はんごんたん処方箋

足跡掲示板

  • センダ様、発作時の辛さよくわかります。アブレーション技術は目まぐるしく進歩しています。そろそろ自分もと思うのですが、ななかな踏ん切りがつきません。なにせ、なんともないとこきはすこぶる快調なのですから。お大事になさってください。 ( panawang - 2018.09.27 17:45 )
  • 私も心臓の具合悪いです、疲れると(ストレス、暑い夏)心臓が悲鳴を上げます、不整脈と息苦しさ、胸の違和感を感じます。 ( センダカツミ - 2018.09.16 10:08 )
  • Repuさん、ありがとうございます。おかげさまで、発作は収まりまして、軽快に過ごしています。ただ、寝てばかりいたせいか、筋肉がすっかり落ちてしまい、目下復調に向け励んでいます。また、雑穀でお会いしましょう。 ( panawang - 2017.06.16 17:39 )
  • 救急搬送され、その後の経過はいかがでしょうか?決して無理されませんように。 いつも美しい写真、楽しませていただき、ありがとうございます! ( Repu - 2017.06.15 21:59 )
  • float cloudさん、コメントありがとうございます。返事遅くなりました。すみません。過分なおほめを頂き、こそばゆいです。つたない文章ですが、書くことによって、自分の考えをまとめようと努めています。当HPに辿りついていただきありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。 ( panawang - 2016.05.15 19:44 )

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Help にゃ〜ん♪
投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-6-26 17:31:30 (381 ヒット)

クリヤ谷岩舎の裏から残雪を辿って取り付きを目指す。立ちはだかる前衛フェースの威容に圧倒された。

1ピッチ目は、手持ちの資料には2ルンゼと3ルンゼの間のブッシュ帯とあるが、そこには行かず、その左のフェースを直登した。残置支点がなく、中間でアングルハーケンをぶち込んで進む。10メートルくらい登ったところの乗っ越しがやわしくて、スリングの結び目をクラックに挟んでバランスをとろうとしたら、すっぽ抜けて転落。パートナーの的確なビレイによって、グランドフォール寸前で止まった。パートナーもいくらかジャンプ。保険のためにと打っておいたハーケンが効いてくれた。もしあれが抜けていたら、おそらく今の自分はない。一口水を飲んで、アドレナリンが出ているうちにリトライ。思い切っていくと、なんなく抜けられた。と、覚えているのはここまでで、あとのことは全然記憶にない。










投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-6-17 6:11:44 (611 ヒット)

12年ぶりの明星西壁。
雨の富山を出発し、小滝へと車を走らせた。

登山道を歩いているうちに上空の雲が切れはじめ、晴れ間も見えてきた。だが、壁はまだ乾いていない。特に、出だしの数メートルは濡れており、フリーではとてもいける状態ではない。快適な石灰岩のフリクション登攀を期待していただけに残念。石灰岩は濡れると一気に表面が変化し、ヌルヌルの壁となってしまう。

1P 20m Yリード
幸いボルトが連打してあるので、最初からアブミで行くことにした。だが、ちょっとした足の置き場もヌルヌルで難渋する。ところどころ乾いた部分もあるのだが、シューズが濡れていて、フリクションが効かない。タオルでシューズの濡れを取りながらだましだまし進む。アブミからフリーに移る時も足が全く信用できなく、緊張感は増す。ボルトが連打してあるビレイ点で一旦ピッチを切る。ハンギングビレイでMを引きあげる。

2P 25m MリードからYに交代
Mが果敢にハング壁を乗っこそうとするのだが、次の一手がみえない。次のボルトまでが遠いのだ。そこまではどうしてもフリーでこなさなければならない。手掛かりや足の置き場がみえてない。濡れ壁の怖さもある。残念ながら、トップをあきらめ小生と交代することにした。
確かに、一瞬途方にくれてしまう。やや躊躇したが少し右に振りながらなんとか次のボルトのところまでロープを延ばす。あとは順調にアブミ、フリーを交えながら2ピッチ目の終盤までなんなく行く。だが、最後の小カンテ状の乗越しで長考。本来ならフリーで乗っこす快適部分なのだろうが、怖気づいて一歩が踏み出せない。しかたなし、左の草付き壁を利用してなんとか突破。ビレイ点のあるバンド状の地点に立つことができた。

この頃より小雨となり、岩壁は濡れ度合いを増していった。セカンドが上がってきたときには、完全に濡れ壁となっていた。これから先の2ピッチの快適スラブを楽しみにしてだけに残念無念。まぁ、次回のお楽しみにということで。ガスに霞んだニッコウキスゲが我々の撤退を見送ってくれていた。

同行者:M嬢
登攀時間:2ピッチ4時間

「明星西壁・竜ルート 2001/5/28」
























投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-6-10 5:18:20 (450 ヒット)

平瀬道は三度目。初めてこの道を歩いた時、そびえ立つダケカンバ群にすっかり魅了されてしまった。どれ一本として同じものがなく、それでいてそれぞれが力強く、エネルギッシュで、ゴツゴツとした樹形と年輪を経た荒々しい白灰色の木の肌に目を奪われた。一目ぼれというものがあるのなら、これがそうだろう。そのダケカンバに逢いたくて、存在を確かめたくて、今回もこの道を歩きに来たのだった。

6/8
梅雨入りを足踏みして、北陸地方は五月晴れが続いている。
お昼前に家を出て、一路大白川へと向かう。野営地はまだ開いておらず、いつものごとくキャンプ場下の駐車場となっている広場に車を入れ、テントを張る。カエル、夏ゼミ、小鳥の鳴き声がかまびすしい。夕食までにはまだ間があるので、かみさんはテントで昼寝をきめこみ、自分は車の中で北方謙三を飛ばし読む。
数本採ったススタケをご飯のおかずに加えて、家に居るときと同じような献立であっさりと夕食をすませる。7時半過ぎにはシュラフの中に。

6/9
小鳥のさえずりに目を覚まし、朝ご飯の準備。外気温は6度、テントの外での支度は寒いくらいだ。カップそばとソーセージを腹にほうり込む。昼食用のサンドイッチを作って、コーヒーを飲み、テントをたたんで、登山口横の駐車場に向かった。

登山道は深録のブナ林から始まる。相変わらず歩きやすい道だ。ゆっくり歩いて次第に高度が上がっていく。そのうち、ブナ林と混生するようにダケカンバが出はじめる。そしてブナ林が終わるとダケカンバの独壇場。「これだ、これだ」と胸が騒ぐ。ダケカンバだけを目標にこの地を訪れるのは私だけではないと思う。それほどここのダケカンバは素晴らしい。深緑の木々、五月晴れの空、残雪の山肌、これらがすべてダケカンバを主役に仕立てるためにあるようにさえ思えてくる。

そんな私の想いを知ってか知らずか、平瀬道のダケカンバは今年もそこにあった。

登り:大倉山まで2時間半
下り:2時間
今日の獲物:コシアブラ、ヨブスマソウ、ウド、ススタケ






































投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-6-5 20:50:48 (389 ヒット)

雑誌や本などを自分でデータ化して、パソコンやタブレット上で見られるようにすることを「自炊」というのだそうだ。

平成7年に自ら作った富山県内の山岳会の記録集を再びデータ化してみた。一太郎を使って打ち込んだデータファイルはとっくに無くなってしまっている。そこで、スキャナーを使ってPDF化することにした。四十数ページだが、スキャンに時間がかかったり、傾いたり、容量が大きくなったりと、意外に面倒な作業だった。

十八年という時間の経過は大きかった。自分はもちろん、県内の各山岳会は随分変化した。山の登り方も様変わり。道具の進化も著しい。みんなは当時どんな思いで山に向かったのか、自分はどういう山登りをしていたのか。ぺらぺらとページをめくると、いろんなことが思いおこされる。



「山とやま」


投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-5-27 19:19:32 (566 ヒット)

先週に引き続き早月尾根。
山ノ神、そして先週の伝蔵小屋までとペースはゆっくりとだが、納得がいく登山が出来た。ないにより体調がよかったのが大きな収穫。今日もそんな一日だった。

1400までアップテンポで駆け上がる。あまりの調子のよさに、先のことを考えて、ここで一本とっておこうと5分くらいの休憩をとった。1600までは夏道が出ている。そこから上部はほとんど残雪歩きとなる。

伝蔵小屋を過ぎてすぐ、下ってきた長い刀を佩いた単独行者と出逢う。昨日小屋の横にテントを張ったとのこと。時間的には登頂も可能ではないか、と言われたが、それは無理というもの。2600から上部は何があるかわからない、万全の体制で臨まないとだめだろう。特に一人の場合はなおさらだ。ダブルアックス、補助ロープ、ヘルメット。なにより今は水がない・・・。

そうこうしているうちに、あっという間に今日の目的地の2600に到着した。確かに時間的には十分すぎるほど余裕がある。しかし、山を甘くみてはいけないと自戒し、予定通り、ここから下ることにした。

登り:馬場島から2600まで5時間
下り:3時間10分
今日の獲物:コシアブラ、ユキザサ、ヨブスマソウ


























投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-5-21 19:49:09 (447 ヒット)

いつもこの時期に行く早月尾根。5月20日前後は晴れの特異日、たいがいよく晴れる。今年もお約束のときがきた。

だが、今年は例年と少し意味合いが違う。一週間前に十数年来の宿願だった山ノ神尾根をやり遂げ、自分の山の人生に一つの区切りがついた。これまでは、昔、行きに帰りによく通ったこの早月尾根に来て、当時を思い起こし、自分の歩んできた道の再確認という意味合いが強かった。山ノ神をやり終えた今、また何かできそうな、そんな気になって、その踏み台としての早月尾根、これからの山を考える早月尾根という気持ちで今日は臨んだ。

いつものごとく、夏道は出てはいるが、1200を過ぎてから左の残雪を拾って、上部を目指す。前回山ノ神で掴んだペース、これが自分の今後の山の歩き方となるはず。というより、一歩一歩あせらず、慌てず、自然にそんな歩き方となっている。

やっぱり春山はいいな。

登り:馬場島から伝蔵まで4時間20分(例年より50分遅い)
下り:2時間20分
今日の獲物:コシアブラ、ユキザサ




















投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-5-17 18:59:44 (386 ヒット)








投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-5-15 5:46:30 (767 ヒット)

10日前、ほうほうのていで、逃げ帰って来た山ノ神尾根、そのリベンジのときが来た。

この数日間で山は随分と春がすすんだ。山ノ神尾根末端は雪がなく、とても取り付ける状態ではない。そこで前回下りに使った、1320に抜けるルンゼを利用しようと一ノ谷へと向かう。だがしかし、そのルンゼも上部の様子が分からず断念。どこか取り付ける雪渓がないか探しながら、デブリランドと化した一ノ谷を遡る。1300あたり、地形図では「一ノ谷」の「谷の字」付近で谷は二股に分かれる。といっても右が明らかな本流、左は狭い支谷。その左の谷を辿っていけば稜線付近まで雪がつながっていそうな気がする。しかし、その谷は茶色いデブリで覆われており、どうしたものかと考えてしまう。その支谷と尾根を挟んですぐ手前の浅いルンゼ状雪渓にも雪がたっぷり付いており、こちら真っ白で汚れていない。熊が遊んでいるところを見ると、安全な雪渓に違いないと判断し、こちらを辿ってみることにした。

このルンゼ、傾斜も程良く、足にもやさしい。200ほど登るとちょっとした草付きで進路を妨げられるが、そこを右へと乗っ越してビックリ。左手の主稜線に沿って、だだっ広い雪の斜面が上部へと続いている。まさしく天国への坂道、そんな表現がピッタシの雪渓が空へと向かっている。はたしてどこまで続くのやら、気分もよろしく足取りも軽い。そしてその雪渓を抜けたところが1763であった。末端尾根から取り付くのもよいが、このルートはこれとして、通常ルートとして使えるのではと感じた。春山はこれだからいい、雪のあるところを好きに歩けるからだ。

1763といえば前回体調不良のためウロウロしていた地点。今日はそんな気配は全くない。それどころか、クライマイーズハイが全身を包み込む。ひたすら雪の尾根を辿るというえも言われぬ感覚に酔いしれていた。途中雪が切れていてやわしいところもあったが、慎重に乗っ越し、二山、三山超えて主稜線に出た。勝利と達成の喜びを絞り出すようにして雄叫びをあげる。

一休みする間もなく大日岳へと足をのばす。眼前にそびえたつ剱岳を眺めながらのたおやかな稜線歩きを楽しんで、ライチョウが出迎える大日岳に到着した。

パンを一口ほおばり下山にかかる。早乙女を踏んでコット谷経由のルートも考えたが、あの快適な雪の斜面を駆け降りたくて、辿って来た山ノ神を下ることにした。楽しみにしていたその斜面は期待通りの雪具合い。飛ぶようにして下っていった。

ふり返ってみれば、この山ノ神尾根からの大日岳を夢見て十数年。冬山で三回挑戦し、三回とも敗退。その間、多くの仲間たちと同じ釜の飯を食い、同じ時間を共有した。そのことが自分にとってはかけがいのないものとなっている。冬は無理としても、春ならば可能だろう。そう考えて、今年5月4日単独でトライしたが、やはりダメだった。おそらく今年最後のトライとなるであろうこの日に登れたことは意義深い。今年の正月からの雪山歩きはこの日のためにあったと言っても過言ではない。それが達成されたのだ。勝利の喜び、達成の喜び、そして創意工夫の喜びの醍醐味を満喫できた、久々の会心の山となった。

今回使った一ノ谷1300の二股すぐ手前のルンゼは極めて快適なルートで、なんなく1763の主稜線に立てる。一ノ谷山ノ神ルンゼルートと名付けさてもらおう。

登り:小又橋から一ノ谷山ノ神ルンゼまで2時間、1763までが1時間半、主稜線までが1時間40分、大日岳まで1時間15分
下り:山頂から一ノ谷山ノ神ルンゼまで1時間半、小又橋まで1時間半

山ノ神尾根 1850まで 2013/5/4


投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-5-4 18:42:40 (629 ヒット)

















やる気満々、体調もよし、天気も後押し、今日が宿願の山ノ神尾根制覇の日となるはずだったのに・・・。大晦日に過去3度挑戦して、敗退し続けてきたこの尾根。冬はやっぱり無理とあきらめ、春ならば、と狙っていたのだった。

取り付きの標高が1000、尾根を抜けたところが2150。3〜4時間で抜けられるはず。そう思って取り付いた。

小又橋からは林道を行く。心配していたほどの斜面の危険は感じなかった。尾根の末端でアイゼンを装着し真正面から取り付いた。1024の丸山に出るまでは雪が切れ切れでしょわしない。1024からは雪がベッタリ、熊の足跡に導かれるようにして上を目指す。
1320を過ぎ、なんなく1420に到着。ここまで1時間20分、自分としてはまぁまぁのペース。主稜線まであと600、あと2時間もあれば余裕だろうと思っていた。

だが、ここで一本取って、動き出してから、変な胸騒ぎ。文字通りいつもの心臓の暴走が始まった。そこで、ペースを抑え、カメカメ大作戦に出る。だましだまし1700まで。280登るのに1時間。小又橋を出るときに飲んで来たが、再度シベノールを投入。歩いてるうちに効いてくるだろうとの腹づもり。しかし、1820までの120が1時間。そのあと30メートル行くのに20分。この間、動くたびに虚血状態になる、全身に力が入らず、気が遠のいていくような感じ。息を整えるというよりも、動悸が収まるのを待つ。そして、あの引きずり込まれるような恐怖感。なんでこうなるの?ここで打ち切ることにした。

シベノールが効かないのならワソランでも。気休めかもしれないが、一錠飲んで下りにかかる。下ってみてびっくり、こんなにもダケカンバが多い尾根だったのか。登っているときはほうほうのていで、まわりを眺める余裕などさらさらなかったのだ。こうしてみると、とてもよい尾根だ。何度登っても飽きの来ない山があるが、この尾根もその一つ。

1320からは左のルンゼを拾って一ノ谷に出て、コット谷に降り立った。

登り:小又橋から山ノ神尾根末端まで1時間10分、1850のジャンクションまで3時間20分 
下り:1850から山ノ神尾根正面のコット谷まで1時間15分、小又橋まで1時間

今こうして記録を書いていてもなんともない。体は普通の状態に戻っている。もしかしたら、下る直前に飲んだワソランが効いているのかもしれない。美酒とはいかなかったが、風呂に入ってほろ苦いビールを飲むことにしよう。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-4-30 21:22:59 (544 ヒット)

















28、29日はかみさんと室堂に上がる予定であったが、よんどころない野暮用が入って、29日のみの山行となった。で、行先は「私がまだ行ったことがない大熊山にしなさい」とのかみさんのお告げに従い、大熊山とあいなった。

この時期大熊山に登るには、2ルンゼを辿ってアイゼンで駆け上がるのが一番効率がよく気分も良いのだが、かみさんの技量を鑑みればそういうわけにもいかず、夏道から行くことにした。

取り付きからすぐにイワウチワのお出迎えがあって、それが標高1000メートル付近までずーっと続く。途中、バイカオウレンの群生地に出くわし、予期せぬサプライズとなった。もし2ルンゼを使っていたなら見られなかった光景だ。雪解け直後のわずかな期間にしか見られない、そこに出くわすことが出来て感動ものだった。もう少し時期があとだったら、花も終わってしまい、イワウチワにまぎれて、その存在すら気付かないであろう。

1000メートル付近から雪を拾って、1200メートルの肩からは完全な残雪歩きとなる。ここから頂上までの稜線歩きは、まさしく天国の稜線。剱、大日のジャイアンツの眺めは逸品だ。かみ様にもいい捧げ物ができた。

昨年の同時期のかみさんとの山行は中山だった。今年はそれより一歩前進。
次の山へと期待が膨らむ。

登り:小又橋から4時間30分 下り:3時間15分
今日の獲物:コゴミ(コシアブラは1週間くらい早かった)
大熊谷東山稜から 2013/3/9 
大熊谷東山稜〜1150まで 2013/1/12
[過去ログ] 大熊山 2ルンゼから北東稜をへて 2005/4/25


投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-4-22 18:59:06 (375 ヒット)













桜が散ってから雪が降るという春の珍事に見舞われた先週末。
今日の予報は晴れの一文字だったのだが、まだ寒気が抜けきっていないのか、午前中はすっきりしない空模様であった。春の陽射しを浴びながら、のんびりと林道歩きを楽しむつもりだったのが、そういうわけにはいかず、かえって称名川の川風がやたら冷たく感じられた道中だった。
山は冬に逆戻り。斜面に咲く桜と新雪との妙なマッチングが印象的だった。
藤橋ゲートから称名の滝まで2時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-4-14 7:07:16 (382 ヒット)

一週間よく働いた。天気も廻って来たし、馬場島周辺の山へでかけようと準備をしていたら、かみさんが「わたしも連れって」と声をかけてきた。かみさんの一言は神様のお告げ。山はやめて馬場島までのウォーキングとすることにした。

剱センターゲートには先客の車が3台。それぞれどっかの山に入っているのだろうなと思いながら歩きはじめる。いつものごとく、かみさんと、あーでもない、こーでもないと与太話をしながらテクテク歩く。山の話題が7割、息子の子供の頃の思い出話しが2割、あと1割が世間話し。道中、ずーっとしゃべりっぱなし。天気がいいと会話も弾む。路の脇にはフキノトウが顔を出している。

下界で数日続いた荒天は山では春の雪をもたらしていた。周囲の山々はうっすらと雪化粧。試練と憧れの山、剱岳も静かな佇まいだ。そんな景色を眺めながらのこの道はなかなかのハイキングロードでなかろうか。

馬場島周辺の積雪は1メートルほど。駐車場には車が2台、山へ行く準備をしていた。我々はもう少し先、東小糸谷出合いの対岸まで歩いた。立山川へのトレースは無かった。新雪雪崩を警戒して誰も入っていないのか、それとも明日の日曜に入って来るのか。

散策を終えて剱センターゲートに戻ってみると、やはりこの陽気に誘われてきたのか、車が数台とまっていた。みなさんゲートの周辺をウロウロ、なんとなく落着きがなく、ゲートが開くのを心待ちにしているという感じだった。













投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-4-1 18:09:10 (452 ヒット)











今日も伊折から歩き始めた。といっても、さすがにこの時期、剱センターのゲートまで車が入る。その先も馬場島まで二車線とも完全に除雪済み。やはり今年の雪は少なかったようだ。

小又川に降り立ち、西小糸谷へと向かう。西小糸谷は入り口の雪がすでに割れており、右岸からトラバース気味に高巻いて、谷に入った。ここを通るのは三回目。最初がクズバの昇龍谷を詰めた11月、二回目が4月のクズバに取り付いたとき。そして今日、馬場島周遊の道として。

やわらかな春の雪をひろって、ゆるやかな谷を行く。なんなく中山に到達する。まだ風は冷たい。パンを頬張りながら一本とって、周囲の山々の様子をうかがう。下りは東小糸谷、これもあっという間に下ってしまう。景色も西の谷からと東の谷からとでは全然違う。一回で二度おいしい小糸谷だった。

剱センターのゲートから小又川まで40分
小又川の渡渉一回して西小糸谷に立つまで50分
中山まで50分、馬場島まで50分、剱センターのゲートまで1時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-3-10 9:28:36 (793 ヒット)















花粉症対策の一つに、山に逃げ込むというのがある。えぇ?と首をかしげられる方もおられるかと思うが、まだ山に雪の残るこの時期、足を踏み入れると不思議と症状が軽くなる。それどころか、歩くにつれ、それまでの憂鬱がうそみたいに晴れていくのが実感できる。雪山の澄んだ空気が体中に循環して、花粉に侵され体を浄化してくれている。と、自分では解釈している。そうでなくても、光に満ち溢れた春山、ただ歩きまわるそれだけでも十分そこに浸る価値がある。

というわけで、今日も一人伊折から出発。シベノール、ワソラン、CQ10、黒酢、紅麹をそれぞれ一粒ずつ缶コーヒーで流しこんで、出発。すると、まだあると思っていたゲートが無くなっており、その先も除雪されていた。一旦車に戻り、行けるところまでと車を走らせたが、ほんの200メートル先で除雪は終わっていた。結局、元の地点に戻り、最初から再スタート。

雪上車で踏み固められた雪の上を歩く。前回(2013/1/12)と同じく、大熊谷右岸の尾根に取り付く。とりあえず、前回の到達地点1150のジャンクションピークを目標として、あとは行けるだけいってみようという、楽な気分で登り始める。

尾根に上がると、前回より雪が少ない。前回来た時も雪が少ないと思ったのだが、最近のバカ陽気で雪解けが進んだのかもしれない。細尾根のこのルートは藪がうるさく、1000近くになってようやく雪ベッタリ状態の尾根となる。

なんなく前回引き返した1150Pに到着。傾斜もなだらかになり、春の陽射しを浴びて、ルンルンの雪山歩きを楽しむ。1363からは二重山稜気味のなだらかな斜面、ガスれば下山時には迷いやすい地形。

大熊山の肩に出ると大日が正面に迫りくる。1400付近から山頂までのこの区間、まさに稜線漫歩、かんらかんら。山頂での雄叫びにも力が入る。

下りはズブズブの腐りきった雪に足をとられ一苦労。特に1150から763の細尾根の区間は足元からずり落ちる斜面に冷や冷やものであった。核心部といえばここがそうであろう。

このルート、1363Pに出るまではタテヤマスギの巨木がたくさん見受けられる。特に1280にあるものは圧巻で、登りで見上げたときは感動ものであった。

伊折から大熊谷出合いまで 往復とも40分
出合いから山頂 4時間 下り1時間45分





投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-2-14 17:10:58 (364 ヒット)




こんな光景がずーっと続く


629Pから千石城山 遠〜い







群馬にいるときはほとんど一日中車に乗りっぱなし。そんな日が三週間も続くと体のあちこちがおかしくなる。まず腰痛、クラッチの踏み過ぎによる股関節痛。そんな体をまともにしてくれるのはやっぱり山歩きだ。

昨年は3月11日に登っているから、ほぼ11カ月ぶり。季節も一カ月違うと、山の表情もそれなりに違ってくる。ただ、昨年と比べて積雪が少ないように感じる。昨年同様、ミズナラの立ち枯れが目立つ。稜線上すべてにわたって、ほとんどのミズナラが立ち枯れている。落葉樹の葉っぱが落ちているこの時期は余計にそれが際立ってみえる。まるで山の墓場のようだ。
昨年、気付かなかったこともある。先日の大熊山で見つけたキノコ、この山でも立ち枯れのミズナラにびっしりと生えていた。昨年までは、そんなことは気にもとめなかったのに、一旦動機付けられると、おもしろいように目に飛び込んでくる。

折戸のトンネルを過ぎた墓の手前の車止めから。先日の降雪の分の新雪が20〜30センチ、トレースはない。629の送電線が通っているピークに登ると、目指す千石城山までの山並みが見渡せる。随分遠い。そこから、稜線を忠実に辿り、アップダウンを繰り返し、、3つ目のピークが 千石城山だ。

登り3時間、下り2時間
きょうの獲物 ヒラタケ


投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-1-19 17:46:43 (380 ヒット)













15,16,17と、わたしの人生暗かった・・・といっても藤圭子の歌ではありません。
野暮用とその後始末に追われ、オマケに18日は一日中パソコンとプリンターの子守。これでは体の中に“おり”が溜まってどうにかなりそう。
これはたまらん、と今朝も一仕事終えてから、家を出た。

伊折出が9時、タイムリミットを12時と定め歩き始めた。先日の大熊山のときもそうだったが、誰も入っていない。我が愛器、MSRライトニングアッセントを駈って深雪の林道を進む。今流行りのファットスキーなら沈まないのかしら、などと考えながら、一人、ラッセルの醍醐味を堪能する。

剱センターのすぐ手前から、右手の伊折千石線の林道に分け入る。じきに道は二手に分かれる。右へ行くと千石、左は・・・どこに向かうのか。左を行くことにした。行き着く当てもないまま、つづら折れの林道を気ままに歩く。右手の沢には堰堤の連なりが俯瞰され、そこに積もった雪が、段々になり、さながら棚田のようにみえる。ふと気が付くと、ついさっきまでどんよりとした空だったのに、急に雲が流れて切れはじめ、青空が広がりだした。その流れていく雲に陽の光が当たり、虹色に輝いて見える。ほんの数分の出来事だった。

切りの良い林道の屈曲点までと見定めて、そこに着くと、なんてことはない、そこは剱センターのすぐ裏手の山だった。標高700メートル地点。帰りは、そこから出ている尾根に沿って下っていった。

伊折から剱センターまで 行き1時間15分 帰り40分
剱センターから屈曲点まで 1時間15分 帰り15分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-1-12 17:06:50 (573 ヒット)









連日の「会合」の合い間をぬって、今日はお山へ。
昨日も三つの「会合」、夜は二か所の懇親会もあったが、風邪気味でだるいので遠慮させてもらった。「かぜピラ」を飲んで早めに床に着いた。夕べの「かぜピラ」が効いたのか、朝起きてみると体も軽くなったようだ。

伊折からの道は雪上車の跡が残るが、その上に10センチほどうっすらと雪がのっている。今日はまだ誰も入っていないようだ。大熊谷右岸の尾根から取り付く。林道を辿ってしばらく行き、小尾根を乗っ越して浅いルンゼに入り、そこを詰めて上を目指す。出たところが750付近。ここでようやく剱とご対面。このあと、1150に出るまで、前方の尾根が邪魔をして剱は見えない。雪が少ないのか、やぶっぽい稜線だ。雪は比較的締まっていて、スノーシューで、平均すねから膝までのラッセル。それでも胸突八丁の箇所が随所にでてくる。1000辺りからようやくやぶも薄くなり、歩きやすくなる。1150で左からの支尾根と合流するあたりで、ようやく剱が顔を出す。ここで今日の行動を打ち切った。

帰り道、カシノナガキクイムシにやられ立ち枯れになったミズナラにびっしりと生えているキノコに遭遇。カシノナガはあちこちの山で無残な光景を残すことになったが、こういう一面ももたらしてくれた。採取して帰ろうと手でもいでみたが、しっかりと凍っていて離れない。ピッケルのブレードを使って、こそげ落とすようにして収穫した。

伊折から大熊谷出合いまで 往復とも1時間
出合いから1150まで 登り3時間15分 下り1時間30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-1-6 6:16:38 (366 ヒット)

伊折からスノーシューで、雪上車でならされた道を馬場島へと向かう。
西の空には下弦の月が残る。スギの木のとんぼ先に張り付いて、私をみてよ、と言わんばかり。

陽が昇るにつれて、周囲の山々が光り出す。陽が当たらない影の部分との対比の妙。

馬場島周辺までの散策の予定であったが、中山の取り付きに着いてみると、電車道のようなトレースが残っていた。これでは行くしかないだろう。

伊折〜中山取り付き 行き帰りとも2時間
中山登り 3時間 下り50分















投稿者: hangontan 投稿日時: 2013-1-1 18:13:17 (484 ヒット)















同行者 T
体調も気分も気まぐれな私に同行してくれたTがいなかったら、この山はあり得なかった。

「カスミサワダケ」なんと心地よい響きを持つ山の名前だ。そしてなんとなく魅惑的な名前でもある。釜トンネルから上高地に入って、いくらも歩かずに取り付けるこの山は、標高も2645、高差1200の手ごろな山である。また、上高地を挟んで対面にある穂高の山々の絶好の展望台。その展望を求めての年末山行となった。

12/29 曇り〜晴れ 2162TS 取り付きから4時間30分
平湯のバスターミナルに車をデポ。そこからバスで中の湯まで。釜トンネルを出て、久方ぶりの上高地の余韻に浸りながら林道を歩く。ルンルン気分で歩いていたら、いつのまにか取り付きの尾根を見過ごしてしまっていた。すこし戻って西尾根に取り付く。

この尾根は終始登りに徹し、アップダウンが少ない。ひたすら樹木に覆われた尾根を行くだけ。天気が予想していたよりよくなり、焼岳の雄姿が迫りくる。西穂から奥穂、前穂から明神までの絶景が青空をバックに映える。気分もよろしく、登る、登る。ただ、テン場が少ない。1900付近と、2000のジャンクション付近、そこを過ぎると平らな場所が少なく、また尾根上の灌木が邪魔をして、テントスペースがなかなか見つからない。我々が確保したのも、本当にやっと一張り張れるくらいの灌木帯の斜面だった。

12/30 曇り小雪 2162TSからアタック 登り4時間、下り2時間
夜半から風が強まり雪混じりの空となる。ラジオから流れる天気予報から判断すると、今後の天候は芳しくないらしい。富山を出発する前は今日の午前中くらいまではもってくれそうな感じでいたのだが。天候の崩れは予想より早そうだ。昨日天気図をとらなかったのも、行動を逡巡させた要因だ。予定では6時にテントを出ることになっていたが、コーヒーなどを飲んで様子を見ることにした。

7時頃、明るくなり始め、風も弱まって来たようなので、出発することにした。昨日追いつけなかった先行者のトレースがうっすら残っている。彼らのテン場は我々より約50メートル先を行った2200付近であった。平らで無理をすれば二張りくらいは張れそうなスペース。ここから、彼らのトレースを利用させてもらって、2400付近でようやく彼らに追いついた。なんと7人パーティー。8テンを背負っての縦走だ。全員かなりのデカザックを担いでいる。

空身の我々が彼らの先を行くことになると、いよいよ冬山の醍醐味が待っていた。2500手前から尾根がやせはじめ、降雪後のミニナイフリッジやミニキノコ雪が予期せぬ雪山気分をプレゼントしてくれた(なにせ、参考にしたネット上の記録はルンルン登山ばかり)。2500の岩峰手前のミニナイフリッジ手前でアンザイレン。そこから2ピッチで岩峰を乗っ越す。

あとは緩やかな尾根を行く。2つのにせピークを越え、三つ目のピークで頂上台地の一角に出る。岩峰を越えてからここまでかなりきつかった。私の後ろをサポートするTはあくびをしながら歩いている。申し訳ないが、これ以上のペースでは歩けない。頂上台地に着いた途端、私はそこでへたり込んでしまった。かまわずTは先に行き、50メートル進んだところが本ピークだった。私もやおら腰を上げ、ゆっくりとTに歩み寄る。迎えてくれたTとがっちり握手を交わしたとき、ひさしぶりに達成と勝利の喜びが全身を駆け巡った。実に2年越しの山。冬山としては初級の山であるが、私にとって、本当に遠い、遠い山だった。

12/31 曇り 2162TSから下山 上高地まで2時間

今回の山行きで起こった発作は6回。
もしかしたら、ならないかもしれないと根拠レスに思っていたのだが、今回それが出てみるとやはりショック。

先々週に行った八方尾根で掴んだペースを意識しながら登っていたが、急登などで心拍を上げると発作が誘発される傾向があるようだ。また、一本とったあとの登り始めにも脈が乱れる。下山時もテントを出た直後一回起こった。

ただ、以前と違うのは、目がまわってうずくまり、引きずり込まれるような恐怖心に包まれ、行動不能となるような重篤な症状にまで発展しなくなったことだ。発作が出た時は慌てず、5分くらいじっとして回復を待つ。ただ、登りの場合、明らかにペースダウンとなり、時間との勝負となると先が読めない。また、まだ余力があるうちに撤退しようとする意識が強まり、登頂への執着が薄れてしまう。

今回は、たまたま運がよかっただけかもしれない。はて、どうしたものか。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-12-21 17:25:12 (344 ヒット)













大辻山は今年の3月以来。
先週、八方尾根に行ったとき、煮え切らない思いを抱いての途中引き返しとなった。根拠ばかりを探していては、いつまでたっても何もできない。そうとなれば、根拠レスでもいいから、行くしかないじゃないか。などと、この一週間もやもやしていた。
明日からの連休は仕事の予定なので、その前に一つ仕事をと思って、大辻山に出かけた。

立山青少年自然の家から、ノントレースの林道を行く。長い長い林道歩き。取り付きまでちょうど2時間。山頂までがさらに2時間。新雪の山を自由に歩くのは実に気持ちがいい。一人ラッセルならいうことなし。リズミカルな心臓の鼓動は、生きている証だ。

だが、そのハイな気分が突然一変することを、これまで幾度となく体験してきた。その原因が分かってから一年と二カ月。以来、自分の山は変わった、というより変わらざるを得なかった。いろいろと条件を変え、「根拠を求めて」やってきてはいるが、いつも不安と隣り合わせの山。そんな思いに終止符を打ちたい。たとえ低山でも、そのきっかけになってくれれば・・・。そんな想いが今回の山行きにあった。

遠い道のりではあったが、すこし手掛かりをつかんだ大辻山であった。
登り:4時間 下り:2時間30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-12-18 6:47:21 (410 ヒット)









同行者:K、M嬢

12月15日 曇り 八方尾根1680まで
年末に山に入るとなれば、この辺で冬山の感覚を呼び戻して、足慣らしもしておかなければならないだろう。それと自分には確かめたいことがもう一つ・・・。

選挙の期日前投票を済ませ、13時に魚津でKと落ち合い白馬へと向かう。栂池でスキー訓練をしているM嬢を拾って八方に着いたのが15時をまわっていた。ゴンドラの最終便時刻が気になり、慌てて支度を整え、なんとか間に合ってゴンドラに乗り込むと一息ついた。ウサギ平からクワッドリフトへと乗り継いで1680地点に。この先の最終リフトはまだ稼働していない。時間も時間なので、スキー場から離れた緩斜面に向かい、テン場とした。

狭いながらも快適なテントの中。トレビアンなビーフシチューを肴にビールを飲んで、入山祝い。19時過ぎに早々とシュラフに潜り込んだ。一晩中吹きまくる風にテントははためき、しなりっぱなし、眠れない夜となった。

12月16日 晴れ 強風 P2361 往復 下山
風は強いがテントから覗くと星が瞬いている。眼下には白馬の街の灯りが、さながらおとぎの国のよう、メルヘンチック〜。昨晩の残りのビーフシチューとラーメンをかきこんで、いざ出発だ。6時20分。

テントを出てビックリ。Mは頭のてっぺんから爪先まで最新装備で身を固め、シャキーンと輝いている。BDヘルメット、ファイントラックの目出帽、シャインレッドのゴーグル、モンベルハードシェル、アウターパンツ、スボルティバのブーツ、BDのアイゼン、当然内側も高機能素材で身を包んでいる。それに比べて、Kと私の昔ながらのおじさんスタイル。時代の差を垣間見たひとこま。

最終リフト終点、スキー場トップまでワカン歩行。リフト降り場の脇にワカンをデポして、アイゼン装着。所々クラストした雪面をザック、ザックと進む。我々の前には誰もいない。ふり返ると白馬の街は湧いてきた雲に覆われ、スキー場まで上がって来ている。前方はまた、山の上部も雲に隠れている。だが、我々の前後300メートルの区間は全く雲がない、ド快晴の青空だ。

相変わらず風が強い。気温が低くないのが救いだ。ときより猛烈な吹き下ろしが登行を阻む。耐風姿勢をとって風の息を伺いながら進む。ゆっくりペースだが、息が上がる。ケルンの影で風を凌ぎ一本とる。

三人交代でトップを替わりながら行くが、自分がトップの方が歩きやすい。ゴボリと潜るラッセルがあっても、自分のペースが保てるからだ。二番、三番手だと追いつこうとするプレッシャーが息を乱してしまう。一歩進むたびに一呼吸、今はこれが最良の選択。高所の長丁場にも耐えられるリズムを見つけること、身につけること。それがこの一年間のテーマでもあったし、今回の山行きで確かめたかったこと。

体ごと持って行かれそうな強風にさらされながらも、好天に恵まれ、順調に足を延ばす。それにしても、八方の尾根はだだっぴろい。間違い尾根も、右に左に。ガスったり、吹雪模様では、とても行く気にはなれない、即撤退だろう。比較的緩やかな尾根ではあるが、冬の唐松岳は案外難しいと実感する。

カンバの疎林帯を過ぎると、丸山の登りにさしかかる。果敢に攻め入るMを制して、Kと私が登行にかかる。2ピッチで2361ピーク。ここから先はガスっていて、先が読めない。せめて丸山ケルンまではと思っていたが、ここから引き返すことにした。それでも未練たっぷりのMは上部目指し一人先を行ってしまう。「どうしたの?先に行かないの?」小首をかしげたゴーグル越しにMの気持ちが伝わって来る。

皮肉なもので、下山を開始してから30分くらいたってから、上部のガスが切れてきた。不帰の三本の尾根がクッキリと臨まれる。白馬岳から杓子、槍、不帰に連なる稜線が青空をバックに映える。「来たぞ、来たぞ!」心弾む絶頂のとき。丸山ケルンもガスの切れ間に見え隠れ。Kが終の山と決めている双子尾根。私も憧れている小日向のコル。はたしてMの心境はいかに。テン場までの一歩き、三者三様の想いを抱いて下っていった。

高差約700メートルを約4時間の登り、このペースならなんとかいけそうな感触だ。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-11-25 20:29:53 (395 ヒット)











かみさんとの山登りは夏の白山以来、今年になって三回目。雪山、それも冬場となれば記憶にない、おそらく初めてなのだと思う。
雄山を目標としたが、今の私のコンディションからみて、かなりしきいが高い。というか無理かもしれない。そこで、前日から室堂に上がり、二日目登頂ということにした。一人で行くのもなんだし、かみさんを誘ってみたら「行ってもいいよ」との返事が返って来た。

11/24 晴れ〜ガス 室堂〜一ノ越
NHK朝の連ドラ「純愛」をみてから、おもむろに家を出た。立山駅10時10分発のバスに乗り込み室堂まで。ターミナルでこの時期の幕営時のレクチャーを受け、携帯トイレを購入した。

天候は回復基調、久しぶりの雪の白がまぶしい。12時過ぎ、今日の予定は一ノ越まで、ルンルン気分で歩き始めた。周辺の山々はすでに冬の装い。多くのスキーヤー、ボーダーが斜面を登ったり滑ったりしている。そんな賑わいをよそに、我々はカタツムリのごとくゆっくりすすむ。

一ノ越への登りにさしかかった頃から急にガスがわいてきて視界が効かなくなった。風も体に当たり、寒い。なかなか目指す一ノ越がみえてこない。方向もわからない。この辺がとてもきつかった。すぐ近くまで来ているはずなのに。さいわい、一瞬のガスの切れ間に目指す一ノ越が見え、胸をなでおろした。

一ノ越は風の吹き抜けが強ことが予想されたので、我々はすぐ直下の平坦地を幕営地とした。ここまで約2時間半。整地してテントを張り終えるまでが、また、息が切れた。我々の横を隊列を組んだ学生パーティーが登っていく。

テントの中に入っても、かみさんと二人っきりなので、時間を持てあます。結局、5時に夕飯、6時にシュラフに潜り込むことになった。

夜中、用をたしに外に出てみると雲ひとつない星空。風もなく、オリオンが瞬き、月も出ている。月明かりの雪の山々もまた神秘的だ。

11/25 快晴 一ノ越〜雄山〜下山
夜の寒さが半端でなくきつく、ほとんど眠れなかった。実際、ポリタンの水が半分くらい氷っていた。自分は15、6年前の装備、かみさんに至っては27、8年前のもの。当時はこれで冬山を十二分に過ごせたのに、それが通用しないということは、歳をとったということなのか。それが、かみさんとの唯一の意見の一致であった。いやいや、歳を言い訳にしてはいけない。

快晴の朝を迎えた。勤労感謝の日に働いておいたご褒美なのだろう、と自分一人納得する。こんな日の山登りは最高だ。ましてや空身の頂上アタック。いうことなし。1時間ちょいで雄山に到着。雪をまとった剱が臨まれ、目がしらが熱くなる。夏場はめったに行けない、雄山神社もおまけで参拝してきた。

今日の快晴に誘われてか、次々とスキーヤー、ボーダー、登山者がどこからともなく湧いてくる。それも最新の装備を身にまとった人たちばかり。そして、皆とてもタフそうにみえる。こんな賑やかな立山は初めてだ。いつからこんな風になったのか。それこそ時間の隔たりを感ぜずにはいられなかった。学生の登山パーティーとすれ違ったとき、「なぜかほっとした」とはかみさんの弁。

そんなこんなで、今日の行動時間は4時間半。また次の山を登ろうとかみさんと話し合って家路に着いた。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-11-12 19:00:14 (385 ヒット)



ぼっか訓練、体調の確認、コケの生息調査を兼ねて、美女平を散策してきた。

重荷を背負っての材木坂の一気登りも問題なし。ただ、小雨の降る中、カッパを羽織っての急登は汗びっしょりで、濡れても保温性が比較的あるといわれるウールの下着でも、休むと冷たく感じた。やっぱり、ポリプロの下着が一番かな、などと思いながら歩いていた。

美女平、この時期、雨のこんな日には、人っ子一人いない。静かな晩秋の山歩きを満喫する。紅葉も終盤で、それでも数年ぶりにきれいだった今年の名残はあちこちに見受けられた。

一巡りして、材木坂を下っていたら、登って来る老夫婦に出会った。好き物はやっぱりいたのだった。雨の日の美女平散策もおつなものではある。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-11-3 18:05:30 (347 ヒット)

今日は、沢での事故を想定して、救助訓練を行った。

ロープワークの実際は本でいくら読んでも身に着かない。実践あるのみ。

事故者の搬出も大勢の人数ならば効率よくできる。それには参加者それぞれが作業手順を共有していなければならない。こういった訓練はそういう意味においても定期的に行う必要がある。



















投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-10-21 19:39:18 (336 ヒット)

空気の乾いたすがすがしい秋日和。雲ひとつない青空が広がる。
いつも行く岩登りのゲレンデまで紅葉前線が降りてきた。

澄みきった青空と、錦模様に彩られた山々、そして白灰色の岩肌。
そんな中での岩登りは楽しくないはずがない。

我が仲間の山女史も華麗に舞う。ガンバ!


投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-10-5 19:06:23 (428 ヒット)







一昨日、大日岳に行ったとき、かみさんに「今年の紅葉はいいぞ!」と話したら、「じゃ、私も行ってくっか」ということになって、今日、かみさんと連れだって大日平まで出かけてきた。

早朝、激しい雨音に起されたが、今日の晴れを信じて家を出た。車止めに着いたときはまだ雨が残り、カッパ支度で歩き始めた。だが、じきに雨は上がり、みるみるうちに天気は良くなっていく。大日平の一角に立つと、もうすっかり爽快な秋の空。

一昨日からたった二日しかたっていないのに、紅葉が一段と美しさを増した。木道をかみさんと、あーでもない、こーでもない、と、おしゃべりしながらテクテク歩く。かみさんも木々の色どりに満足げのようだ。小生も今一度自然の作りだす万華鏡を堪能する。

大日平小屋に着いて、コーヒーを注文する。すががしい秋風を肌で感じながら飲むコーヒーはまた格別。かみさんにもよいしょ出来たし、夏の白山以来のよい山であった。






投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-10-3 18:58:05 (373 ヒット)





今年の紅葉はすばらしい。

昨年、一昨年と不作続きだったが、今年の色付きは目を見張るばかりの美しさ。

黄色も良いが、今年はそれに映える赤が見事だ。

中でも、ウルシ、ナナカマドが群を抜いて濃く色付いている。

ウルシの葉は、やや黄色みを帯びた縁取りから芯に向かって朱色がかった赤が濃くなっていく。葉っぱに火を付けたようなその赤が他にはない輝きをもって強烈に小生の心をとらえた。

残念ながら、帰りに写真を撮ろうと思っていたのだが、あいにくの雨でカメラをザックにしまってしまい、撮らずじまいとなった。

それでも、あのなんとも言えない燃え盛るような赤、しっかりと瞼に焼き付けてきた。

中大日まで、登り4時間、下り3時間
ヤマブドウは近年にない不作だった(先に誰かに採られてしまったのかもしれない)





投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-8-14 9:10:12 (362 ヒット)













かみさんと連れだって白山詣でに行って来た。
やっぱり、花の白山はよいところだった。

8月10日 富山〜一ノ瀬キャンプ場
昼過ぎに、地元のスーパーで食材の買い出しをして、一路白山へと向かう。
この時期、キャンプ場は満杯かと予想していたが、山口から来たパーティと我々の2組のみだった。夕方から小雨も降りだして、静かな夜であった。

8月11日 キャンプ場〜別当出合〜観光新道〜室堂〜御前峰〜トンビ岩〜南竜キャンプ場
昨年は砂防新道を辿って入山したので、今年は違う道、観光新道を行くことにした。二日間の食糧、ビール、所帯道具を詰め込んだザックが肩に食い込む。下界でも山でもお父さんは所帯を背負っていかねばならない。

途中から小雨混じりとなるが、その分涼しい。じりじりと焼けつくような陽射しよりはましであろう。道の脇のアザミの濃いピンク色が鮮やかだ。稜線に出ると一気に花の種類が増え始める。様々な花々が“乱舞”する草原。そこに延びる一本の道。さすが花の白山、これだけの花が続く登山道は他には知らない。今回の主役はイブキトラノオ。

黒ボコ岩を過ぎると景色が一変する。花の白山から霊峰白山へ画面がチェンジ。華やかさとはまったく縁がない静寂な空気が漂う。その変わりようは不思議だ。

室堂周辺はガスが巻いていた。同じ室堂でも立山の室堂と雰囲気がまるで異なる。観光客でごったがえす立山室堂とは違い、静かなたたずまいの白山室堂。山小屋も宿坊の面影をそのまま残していて、修験者の山を思わせる。

体は重たいが、我々も修行の身、御前峰を目指す。ガスに包まれた御前峰に無事辿りつき、今日の業を終えた。

あとは、テント場の南竜へと下るだけ。トンビ岩から一気に下る道は、岩がごろごろして、歩きづらい道だ。なんとか晴れているうちに南竜に到着。別当出合いから歩き始めて8時間。重荷を背負っての行動としては、我々夫婦にとってはこれが目いっぱいだろう。

テントを張り終えた頃より、雨となり、夜まで断続的に降り続いた。

8月12日 南竜キャンプ場〜御舎利山〜チブリ尾根〜一ノ瀬
朝三時半に起床。テントから外をうかがうと、満点の星空。しめた。
涼やかな山の朝は実に気持ちがいい。食後のコーヒーの味もまた格別。

南竜から御舎利山に向って高度を上げ、油坂を登る。稜線に出ると、遠くに穂高の山々が見渡せる。その右に八ヶ岳、そのまた右が御岳か。まさに稜線漫歩。草原の花々が風にそよぎ、眼前には緑なす白山。岩と雪の荒々しい剱もいいが、緑と花のたおやかな白山もまたいいもんだ。

目指す御舎利山は常に見えているのだが、なかなか着かない。二人で修行、修行と言い合いながら少しずつ高度を稼ぐ。なんだかんだで、南竜から御舎利山まで3時間。もう登りはないと思うと、急に楽になった。別山は目と鼻の先だが、構わずこのままチブリ尾根を下る。下にはチブリ尾根避難小屋が見えるが、かなり遠そう。

ハイマツとシャクナゲの混じる急斜面を過ぎると、ササ原の快適な下りとなる。腹が空いてどうしようもないころ、チブリ尾根避難小屋に着く。この避難小屋もりっぱだ。白山全般に言えることだが、どの避難小屋もとてもよく整備されていてきれいだ。水さえ持って歩けば、避難小屋利用の山行も計画出来る。

ここからは歩きやすい下りとなる。やや行って、お目当てのブナ林。チブリ尾根を選んだのはこのブナ林を確かめるためもあった。なるほど、噂にきいていた通りの素晴らしいブナ達だ。そのブナも素晴らしいが、とりわけ私の目を引いたのは、巨大なトチの木だった。平瀬道のダケカンバに引けを取らない強いインパクト。とにかくデカイ。ブナとトチ、そしてミズナラの混在するこの山域は一見に値する。白山の見どころの一つであろう。秋もまたいいに違いない。

ブナ林に出てから一ノ瀬がまでがまた長い。行けども行けども近付く気配がない。歩くのにいい加減に飽きてきた頃、ようやく振り出しのキャンプ場に到着した。この尾根は下りに使って正解だった。南竜から8時間半。重荷を背負って行く気にはなれない。

何はともあれ、ケガもなく無事下山できたことを素直に喜びたい。山中でねん挫一つ起しても、大変なことになる。かみさんが今回山の中で言っていた。「最近なにをやっても充実感がない」と。それは自分も含め中高年全般に言えることではないかと思う。若いころに味わったギリギリの緊張感と達成感、それが感じられない日常生活。満ち足りない何かを求めて人は挑戦にでるのだと思う。それを山に求める者もあろう。近年、中高年の山での遭難事故が増えているが、そんな背景もあるのではないかと思う。

さて、もう一つの白山の課題、「お花松原」、これをどうしたものか。




投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-8-7 17:56:03 (359 ヒット)







昨日、酷暑の群馬から逃げるように帰って来た。なにせ、群馬の宿は夜中過ぎても30度を保っている。戻ってきてみると、いくらか富山はしのぎやすいようだ。昨夜は窓全開にして眠りについたが、とてもよく寝られた。群馬の宿では窓を開けては寝られない。ムカデ軍団が忍び寄って来るからだ。ムカデの心配がないということだけでも我が家は安心して寝ていられる。

帰ってきたら、いつもの場所、大日岳へ行きましょう。

夜中に降った雨のなごりが空気中に感じられる朝。窓を開けて車を走らせると、涼しい空気が入ってきて、とても気持ちがいい。

登山道では40人くらいとすれ違う。今がハイシーズン。山の季節だ。
水場を過ぎてから、大日小屋への登りで足が重たくなってきた。ゆっくり歩いていても、太ももが上がらない。体調的には余裕があるのだけれど、やっとのことで小屋まで辿りついた。

中大日岳に着いた頃より雨がポツリポツリ。奥大日への道はあっさりとあきらめ、下山に掛った。下り始めてすぐに雨は本降りとなる。ザーザー降りとまではいかないし、久しぶりの雨なので構わず濡れていくことにした。ほどよい雨降りはとても気持ちが良い。下りということもあって、気持ちも楽。雨の山歩きを楽しんできた。

登山口に着くとまたピーカン照りの夏に逆戻り。山はわからんなー。
登り:4時間、下り:3時間。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2012-7-16 17:49:34 (350 ヒット)





祝・ラムサール条約登録、というわけでもないのだが、立山のすそ野に広がる湿原を歩いてきた。

称名の滝から、右手の八郎坂を行けば一気に1500m付近の台地に出られる。そこに吹き渡る涼風が、ヒートアップして汗ばんだ体に心地よい。いつまでもその風にあたっていたい、そんな気にさせる。

花の見ごろは、八郎坂を登りきった直後から、弘法あたり。この辺がワタスゲ、ニッコウキスゲ、トキソウがちょうどよい頃合いだった。そこを過ぎると追分に出るまではあまり見るものがない。

追分周辺は池塘が広がり、その合間にチングルマがあちこちに群生している。

お目当は、トキソウの確認だったのだが、予想通りというか、その反面、もしかしたらなくなってしまっているのではという危惧もあったので、群生が見られて、ほっとした。

またいつか、トキソウを見に、この時期に訪れたい。


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