千石城山までの長丁場、はたして、持つかどうか。六神丸を三粒、舌下に舐めながら、先を行くことにした。

二重山稜付近からは左の尾根と二重山稜の窪みを交互に使い分けながら、ロスの少ないコース取りに心掛けた。細かなアップダウンが今日の体にはきつい。しまいには、吐き気も伴ってきて、体調は絶不調。重い体を引きずるようにして一歩一歩息を整えながら歩く。昨年五月の山ノ神の悪夢が頭をかすめる。だが、昨日の富山第一高校イレブンのあの頑張りが私の背中を押してくれた。最後まであきらめない、その一念が勝利を呼び込んだ。自分も、あきらめられない。そして、ゼイゼイ、ハァハァ言いながら、ついに千石城山の山頂に到着した。心の何かを絞り出すようにして、今年二回目の雄叫び。ちょうどその時、剱にかかっていた雲が切れはじめ、その雄姿を見せてくれた。途中であきらめなくて、本当によかった。

下山にかかっても、一向に体調が回復する気配はない。新雪を蹴散らしての下山もただただ業としか思えない。右手の斜面に飛び込みたくなる衝動をこらえながら、なんとか目的とした鞍部手前のピークに到着。そこから登りに使った自分のトレースを拾って下る。途中からトレースは送電線のある山へと向かっているが、今日の体調では登り返しはかなりきつい、何があるかわからなかったが、心を決めて、右手の谷に向かって降りて行った。なるべく左に左にと、コース取りをして、小沢を二つ三つまたいで、ひたすら下を目指す。そして、ついに車道に降り立った。そこは、則面が切り立っておらず、車道に降りるにはそこしかない、と思われる絶好ポイントであった。そこから折戸の車止めまでほんのわずかだった。

何でもなければ飛んで行って帰って来られる低山だが、こんなキツイ山行となるとは思ってもみなかった。一旦不整脈が出始めると、絶対に回復しない。登りはもちろん、帰路ほんのわずかな登りでも相当きつい。出だしからの体調不良にかかわらず無事で帰って来られたのは、富山第一高校イレブンのおかげだと思う。

登り3時間30分 下り2時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-1-11 17:39:42 (418 ヒット)







折戸から703P 2014/1/11

目が覚めたときは外がまだ真っ暗なので、布団の中で読みかけの小説を読んでいた。そしたら、面白い場面になって、気が付いたら夜が明けていた。パン2枚と昨晩の残りの味噌汁をかきこんでから、あわてて支度を整え、家を出た。

二三日前から寒波襲来と天気予報で騒いではいたが、我が家のまわりは雪が全くない。しかし、山間部ではそれなりに雪が降ったようで、折戸の峠付近では20、30センチの新雪。いつものように、折戸のトンネルを過ぎたところから取り付く。今日は時間も遅く、8時過ぎに出発、11時をタイムリミットとして山に入った。

やっぱり雪は少なく、籔っぽい尾根を辿る。送電線のあるピークを巻くようにして一旦鞍部に降りる。そこから先に行くにしたがって雪の量も増え、さらさらな雪質に変わっていった。二重山稜の右の尾根を辿って登りきったところが703P。千石城山まではあと1時はかかりそう。ここまで2時間30分。剱も雲に隠れているし、今日はここで打ち切りとした。去年の2月には3時間で達していたのだが、今日はそれより時間がかかってる。天候と雪の量の差がその要因と思いたい。

次回は送電線のあるピークに寄らないコースを歩いてみよう。

折戸から 登り2時間30分 下り1時間30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-1-6 18:12:10 (514 ヒット)

午後から一仕事あるので、その前までにと思って出かけることにした。
伊折方面の山は時間的に余裕がないので、あきらめて、てっとり早い来拝山にした。

立山青少年自然の家に着いてみたら、あらびっくり。先日白一色の雪の世界はどこかへいってしまっていた。雪も締まっており、踏みこんでもいくらも潜らない。昨日、一昨日につけられたと思しきトレースもバッチリ、コンクリートのように踏み固められていた。こんな雪の状態なら、伊折にすればと思ったが、せんないこと。

今回は南の尾根から反時計回りの周遊コースとした。気温が低く、かじかんだ手がなかなか緩まない。その手がまだ暖まるか暖まらないうちに山頂に到着。空は晴れているが、山には雲がかかっている。下山途中、まさしく脱兎のごとく駆けていくノウサギとひょんひょうんと跳ねるようにして移動するリスに遭遇した。自然の家に降りてきて、時計を見たら、まだ8時30分だった。

登り50分 下り35分




投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-1-3 18:11:18 (439 ヒット)



















晴れが約束された今日の午前中、剱岳を追いかけて伊折へと車を走らせた。折戸の峠前後が凍っていて、昨日のこともあって、ヒヤヒヤもんであった。まぁ、除雪してあるだけ、まだましか。
剱センターから雪で埋まった林道を辿ると、いつの間にか下りにさしかり、伊折へと逆戻りしている。これではいかんと、適当なところを見計らって、左手のスギの造林帯から取り付く。造林帯の中は雪も締まり気味で歩きやすいのだが、この造林帯すぐに終わってしまう。大熊谷西山稜に取り付いたときの造林帯はかなり上部まで広がっていて、あれは大正解だったのだが、今回は運がなかったようだ。造林帯を過ぎると藪の急斜面となり、雪が少ないのが災いして、やわしい登行となった。だが、途中から左手のルンゼを拾ってからは、藪がない分、少しは楽になった。このルンゼ、一直線にスカイラインへと延びている。ルンゼと斜面とが糾合するころ、傾斜も緩くなり台地状の主稜線へと飛び出した。そこは1084Pへと続く支尾根の一角だった。
写真を撮るためだけに登り、幾度かシャッターを押してみたが、なかなかうまくはいかないものだ。やっぱり、山を登るついでに写真も、というスタイルの方が気楽だ。

伊折から 登り2時間50分 下り1時間20分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2014-1-2 17:13:12 (423 ヒット)







昨日は元旦、なんとか我慢して家でじっとしていたが、二日の今日、いてもたってもおられず、出かけることにした。

まだ夜も明けきらぬ中、季節外れの土砂降りの雨をついて山へと車を走らせる。前を行く和泉ナンバーの車はスキーを乗せている。こんな雨ではさぞがっかりだろうな、などといらぬ気遣いをする。だが、そんな心配も芦峅寺の雄山神社まで。立山青少年自然の家へと向かう道路に入ったとたん、雪の量が一気に増える。轍も残り、やや車高が高めな我が車ならばなんとかなるだろうと、先を目指すが、急傾斜に差し掛かると登らなくなってしまった。デフロックをかましてもスリップしてしまう。スコップを車に積んで来なかったことを悔やんだが、ピッケルで固まった雪をかいて、急場を凌ぐ。だが、そんな場面が2度3度、しまいには轍も消えてしまい、車でラッセルするはめになった。そしてついに立山青少年自然の家までいまちょっとのところでカメになって身動きがとれなくなってしまった。しかたなく、切り返しUターンすることに、それも必死の作業。下りはじめてすぐ、下から除雪車が上がって来てくれた。しめた、と思って、その後をついて再び登りにかかる。おかげで、なんとか立山青少年自然の家まで辿りつくことが出来た。ここまで家から2時間、通常の倍返し。すっかり困憊してしまった。

下界では雨だったのに、ここでは大雪だったらしい。一面の銀世界、白一色の世界。自然の家管理人の方に聞くと、昨日の夜から一晩で30センチは積もったとのこと。もちろん、昨日までのトレースは消えている。よっしゃ、やった、とバージンスノーを蹴散らしてお山へと向かった。
山には、もう、どこを歩いてもいいくらいの雪が積もっている。すっかり冬の山だ。視界はいまいちだが、ただひたすら上へ上へと足を運ばせる。どこを歩いているかは構いもしない。胸付くラッセルも楽しくて楽しくて。ワカンだとこうはいかないだろう、スノーシューの威力は絶大だ。

そうやって一人ラッセルを楽しんで、年末から年始にたまった淀んだ気を吐ききった、ちょうどほどよいころ、来拝山に到着した。今年初の雄叫びはこの山となった。家族みんなの幸いを祈念して下山にかかった。

登り1時間30分、下り30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-12-24 19:20:25 (472 ヒット)

前回12月18日に来たときとは違って、今日は剱センター裏のスギの植林帯から取り付くことにした。

伊折には先着の地元ナンバーの車が一台止まっていた。雪上車のならしてくれた雪路を行くつぼ足は3人くらいか。はたしてどこへ向かったのか。

剱センターのゲートから少し先の小沢の手前からスギの植林帯に入っていった。植林帯の中は雪が締まっていて歩きやすい。植林帯はかなり上部まで続いて、どこにでも上がっていけるが、左よりの尾根状にルートをとる。途中にある林道の乗越しが気になっていたが、幸い林道の壁は雪崩れてきた雪でほどよい斜面となっていて、なんなく横切ることができた。植林帯が終わる頃、傾斜はゆるくなり、819のピークに出る。そこは巨大なタテヤマスギが幾本も聳え立っている平らな台地であった。主稜線はそこから左へと向かうのだが、その入り口がわからず、台地を10分ほど右往左往してようやく主稜線へと続く細尾根を見出した。

この一週間で山は様変わりし、上部では積雪が30センチはあったようだ。気温も低く、前回の湿った雪と比べるとはるかに軽い。スギの植林帯から離れると本格的なラッセルとなるが、それでも雪はまだ少ない。細尾根や急斜面では難渋する場面も幾度か。そのうち雪も舞いはじめ、どこで打ち切るかを考えはじめた。ゆっくりとではあるが一歩一歩、心臓の鼓動を確かめながらのラッセル。苦しいが、これが永遠に続けばいいのにと思えるくらいハイな気分。結局1150の胸突き八丁の細尾根を登りきって、本日の行動を打ち切った。一口の水と軽いレーションを摂ってから、新雪の斜面を浮遊人となって一気に駆け下っていった。

伊折から1150まで:登り3時間30分 下り2時間10分
取り付きから1150まで:登り2時間40分 下り1時間20分
やはり大熊谷西山稜を辿るにはこのルートがよいようだ、ただ、東山稜と比べて距離がはるかに長い。

大熊山 大熊谷西山稜950まで 2013/12/19

グラサンの季節 大熊山 大熊谷東山稜から2013/3/9

大熊山 大熊谷東山稜1150まで 2013/1/12




投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-12-20 18:05:54 (519 ヒット)



















仕事も一段落つき、ようやく体があいたので、出かけることにした。
小雨降る中、伊折へと車を走らせる。前回山ノ神に逢いに行ったときは、雪が全くなく剱センターまで車で入れたが、さすがに12月も半分を切ったこの時期、伊折まで来れば雪が積もっていて、そこで車止めとなっていた。

雨が降る中、狭苦しい車の中で支度を整える。道脇の雪の上にはなぜか一輪の真っ赤なバラが挿してあった。県警の雪上車が慣らしてくれた道をスノーシューで行く。いつのころからか、雪が降った後、雪上車が通ってくれるようになって、馬場島までのアプローチがずいぶん楽になった。雪上車の軌道を外れたところには、スノーシューの跡も見られ、これは先週の土曜か、日曜に歩いた者のものと思われる。

この時期にカッパを着こんでの雨の山歩きはなんともやるせない。雪の方がまだましだ。大熊谷出合いまで来て、今年の春に辿った東山稜へと向かいかけたが、思い直し、谷を挟んだ西山稜へと向かうことにした。雪がまだ少なく、尾根の立ち上がりが急なため、取り付きを探していると、いつのまにか尾根の反対側の小さな沢沿いに導かれていった。そこを遡ると剱センター方向から延びている林道に付きあたり、その路は西山稜を巻いて大熊谷左岸の川原へと延びていた。地図でみると右岸からの道とつながっており、かなり遠回りしたことになる。

標高700、唯一登れると思われる小尾根から取り付いた。そのすぐ左には上部へと延びる格好の斜面があるのだが、雨で水分を含んだ重たい雪が雪崩れてきそうで止めにした。尾根に取りついたころから雨は止んできたが、湿った雪は歩きづらい。藪が出ているものの、本格的な雪山となれば、アップダウンも少なく、歩きやすい尾根だ。春に歩いた東山稜を対岸に見ながら高度を稼ぐ。ときより、この辺でよく見られるタテヤマスギの巨木も出てきたりして、飽きさせない。標高950、ここまでくれば雪はたっぷりある、主稜線直下の平坦地に出て、行動を打ち切った。
湿った重たい雪の下りは、スノーシューにとって最悪のパターン。雪が少なくショートカットもままならず、登り以上に気を使った下りであった。

伊折から登り3時間30分、下り2時間30分
取り付きを探しての長い林道歩きのアルバイトに時間を要した。やはり、大熊谷右岸の林道を辿って今日取り付いた尾根に出るのが最良でなかろうか。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-12-9 19:08:00 (492 ヒット)

昨日は忘年会でしこたま飲んで帰って来て、今朝は二日酔い気分。
それでも、これからは晴れ間は期待薄なので出かけることにした。

材木坂の歩きはじめは全く雪がない。落ち葉の積もった歩きやすい道だ。少しばかり雪が出てくるのは、材木坂7合目くらいから。美女平に出ると様相は一変し、一面の銀世界。そこにはトレースが二組。昨日のものと思われるつぼ足組みとスキーヤー組。スキーヤーはケーブルカーの軌道に沿って上がってきたらしい。最近はこれが主流なようだ。スキーを担いでの藪っぽい材木坂よりははるかに楽。

さて、自分はスノーシュースタート。彼らのトレースを追うことにする。はたしてどこまで続いているのやら。それにしても、スキーのトレースの幅の広いのにはびっくりした。昔のスキーの倍はある。スノーシューと比べても、少し狭いくらいだ。

つぼ足組みは1200あたりで終点。スキーの跡はまだまだ続く。アルペンルートの両脇の杉木立のため、遠くの眺望はあまり望めない。視界が効くところまでと足を進めるが、やっぱり弘法まで行かないと無理だろうなぁ。それでも、雪が深くなる1300くらいから樹林帯に入り、変化自在のスノーシュー歩きを楽しんだ。そして、下ノ子平の入り口1400付近で行動を打ち切った。ここまで美女平のターミナルから2時間。気持ちの良いスノーシュー歩きだった。

千寿ヶ原から往復6時間50分












投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-12-6 18:44:35 (516 ヒット)













長年山をやっている人なら誰にでも気になる山というものがあるはずだ。
自分にとっては「大日岳」がその一つ。梅雨時から秋にかけては表口となる称名側からの山の移ろいが気になり、雪が降り始める初冬から残雪期の四月、五月までは裏口ともいえる小又川、そしてそこから突き上げる山ノ神尾根がいつも頭の中にある。今年の春、念願の山ノ神尾根を辿ることが出来てからは、一層その思いが強くなった。

今年も冷たい風が肌で感じられる頃になってから、山ノ神尾根が気になりだしてしょうがなかった。なんとしてもその尾根の今を目にしたかった。いつかころ合いを見計らってと思っていたが、なかなかその日が巡ってこなった。剱センターのゲートが閉じられている間、訪れる人も少なく、天気の良い日には剱岳を見ながら静かな道歩きを楽しめるというのも、この時期の魅力の一つだ。雪が豊富ならばこそ、右手に連なる低山の好きなところに足を踏み入れることができる。そして、そのどこからも稜線に立てば剱岳の雄姿が臨まれる。

12月に入ったというのに、11中旬に中山を登ったときよりは寒さがいくらかゆるんで、周辺の山々は再び晩秋にもどったかの様相だ。伊折周辺、剱センターのゲートにもその先にも全く雪の気配はない。ゲート前には県外ナンバーの車が一台。今月初めから剱岳に入った人たちのものであろうか。一日松尾平、二日小屋、三日停滞、四日アタック、そうすれば今日下山かな、などと想像しながらアスファルトの道路を行く。アスファルト歩きは登山靴の底が減る。なるべく道路わきの草付き帯を歩く。大熊谷も雪が無い。東山稜も下部は藪だらけでしばらくは無理であろう。

小又川出合い。ここにも全く雪が無い。河原を歩いてみることにする。だが、川の中の最初の橋を渡った直後の堰堤に来て、その乗越しが面倒くさくなり、また、そこから先の堰堤の処理を考慮して、振り出しまで戻ることにした。いくつかある堰堤は、雪が降って、山から雪が落ちてそのデブリができてからが、その乗越しが楽になる。初めて山ノ神の偵察に来た時は、核心部の堰堤にトラロープを垂らしいておいたが、本番にはそれがデブリで埋まってしまっていて、あまり役に立たなかった。トラロープを上部にまとめて置いて、本番にはそれを利用すれば有効であろう。次に来る機会があれば、トラロープを持ってこようと思った。

振り出しに戻ってから、コット谷へと延びる作業林道を行く。ここもしばらく雪がない。うっすらと雪が付き始めるのはかなり歩いてから。動物の足跡が雪面に残るが、クマの足跡も見られ、あったかいのでまだ穴に入ってないのかと思ってしまう。850くらいからようやく雪道歩きになる。ところどころ右手の急な谷からのデブリが道をふさぎ、本格的な雪となったらヤバいな、この道も使えないのかなぁ、河原の堰堤越えも大変だしな、どっちがいいかな、などと考えながら歩く。

コット谷出合いに架かる鉄骨の橋は撤去されているが、水量も少なく、渡渉は全く問題が無い。この辺からザラメ雪のつぼ足。足首からすね下まで潜るとさすがに疲れる。ゴロ岩に少しばかり積もった雪では林道のショートカットもおぼつかない。スノウシューがあればそれも可能であろうが、今日は持ってきていないので、ひたすらつぼ足。といっても山ノ神尾根まん前まではわずかの歩き。

だだっ広いコット谷に立つと清々する。ここで標高1000メートル。右手には大熊山へと昇る浅いルンゼ、ふり返れば東芦見尾根から猫又山の稜線が白く輝いている。山ノ神尾根は雪が無く黒々としている。取り付きの尾根の右斜面は50メートルほど崩れて崖ている。ここに立つとこれまで何度も挑戦して敗退し続けた思い出がよみがえる。今年の春の快適な山ノ神からの大日がついこの間のように思える。家にいてもそれは確かな記憶となっていつでも思い起こすのだが、こうやって現地に立ってみるとまた格別な思いがある。

それにしても、取り付きに至るまでが問題だ。

剱センターゲートから往復6時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-12-2 17:23:02 (457 ヒット)

4時過ぎに目を覚ましたときは雨が降っていて、どうしようかなと思ったが、二度寝して起きて、とりあえず家を出た。
立山青少年自然の家へと車を走らせ、登山口に着いた時には雨も止んでいた。路面の雪も夏用タイヤでなんとかしのげるくらいの付き具合。だが、空は灰色。典型的な冬の富山の空の色。山はまだ雪が少なく、どこでも好き勝手に歩きまわれるほどは積もっていない。昨日、一昨日と人が歩いたとみえて、登山道は泥んこべっちょん。すべらないように気を使う。完全に雪の上を歩けるようになったのは1200あたりから。なんとか息も切らさず、いつもの発作もなく山頂に立つことができた。
こんな腐った日には誰にもあわないだろうと思っていたが、下り終わる頃、雨の中を一人登って来るご老人とすれ違った。

登り下りとも1時間30分
あと50センチは雪が積もらないと楽しめない






投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-11-15 20:49:29 (475 ヒット)

夜明け前。剱・立山連峰のシルエットがくっきりと浮かび、山の端が色めき立って、上空に向かって透明な群青色が次第に濃くなっていく。地上から発散した熱は塵芥と共に雲一つない天空に吸い込まれて、つーんという音が聞こえてきそうな寒さが体を包み込む。いよいよ来たか。

こんな日には仕事を放り投げて、剱を一日中眺めてみるのもいいだろう。剱に近付くにつれて少しずつ変わっていく山の姿。道すがら、まだ紅葉の余韻が残る山肌にうっすらと積もった雪がきらめく。そして、眼前にそびえる雪のガウンをまとった剱。そのガウンはやがて鎧となり、春の陽が射しこむまで超然とそこに立ち続ける。

「夢をあきらめないで」が頭の中を駆け巡る。






















投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-11-4 17:21:16 (632 ヒット)

同行者T君

月令28.1の極めて細い三日月が剱岳の上にかかっていた。集合場所の滑川を6時に出発し小滝へと向かう。

明星西壁は今年の6/16以来。前回M嬢と来たときは、半分濡れた壁を4時間を要して2ピッチまで、そこで雨が降り出し撤退。そのM嬢、「秋にまた行きましょう」と言っておきながら、さっさと他の奴らと行ってしまった。今日のバディは我が身内では最強のT君。ジム、外岩、ボルダリングと精力的に登り込んでいるTとならば楽勝と思って意気揚々と出かけた。天気もスカッとした秋晴れ、岩も真っ白く乾いて、もってこいの登攀日和であった。

1P 20m Yリード
前回同様アブミ中心にフリーを交えてビレイ点まで。
登攀は前回の風ルート以来。前回は4、5、6月とある程度登り込んでいたので、体もそれなりに仕上がっていた。ここ数カ月間ほとんど岩登りらしいことをしていない自分は、こんなに乾いた岩でも足が決まらず、動きがぎこちない。アブミをフル機動して、なんとか登りきる。

さて、いよいよTの出番。彼ならスイスイと上がってくるだろうと思っていたが、それが一向に上がってこない。待てど暮らせど登って来る気配はない。聞こえてくるのはぼやき声ばかり。どうやらフリーで登ろうとチャレンジしているみたい。ボルトラインに沿って、無理な体勢で力に任せて登ろうとするものだから、腕がパンプしてしまって、どうにもリズムに乗れていないようだ。彼がこれほど難渋している場面は初めてみた。

2P 15m T
リードを交代し、Tが行く。だが、前回M嬢が考え込んでいた登り始めのハング壁でTも滞る。もっともTはアブミを持っておらず、気持ちはフリーの一手。悩んだ結果、A0で2ピンまで直上し、意を決して前回自分がとったのと同じようにやや右上しようとした次の瞬間、ドサッと落ちてきた。ビレイしている自分に久しぶりに伝わる衝撃。さいわいTにはケガもなく、再びトライ。今度は慎重に越えていった。そして、ビレイ解除のコール。Tの1ピッチの出だしから2時間以上にわたったハンギングビレイからようやく解放された。

3P 10m Y
だが、彼がビレイ点に選んだのは前回我々がとったビレイ点の一つ手前の地点であった。しっかりとしたRCCボルトが打ってあったので、ここをビレイ点としてもよいのかもしれない。前回はこれをスルーしてスラブ下のバンドにある懸垂下降用の支点まで延ばしたのだった。直上するカンテから行こうとも考えたが、自分にはフリーで行ける自信はなく、前回同様、左の草付きの溝から行くことにした。このとき、ロープの流れが悪くなり、直しているときにアブミを一つ落としてしまった。

4P 35m T
というわけで、ここに来て初めて「快適スラブ」の全容が目に入ってきた。前回は雨と軽いガスのためよくわからなかったのだ。最初のピンは数メートル先にある。傾斜がそんなにきつくなく、そこまでは問題ないと思われる。それにしても、スラブ下バンドのこのビレイ点、前回も今回もこれを利用したが、ビレイ点にしてはお粗末すぎる。明らかに「下降支点」と思われるのだが。

さて、この快適スラブ、最初のピンまでは3級程度。そこから一気に壁が立ちあがる。そして、進むほど傾斜がきつくなり、また、足場がなくなってくる。ビレイ点手前3ピン目からが核心部。リードするTは難渋しているようだが、A0を交えて持ち前の腕力で越していく。さすがT、ここにきてフリーの身のこなし。フォローする自分はとてもフリーで行ける壁ではない。一本のアブミを使って、最後には強引にTに引きあげてもらった。ここまで登攀開始から5時間弱。開始前の妄想では、もう登りきっている時間である。

ここからは傾斜もやや緩くなり、次のビレイ点まではそう長くはない。行けそうな気もするのだが、ここまでの苦戦で我々二人とも心が萎えてしまっていた。Tの苦渋にゆがんだ表情が見て取れる。とても「快適スラブ」とはいかなかった。アブミを一本落とした自分も、リードとなると自信がない。どちらからともなく「止めっか」との声を出していた。

今の自分にはこの壁に迎え入れてもらう資格がなかったようだ。力不足は間違いのない事実だが、壁に対して謙虚に、納得のいく登攀が出来れば、それは自分にとっての会心の山となるはず。そういう大局的な心の持ちようをすっかり忘れていた。

それにしても、フリーが無理ならあっさりとアブミに切り替える自分とは対称的に、あくまでフリーにこだわってチャレンジするT。無風快晴のこんな日に、自分の中に熱い風が吹き抜けていった。

明星西壁・風ルート 下部2ピッチ 2013/6/16

明星西壁・竜ルート 2001/5/28

















投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-10-29 18:30:18 (453 ヒット)

先日、山友達から聞いた「ハセンバ」を探しに山に入った。

連日ずーっと車に乗りっぱなしで、体に澱が溜まったようでだるい。特に腰の重さはなんともいえず、クラッチを踏む左膝の違和感がつのる。待ちに待ったこんなスカッ晴れの日、仕事を放り出して山に行くことにした。だが、山までは車を運転していかなければならない・・・。

もしかしたら、あの山にも「ハセンバ」があるかもしれないと思ってその山を定めたのだった。だが、話にきいていた「ハセンバ」、なかなか見つけられない。紅葉も真っ盛りで、高い山からは雪の知らせも届く今日この頃。「ハセンバ」の時期はもう終わったのかもしれない。まぁ、お楽しみは来年に取っておくことにしよう。

雲一つない秋晴れの山歩き。木々の色付きに目を見張り、澄み切った山の空気に全身が洗われていく。ほんの半日の山だったが、行って本当によかった。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-10-15 17:02:01 (508 ヒット)

今年3回目の白山。
中宮道という名前の響きによせられて、また、そろそろ紅葉も始まっているだろうとの思いから、かみさんと一緒に出かけた。7月末のお花松原行きは時期が早くて空振りに終わったので、今回は山の色付きに期待をしての山行だった。

初日
昼過ぎに仕事を切り上げ、一旦家に戻り、慌ただしく支度を整え、一路中宮温泉へと向かう。白山インターで降り、いつものように大阪屋ショップ鶴来店で食糧を調達。中宮温泉は初めてだったが、意外に遠く感じた。朝から車に乗ってばかりで、運転に多少飽き飽きしていたのかもしれない。着いてみると、谷のどん詰まりにある静かな温泉場であった。あらかじめ山友達に聞いていた温泉の駐車場でテントを張り、一夜の宿とした。夜中に出入りするものもなく、月と星がきらめく静かな夜であった。

二日目
4時起床。サンドイッチとコーヒー、味噌汁の朝食。昼食用のサンドイッチもこしらえて、テントをたたんでから、6時に出発。
登山道に入ってから、これがこの時期の山かと訝う。夏草がまだまだ旺盛に茂っている。これでは紅葉も期待薄かなと思いながら登っていく。ブナ林に入っても、やはり紅葉はまだ始まっていなかった。カエデのトンネルのような道も、まだ青々としている。シナノキ避難小屋を過ぎると少しずつ黄色みがかった木々が出始める。やがてダケカンバが出てきて、山の様相が一変する。一旦とぎれたブナ林も再び姿を現す。平瀬道のダケカンバも見事だが、ここのも見応えがある。ダケカンバ群とすれば、こちらの方が規模が大きいかもしれない。やっぱり、白山はダケカンバだ。そんな印象を強くした。
瀧ヶ岳の標識を過ぎて少し歩き、白山の眺めよいところに着いたのが11時。歩き始めからちょうど5時間経過。タイムリミットとして予定通りここから引き返すことにした。それにても、中宮道は長い。白山がはるか遠くに見えた。

今年の白山はこれでおしまい。
車の中でかみさんと来年の白山を語らいながら家路に着いた。

登り:5時間 下り:3時間40分
































投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-9-29 19:40:18 (464 ヒット)

群馬から戻ってきたら、絶好の山日和。かみさんと連れだって剱岳展望の山、中山へ行って来た。9月も末とならばいくらか紅葉も始まっているかと思ったら、さにあらず。山はそんな装いにはほど遠かった。ただ、なんとなく眺める山全体が極薄い黄色の透明な膜で覆われている、そんな気がしないでもなかった。
雲一つないさわやかな秋晴れのもと、ちょっとの間だけど、群馬の旅でたまった「オリ」を少しだけ放出してきた気分。馬場島周辺は県外ナンバーの車がたくさん止まっていた。

登り:1時間15分 下り40分














投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-9-11 4:51:15 (530 ヒット)

桂台のゲートオープンが6時だと思ってあせって車を走らせたが、9月から秋時間になっていてゲートが開くのが7時からだった。通年6時からでもよいと思うのだが、なんとかならないものか。

9月上旬といえば、夏でもなく秋でもない、ちと中途半端な季節。それでも何か新しい発見があるかもしれないと思いながら歩きはじめる。今日は体調もよく、足も軽く、一歩一歩確実に一定のリズムを意識して歩いた。それが功を奏したのか、息も上がらず、順調に大日平まで。平を過ぎ、最初の水場にかかる頃、軽い動悸を感じたが、拍動は乱れていないので、一段ギアを落としてまたゆっくりと歩きはじめる。最後の水場を過ぎたあたりから、完熟のキイチゴがポツポツと目につきはじめる。真っ赤に実ったキイチゴはルビーのように輝いている。そして、いつのまにか山全体がキイチゴ畑になっていた。こんなすごいイチゴ畑に出くわすのは20数年ぶりかな。お盆に通ったときには、そのかけらも見えなかったのに、今日は自分が来るのを待っていてくれたのかのようにたわわに実っていた。

夏の花の時期はそのお花畑に目を奪われ、紅葉の時期は、鮮やかな錦絵に感動する。その一歩手前の今の時期にも、それはそれなりに目に写るものがある。夏から秋へのほんの一瞬のタイミングをとらえた今日の山行だった。今年5回目の大日だが、山の様相は行くたびに違う、そんなだから同じ山を何べん登っても面白いのだと思う。

登り:3時間半 下り2時間40分













































投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-8-16 5:52:10 (766 ヒット)

手近にありながら行けそうでなかなか行けない山、龍王岳東尾根もその一つだ。だが、ようやくその機会がめぐってきた。下界では連日酷暑だが好天が続いている。一方山はそんな暑さとは無縁で、夕立の心配も全くない、めったにない夏山の様相だった。

同行者 T 君

8/13 晴れ 雷鳥平キャンプ場まで
午後2時のケーブルで立山駅を立ち、美女平から室堂に至る。室堂ターミナルを出たとたん、涼やかな風が全身を包むみこむ。色とりどりウエアで着飾った山ガール、山ボーイたちがたむろしてい様は、まさに山ブームなのかと感じいる。地獄谷コースは火山ガスの危険性が高く閉鎖されている。みくりが池の脇を通って雷鳥平のキャンプ場に向かう。キャンプスペースはどこでも選べるが、適当に場所を見つけて我々のテン場とした。お隣のご夫婦は数日ここをベースにあちこちトレッキングしているとのことだった。酷暑の下界を避けて、一週間ほどそんな風に過ごすのも一考かと思った。

8/14 晴れ 龍王岳東尾根と主峰南稜
ラーメーンをかき込んで5時過ぎに出発。雲ひとつない晴天、ひんやりとした空気。夏山気分を味わって、一ノ越を目指す。一ノ越からは目指すゴジラの背のような龍王岳東尾根の全体が見渡せる。御山谷を下って、尾根を廻り込むようにして取り付きに到着。どこからでも取り付けるのだが、ここを辿る大半の登山者は下部1/3を割愛したところから登っているようだ。我々は、せっかく来たのだからと、最後に切れ落ちている尾根の末端から行くことにした。
快適な岩稜帯を過ぎるとすぐにハイマツのやぶに突入、これがなかなかの曲者で、覆いかぶさるようにして行く手を阻んでくる。しかし、それもご愛きょうというもの。そのハイマツ帯を過ぎると草付きの斜面にお花畑が広がっていた。そして、真っ赤に完熟したキイチゴ。花とイチゴのご褒美に藪こぎの苦労も吹っ飛んでしまった。
このあたりから右手にいくつかのルンゼや支尾根が上がって来ているのが見うけられ、さらに岩稜帯を行くと踏み跡が顕著なコルに出る。おそらく多くの登山者はここを起点にしているのだろう。ここまではハイマツ帯のルート取りや、やや急な岩稜もあり経験の浅い者が同行していれば難渋すると思われる。だが、このコルからはルートも明瞭で、岩場も立っている場面も少なく、快適な岩稜歩きを楽しめる。さながら八ッ峰上半の稜線を思わせる。剱岳が眺望できるころになると東尾根も終盤である。

龍王岳山頂から一旦五色ケ原へと向かう登山道を下り、南面の岩場へと向かう。下りきってから登山道からそれて、ガレ場を東尾根に沿って進むが、そこには顕著な壁といえるルートらしきものが見当たらない。いくつもの支尾根が主稜線から派生して降りてきている感じだ。「日本登山体系」のルート図と照らし合わせてみても判然としない。どこからでも取り付けるから、なおさら迷ってしまう。結局、尾根の向う反対側に大きなルンゼが降りてきているその尾根の一つ手前の小尾根を取り付き点とした。

Tトップで、その後つるべで登攀する。出だしのワンポイント、ザックを背負った体には難しく左から回り込むようにして尾根に上がる。途中、年代物のボルトやハーケンがたまに出てくる。高度を上げるごとに浮き石、浮き岩が目立ち、ルート難易度よりもそちらの方に注意がいく。右に左に真ん中、どこを選んでもルートはとれる。その分、変化に富んだ稜線ともいえる。4ピッチ目ぐらいから、アレート状の岩質が顕著である。実質の登攀はここで終了。あとはロープ無しでも行けるが、2ピッチおまけでロープを出した。そして登りきったところが龍王岳山頂だった。我々のとったルートが間違っていなかったということだ。今日二度目の山頂を踏んで、雷鳥平へのテン場へと向かった。
テン場に着くとすぐに川で冷やしたビールで乾杯。胸を突き刺す美味さだった。

東尾根登攀 2時間30分 下部1/3 3級、上部2/3 2級
主峰南稜登攀 3時間 全体グレード3級、出だし1ピッチのみ3級上 ナッツ、大きめのスリング有効

8/15 晴れ 奥大日を経由で称名まで
室堂乗越からは涼しい風を体全体に受けながらの稜線漫歩。さすがに早朝のこの山域は人がまばらだ。その分静かな山歩きができる。大日小屋で一本取っていると、足取りも軽やかな女性が登ってきた。聞くと称名口から2時間20分で着いたのだという。信じられないコースタイムに小生は唖然とした。一体どうしてそんなことが可能なのだろうか。下りで抜かれるだろうとTと話していたら、案の定すたすたと降りていってしまった。
大日平小屋ではパラソルの日陰でコーヒーを飲んで大休止。ちょと休んだだけなのに体がだいぶ楽になった。長丁場の山歩きにはこういうことも必要だと実感した。
あとは木道を歩いて大日平をてくてく行く。牛首からの急坂を下るにしたがって気温が上がっていくのが感じられ、称名の登山口に到着したときには、真夏の太陽が照りつけていた。





取り付きは左手前に延びてきている斜面ではなく、そこをさらに回り込んだところ


投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-8-11 5:59:19 (487 ヒット)

今日は起掛けから脈が乱れ気味。称名へと車を走らせながら、トキソウを見に八郎坂を上がろうか、それとも大日にしようか、と考える。結局いつも通り大日へ。
登山口に着いても脈が安定しないので、予防のため薬を飲むことにした。シベノールは平時ならば安定した効果を発揮するが、山では心拍数の上昇にともない気が遠のくという副作用を幾度も経験しており、今日はメイラックスを選択した。劇的な効果は期待できないが、ゆっくり歩く分にはなんとかなるであろう。

だが、歩き出して、足が重たく、杖を振り出す腕も重たい。もちろん体もだるい。山ボーイに抜かれ、山女子に抜かれ、トレランが脇を駆け抜けていき、何人ものおじさんにも抜かれまくり。いつもは大日平まで一気に行くのだが、今日はそうはいかない。何度も休憩をとって、息を整え、水分を補給した。大日平から、登山道中腹にある沢で大休止。冷たい沢水をたらふく飲んで息を吹き返す。誰が呼んだか「命の水」。しかし、稜線までの足取りは重たい。そしてやっとのこと、ずたずたの体を引きずるようにして山頂に到着した。

山頂で10分くらいへたり込んで、ようやく回復。レーションをとって下山にかかる。と、山頂間近でご婦人が足を押さえている。ふくらはぎをつったのだという。すぐに小生のタイガーバームを取り出し、おみ足に塗布してさすってあげた。聞くと、これから奥大日経由で室堂まで行くのだという。応急処置をしてその方とお別れした直後、あら不思議、自分の体調がすっかりよくなっていた。足も軽い、軽い。脈の乱れも収まっていた。と、次に出逢ったのがシルバーのお二人。二人の歳を足すと150になるというご夫婦だった。奥大日から来て、今日中に大日平小屋まで行くのだと。そのお二人のなんともいえない雰囲気。付かず離れず、寄り添うようでいて、少しの距離。よい年の取り方をされているな、と思わせる穏やかな表情にこちらの気分も和んだ。

それからは駆け下る。絶好調の下りは実に気持ちが良い。大日平で飲んだボス缶は最高にうまかった。ネクタリンをかじりながらの木道歩きもルンルン気分。これほど、登りと下りで天と地ほどの違いを感じた山行も珍しい。やっぱり山は行ってみなければわからない。

登り:4時間15分
下り:2時間30分






















投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-7-22 16:58:00 (439 ヒット)

一昨年の夏、南竜キャンプ場に泊まったとき、自然解説員の方から別山とお花松原のことを教えて頂いた。別山は去年消化したので、今年はお花松原への旅とあいなった。その名前を聞いただけで誰もがわくわくするだろう。どんなお花畑が広がっているのやら夢と期待が膨らんでいた。

7月20 富山〜市ノ瀬キャンプ場
11時半頃家を出て一路白峰へと向かう。白山インターが出来てから市ノ瀬までのアプローチがぐんと楽になった。途中、大阪屋鶴来店で食糧を調達。この店が出来てからもとても重宝する。3時過ぎに市ノ瀬に到着。テント泊りは数張りだが、駐車場はほぼ満杯。これほどの込み具合はこれまで見たことがない。
夕食は、米を炊いて、寿司飯にして夏野菜を使った混ぜご飯。簡単で美味しく食べられるのが山食の基本。

7月21日 市ノ瀬キャンプ場〜別当出合〜砂防新道〜室堂〜お花松原〜室堂〜市ノ瀬〜富山
今日は南竜までテントをを上げる予定であったが、それだと午後から時間を持て余すことにるので、市ノ瀬からお花松原までの往復ということにした。あとになって考えてみれば、そんなにも急ぐ旅でもなかったのにな、と反省。
朝5時のバスに乗って別当出合まで。お花松原までの最短をとるため砂防新道を行く。黒ボコ岩付近が今回の登山で一番花の数が多かった。それでも過去2回、お盆頃に訪れたときと比べるとはるかに少ない。しかし、今の時期にしか見られない花も咲いていて、新鮮さもあった。
室堂からはピークを踏まず、巻き道を使って大汝峰の下まで。そこから尾根を下ってビルバオ雪渓に出る。そのビルバオ雪渓の端がお花松原と思われるのだが、尾根から眺めている限りその気配は全く感じられない。それでも行ってみなければわからないので、ビルバオ雪渓を下る。お花松原の標識付近はようやく雪が解け始めたばかり。夢に見たお花畑はそこにはなかった。少し登った山の斜面にコバイケイソウが群落を成している程度。もっと先はどうかと、中宮道に向かう登山道を少し登ってみたが、やはり同じだった。かろうじて咲いていた花は、ナナカマド、サンカヨウ、キヌガサソウ。期待していたクロユリはまだ花芽も育っていない。極太で美味そうなアマナの群落が随所にみられたが、採る気にもなれず。お花畑には2週間ほど早かったようだ。

お花松原・・・課題が残ってしまった。さて、どうしたものか。

登り:別当出合からお花松原まで 5時間
下り:6時間


































投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-7-16 18:29:58 (481 ヒット)

今日の大日は空にうす雲が広がり、太陽の陽射しが和らげられとても歩きやすかった。
大日平小屋を過ぎるとそこには私の好きな草原が待っていた。ここのベンチで一服のお茶をいただくのもおつなものであろう。いつかやってみたいと思っているのだが・・・。

この時期、沢水は潤沢で、しぶきを上げてほとばしっている。紅葉の時期もよいが、初夏の今頃は雪解けのしみ込んだ冷たい沢水が体と心ともに癒してくれる。そしてその水は甘露水のごとく喉にしみいっていく。

大日小屋までも順調で、中大日を過ぎ七福園を抜けた踊り場で一服。息の乱れは皆無、心臓の拍動も平時のそれそのもの。奥大日を伺うが、一昨年の辛い記憶が脳裏をよぎる。ここは体調が順調なまま、ここから引き返すことにした。要は辛い記憶を脳に刷り込まないこと、幸せな気分を経験値として貯め込んでおくことだ。

大日平からの登山道脇にはキヌガサソウの群生があちこちにみられた。こんだけ咲いているのを観たのは初めて。シラネアオイも最後の一咲き。コバイケイソウとキイチゴが咲き始めたばかり。主稜線はなんでかしら花が少なかった。いつも見られるチングルマの群落もみられなかった。

登り:登山口から七福園を抜けた踊り場まで 3時間40分
下り:3時間20分
今日の獲物:ススタケ 極太極上




















投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-6-26 19:49:43 (439 ヒット)

この半年間はよく山に行った。
昨年の12月の大辻山に始まって、年末の霞沢岳、正月の中山、大熊山をはじめとした伊折周辺の山々。そして、伊折のゲートが開いてからの山ノ神尾根と早月尾根。山ノ神尾根は積年の目標だったが、今季2回目の挑戦で念願がかなった。大熊山も伊折から歩いて、2度目で登頂、さらにかみさんともう1回。早月尾根は小屋までと、2600までの2回。6月に入ってからは、かみさんと白山平瀬道のダケカンバ詣で。さらに、12年ぶりの明星西壁の登攀。この間、雑穀谷や文登研でのクライミングとレスキュー訓練を5、6回。

とにかく登ってなんぼの山。それに異変が生じたのが六年前の冬。ちょうど五十歳を超えた頃、登山中に起こる予期せぬ体調不良に悩まされ、それが一昨年には度々出るようになった。なんとかそれを克服しようと一人奮闘するも、一進一退。このままでは終わりたくないの一心で年頭を迎えた。

とまぁ、くだくだと考えていてもしょうがないので、行動に移すことに。まずは歩くこと、山に登ること、その中から何か得られるものがあるはず、解決策を見いだせるはず、そう思って山に入っていった。その積み重ねが冒頭に揚げた山行となった。

中でも、山ノ神尾根からの大日岳登頂は大きかった。1回目の敗退は惨憺たる内容だったが、2回目で完遂できたのは万感たる思いである。あれで止めていれば、また悶々とした日々を送らねばならなかったであろう。山ノ神尾根という自分にとって大きな山を越えた後は、あとは楽な気分で臨めた。そして、最後に行った明星西壁はこれまでの岩登り訓練の総仕上げ。わずか2ピッチではあるが久々の登攀にアドレナリンが大噴出。

ふり返ってみれば、なんとかなるもんだ、の半年だった。


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