はんごんたん処方箋

足跡掲示板

  • センダ様、発作時の辛さよくわかります。アブレーション技術は目まぐるしく進歩しています。そろそろ自分もと思うのですが、ななかな踏ん切りがつきません。なにせ、なんともないとこきはすこぶる快調なのですから。お大事になさってください。 ( panawang - 2018.09.27 17:45 )
  • 私も心臓の具合悪いです、疲れると(ストレス、暑い夏)心臓が悲鳴を上げます、不整脈と息苦しさ、胸の違和感を感じます。 ( センダカツミ - 2018.09.16 10:08 )
  • Repuさん、ありがとうございます。おかげさまで、発作は収まりまして、軽快に過ごしています。ただ、寝てばかりいたせいか、筋肉がすっかり落ちてしまい、目下復調に向け励んでいます。また、雑穀でお会いしましょう。 ( panawang - 2017.06.16 17:39 )
  • 救急搬送され、その後の経過はいかがでしょうか?決して無理されませんように。 いつも美しい写真、楽しませていただき、ありがとうございます! ( Repu - 2017.06.15 21:59 )
  • float cloudさん、コメントありがとうございます。返事遅くなりました。すみません。過分なおほめを頂き、こそばゆいです。つたない文章ですが、書くことによって、自分の考えをまとめようと努めています。当HPに辿りついていただきありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。 ( panawang - 2016.05.15 19:44 )

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Help にゃ〜ん♪
投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-10-2 10:46:17 (426 ヒット)

家を出たときは澄み切った秋空だった。現地に着いた途端、山頂に笠雲らしきものが現れたかと思ったら、みるみるうちに不気味な様相を呈してきた。この間わずか15分。
海の方角は晴れているので、午後になれば回復すると思われる。
だが、この状況では山に入る気にもなれず、馬場島周辺をうろついてから帰宅した。






投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-10-2 10:41:05 (540 ヒット)

V字空間の観察後山を彷徨ってきた。
もしかしたらマイタケに出逢えるかと期待しながら、藪の中を右往左往したが、そんなにうまいこと見つかるはずもなく、ツキヨタケが見下ろしていただけだった。






投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-9-10 16:41:54 (427 ヒット)











かみさんのお供をして塔倉山へ行ってきた。
山頂に着いたときは雲がかかり始め、期待していた剱の眺望は叶わなかった。

なにより驚いたのは取り付きまでの道中。上市から延々と続く里山は初めて見る光景。富山にもこんなところがあったのかと思うほど。舗装された道路の両側には稲刈りを待たんばかりの棚田が続く。人家がまばらな中にあって、そこだけが人の生業を感じさせるという不思議な里山の風景に目を見張った。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-9-10 16:40:22 (460 ヒット)





















昨夜、なんとなく予感がして外に出てみると満月に近い月が輝いていた。今年、白萩川に沿って歩いてみて初めて気付いた小窓ノ王とチンネに挟まれたV字状の空間。それまで幾度もこの道を辿っていたのに一向に目に止まらなかったのが不思議。その空間に冬の凍てついた月があったなら、などと想像をかきたてながら床に就いた。

もしその月を撮ろうとするならば、真夜中に白萩川のその地点にいなければならず、仮に月が出ていたとしてもその空間に月が来ることがはたしてあるのだろうかと考えてしまう。さらに冬ともなれば曇る確率が高く、苦労してそこまで行って待つ甲斐があるのか。月でなく朝日ならばまだ可能性があるかもしれない。その手始めとして、陽の差し込むチンネの状態を確かめるのが今日の目的だった。

馬場島から白萩川の林道を歩いてその地点に来たときはまだ日が昇っていなかった。うっすらと白み始めた空の明るさから考えると、日はまだかなり北の方から昇るようだ。その朝日に照らされたチンネの岩場はどう映るのか。その場所で日が昇るまで待っててもよかったのだが、それがいつになるか分からず、時間がもったいないので先へ行くことにした。大猫の登りの途中から捕まえられればと算段した。

今年になって4回目の大猫の登り。そのうち2回はマダニに取り付かれている。きょうもそれが心配の種。暑苦しいがフード付きのヤッケをはおる。急登には慣れているが、藪がやっぱり怖い。ウエアの隙間からマダニが入り込まないとも限らない。ときよりマダニが付いていないか点検しながら登る。だんだん明るくなって来て、振り向くとチンネに陽が当たりはじめている。ちょうどよいタイミングが迫っている。だが、そこはまだ樹林帯の中で、木々の間からチンネを覗ける場所を急いで確保した。三脚を立て、その時が来るのを待つ。

思っていたより陽のあたり方は弱々しいが、なんとか陽の差し込む瞬間を捉える事ができた。ただ、下から見たときとはV字空間のイメージが異なり、下からの方がよかったのではないかと思った。まぁ、それはまたいつかの機会に確認しみよう。

これで今日の任務は終了したので、そこから帰ってもよかったのだが、天気も上々なので上を目指すことにした。大猫平から上を見上げるときついように思われるが、ゆっくりペースでいけばそのうち山頂に到着する。
ちょうど天中に達した時で、太陽が剱の真上にある。そうなると、300ミリの望遠で撮っても、コントラストのめりはりがなく、期待していたほどの絵にならない。マジックアワーでのみ望遠が生かされるのではと感じた。しばらくは2レンズ体制でいって、その使い方を見極めたい。

登山口起点:山頂まで4時間10分(撮影三回45分含む) 山頂30分 下山2時間40分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-9-5 12:17:16 (419 ヒット)























朝、窓を開けると星が見えている。盛夏ときと比べると随分日の出が遅くなった。外の空気もひんやりしている。

月曜というのに馬場島は満車。白萩川の車止めも4台止まっていた。みんなどこへ行くのだろう。林道を歩いて三ノ窓とチンネが見える場所へと急ぐ。着いた頃には青空はなくなり、うすい雲が背景となっていた。ここに差し込む朝陽とはどんなものだろうか、それを夢みて来てみたが、もうそんな時間ではなかった。一時間は早く来なければ。まぁ、いつかその日がくるだろう。それにしても、ここから臨む剱は感動もの。お気に入りのポイントだ。

今年になって三回目の大猫の尾根。4月末と8月初め。その二回ともマダニに取り付かれている。二回目のときは降りてきてすぐに気付いたのだが、むしり取る角度が悪かったせいか、口角が残っているのか、その跡が赤い斑点となっている。今回は絶対にマダニは避けたかったので、下はズボンとスパッツ、上はフード付き長シャツと軍手、とにかくマダニが入り込むすきがないように万全を期した。さらにムシペール30を念入りに塗布。これで完璧だろう。

1400の鞍部がちょうどよい撮影ポイント。1000から1200ぐいらいでも振り向けば、剱全体が臨まれるが、足場が狭いのと、草が茂っているのでもう少し登る。撮影ポイントの見定めも今回の目的の一つ。

1400のピークを右に少し下るとやや開けた場所に出る。ここから剱を眺めることにした。リサイクルショップで手に入れたジャンク品の540円のレンズ。75−300mmでF4−5.6。これがまたよい映りをする。池ノ谷の雪渓の残り具合が手に取るようにわかる。圧巻は三ノ窓とチンネの岩場。これもよく描写できていて、本当に拾いもんのレンズであった。

この間も、下着をめくってダニが付いてないか確認し、ムシペールをスプレーして念を入れた。

雲がなくベタな絵となったが、陽射しが弱かったせいもあって、逆光にならず剱の山肌を撮るにはよい条件だった。いつの日か光の剱を撮ることを夢見て下山にかかった。

登山口起点:1400の鞍部まで1時間 撮影時間30分 登山口まで30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-8-19 5:46:09 (388 ヒット)





称名の滝を撮りに八郎坂に出かけた。駐車場に着いたら、小雨とガスが巻いている。久々に傘をさして、カッパをはおって歩きだす。八郎坂からは称名の滝はガスに隠れて全くうかがえない。まさしく、音はすれども姿は見えず、というやつ。すーっとそんな状態で八郎坂を登りきる。マタタビは花の時期をとうに過ぎ、実が育ちはじめている。獲り頃がわからないので、そのまま放置。

アルペンルートに出ると雨も止んできた。対岸の大日方面はガスの中。七曲がりを過ぎ1800まで歩く。何にも見えない歩きはつまらないのでそこで行動を打ち切った。下りに入って、一瞬だけガスが晴れ、滝が臨まれたが、すぐにガスに包まれ見えなくなってしまった。弘法で見かけた可憐なウメバチソウが一服の清涼剤のように思えた。途中、室堂まで往復するトレランの人とすれ違う。

駐車場起点 9時発 行動時間 5時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-8-6 6:28:45 (402 ヒット)





















きょうの課題は540円のレンズでどこまで迫れるかだったけど、9時過ぎから剱はお隠れになってしまい、ねらっていた写真は撮れなかった。取付きに向かう道中1時間ばかし道草をくっていたのと、登山途中にいくらでもチャンスがあったのだが、好天につられて、つい高みを目指したのが仇となった。馬場島はオロロ天国だし、再びマダニに食いつかれるしで、大猫から猫又山周辺はマダニ警報が発令されてもおかしくない状況。登山道があっても、下草が生い茂り、マダニにとっては獲物を待つ環境が整っている。先行者は特に要注意。白山のように登山道ちゃんと整備出来ないもんかね。

登山口起点 池塘まで2時間10分 50分滞在 下山2時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-6-15 11:37:16 (494 ヒット)































6月に入ってから期外収縮や脈の乱れが全くない日が続いて、もしかしたら心房細動の発作が起きなくなったのでは、と錯覚に陥る。自分でも驚くほどに拍動はリズミカル。

雨上がりの翌日、天気の心配はないが、登山道の脇の草には水分が残り、これがかなりやっかい。露払いをして進むうちに、パンツはびしょびしょに濡れる。ときおり背丈ほどもあるササが登山道に覆いかぶさっているため、歩けば歩くほど濡れ具合は増す。

車止めを出たときには晴れていたが、しだいにガスが湧いてきて、視界不良。濡れネズミ状態でやっとせ気分が悪いのに、稜線に出てからの視界もないとなれば、やる気も失せてくる。期待していたオウレンはとうに終わっていて、残念至極。

1300くらいから雪を拾うが、雪の稜線歩きとまではいかない。ガスで視界が効かなく、雪で登山道がとぎれとぎれになる藪の稜線は迷いやすい。帰路のことを考え、赤布を小まめに打って進む。

頂上に着いてもつまらんなー、このガスじゃ。とぼやきながら歩いていると、ふっと、開けた山頂直下の草原に出る。相変わらず周囲の山々はガスの中。山頂ではサルが出迎えてくれた。

日本海側は雲海が広がる。下界は雲の下か。久しぶりに見る雲海は新鮮でもあり、懐かしくもあった。かつて幾度テントの外からこの景色を見ただろうか。さて帰るかと、ザックを担ごうとしたその瞬間、ガスが急に動き出し、雲の切れ間から剱が顔を出し始めた。日も射してきて、青空を背景に流れる雲と天を突く剱。偶然とはいえ、この瞬間にこの景色とは。その直前までの身も心もずぶ濡れで意気消沈していた自分はどこかに吹っ飛んでしまった。やっぱり山は行ってみなければわからない。

そのショータイムは十分ほど続いただろうか。山々はまたガスの中に消えてしまった。

家に戻ってからも、脈の乱れは全くない。心臓で悩み苦しむことがなくなると、今度は膝痛が気に懸る。人間というものは欲深いものだ。

登り2時間30分、下り2時間 


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-6-15 11:34:50 (450 ヒット)















6月の初めいえばササユリ、ササユリとくれば医王山。
ササユリを訪ねて、数年前かみさんと行った医王山へ出かけた。前回はイオックスアローザスキー場の駐車場から歩いたが、今回は石川県側から行くことにした。

富山から医王山ビジターセンターまではかなり距離がある。駐車場から「覗」に向かう道へと足を踏み出す。かみさんがその付近にササユリが沢山咲いているとの情報を仕入れていた。地蔵峠へと向かうその道はよく整備されて歩きやすい。すぐにお目当てのササユリに出逢う。久しぶりの御姿は妄想の世界をはるかに凌ぐ美しさ。清楚で品があって、ほのかな甘い香りを漂わせている。もうこれだけでも来た甲斐があったというもの。

ちょっと行くと、満開のエゴノキ林と出逢う。これだけ一所にかたまって咲いているエゴノキは初めて見た。この花も好きだっただけに、喜びは倍増。さらに進むとフタリシズカが足元に。そしてあっという間に箱家谷山。日本海が見渡せる絶好のビューポイントであった。

一旦地蔵峠まで下り、そこからお楽しみの「覗」はすぐそこ。ササユリが群生しているはずなのだが、一本二本と咲いているだけで、とても「たくさん咲いている」というには程遠い。おそらく、かみさんが誤って聞いたのだろう。

覗乗越を経て大沼経緯でビジターセンターに戻る。その道でもササユリが散見され、ちょうどよい時期に来たことを知る。他にも、ヤマボウシ、コアジサイが随所に見られ、モミジイチゴも実が食べごろで、大満足の山歩きとなった。

行動時間3時間

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投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-6-15 11:31:46 (451 ヒット)















体調を崩してから2週間、ようやく気分も上がり気味。その体調を確かめるべく、中山へ行ってきた。

馬場島は空気が澄んで爽やかな天気、とても気持ちがいい。トレッキング街道のいつもの定点観測地点で剱を撮ろうとカメラを構えたら、コンクリートで固められた土手にきらめいているウツギに目が止まった。セメントのわずかな隙間に根を張り、極寒極暑の厳しい条件に耐えて、今花を咲かせている。真っ白な花が枝ごと川風に揺れて輝いている様は見ていて飽きない。

久々の歩きは出足が重い。5分程歩くと調子が出てきて、頂上まで一定の調子を保つ。息もそれほど上がらず、心臓の爆発もなかった。いつもなら多少の脈のバラつきや期外収縮が感じられるのだが、今回は実に正確な拍動を保っている。入院中から服用を続けている抗不整脈剤が脈の乱れを抑え込んでいるのかもしれない。心臓のざわつきがない山は久しぶりのような気がする。これが永遠に続けばいいと思うのだが、はたしてどうだろうか。

山頂は平日にもかかわらず沢山の人たちで賑わっていた。声をかけたひとりの男性は同じ町内の人だった。カメラ談義に話が弾み、一時間の長居となった。

登り下りとも1時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-5-17 20:19:43 (3616 ヒット)

今年の4月30日、大猫山に登ったときマダニに取り付かれてしまった。
これまで30年以上山に入ってきて、マダニというものにお目にかかったことは一度もなく、ましてや食いつかれたことなどなかった。

気が付いたのは、5月1日の夕方、風呂から上がって、体を拭いていたとき。右の脇の下5センチくらいのところにテントウ虫みたいなものがひっついていた。左手でたたいても落ちない、指でつまんで剥がそうとしても離れない。そこで、むしり取るようにして力ずくで剥がした。

テントウ虫のように見えたが、そうではなかった。もしかしてと思ってネットで調べてみると、やはりマダニだった。しかも、食いつかれてからの死亡事例もある危険な「シュルツエマダニ」。大きさは5ミリほどもあった。

今年は残雪も多く、大猫山への行き帰り、藪というほどの藪はなく、笹の中をいく夏道を通ったのは一時間に満たない。その間にマダニに取り付かれていたことになる。しかも、当日風呂に入っており、なんにも気付かず、その翌日も風呂から上がるまで全く気がつかなかった。丸一日以上食いつかれていたことになり、その間、マダニから致命的なウイルスが自分の体内に入った可能性は否定できない。

5月2日、そんな嫌な気分を抱えて烏帽子岳に登った。僧ヶ岳まで行く時間は十分あったが、マダニのことが気になって、モチベーションが上がらず、帰ってきた。その足で皮膚科に向かった(内科、整形外科とも皮膚科を勧められた)。

診断は以下の通り:
・食いつかれた跡は確認できるが、そんなに深い傷ではない
・富山ではまだマダニのウイルスによる症例は確認されていないが石川ではあったかも
・もし、ウイルスに感染していたとすれば諦めるしかない
・潜伏期間が10日から二週間ほどなので、リンパ線が腫れてきたり、熱が出てきたりしたら要注意
・もう食いつかれてしまった後なので、今さら心配しても始まらない
・バイ菌による感染症を防ぐため、抗生物質を処方する

これを書いている5月17日現在、まだそれらしき症状は出ていないので、ひとまず安心していいだろう。

しかし、連休中に毛勝山に入った山仲間も途中でダニに遭遇したというから、私が被った件はまんざら偶然ではないのかもしれない。近年増えているシカやイノシシなどが媒体となって、マダニを運んでいるのでは、と推察する。山菜採りや低山の山歩きもこれからはマダニ対策が必要になろう。注意喚起が望まれる。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-5-16 18:03:13 (476 ヒット)





















連休中の喧騒がうそのように閑散としている馬場島。
4月30日に来たときは、駐車場は県外ナンバーの車でいっぱい、路上も縦列駐車でごった返していたのに、連休が明けたとたん、この静けさ。いつもながら、このギャップに戸惑いを感じてしまう。

6時30分、出発。松尾平に入るまで夏道が出ている。しかし。いつもなら賑わしてくれるサンカヨウ、カタクリはまだまだこれから、といったところ。松尾平のベンチのまわりは雪がべったり。そこからしばらく雪の平坦地をいく。芽吹きが始まったばかりの残雪の山、まだ、陽射しをさえぎるほどの緑はない。

奥の院を過ぎての登り、夏道を行く。1150から雪を拾い、1280あたり、いつもの場所から左の斜面に入る。連休中に付けられたトレースが残る。1600直下まで快適な雪面歩き、今日は出発時間も遅かったため、雪もほどほどに緩んでいる。そこから夏道が出ているが、少し歩いてすぐに捨て、左の残雪の斜面に出る。例年より雪が多いせいか、いつもならところどころ出てくる、残雪の中の藪に悩まされることもなく、順調に高度を稼ぐ。この藪が曲者で、帰路に自分の足跡を見失ってしまうことがこれまで多々あった。今年はそれがないため、安心していられる。

1900からが長い、目標を手前の山一つ一つにとって、それをこなしていくことで気を紛らわせて進む。右前方には前剱東尾根が見え隠れする。かつて辿ったその尾根は、立山川から一気に立ち上がる存在感のある尾根だ。

伝蔵小屋手前のピークに立つと、聳え立つ剱本峰が目に飛び込んでくる。
小屋は屋根が出ている程度で、すっぽりと雪に覆われている。テント跡が散見され、兵どもが夢のあと、といった風情。一脚を立て、カメラを設営する。これまで何度も何度も撮った光景だが、腹いっぱいになるまでシャッターを押した。

馬場島起点 登り3時間40分 小屋前ピーク20分間 下り3時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-5-16 15:45:20 (433 ヒット)

























連休明けには通れるだろうときいていた田籾からの道路。嘉例沢森林公園まで車が入って一安心。公園の少し手前に関東ナンバーが一台止まっていた。ダッシュボードには計画書が置いてある。4月28から5月4日まで剱を目指すのだという。食糧だけでもかなりの重さ。これだけの長丁場、天候の運不運が成功の大きな鍵となるのだろうが、なにより総合的な山力があってこその挑戦だと言える。

登山道にはショウジョウバカマたくさん咲いている。900あたりから雪を拾い、1000から雪の上となる。夏道沿いのコシアブラはまだ芽吹いていない。いつもならたくさん生えている鉄塔脇のワラビは影も形もない。

青空と新録と雪の白、残雪のブナの林を行くのはなんとも気持がいい。大地から初雪山の稜線がいつの間にか後立山の稜線に変わっている。圧巻はマッターホルンのように天を突く五竜、そして二つ鬼の鹿島槍。正面の僧ヶ岳がじゃまになって、毛勝から先の北方稜線は目に入らない。かわりにと言ってはなんだが、白山が遠くに浮かんでいるのが見える。振り向けば黒部平野をバックにした雪の稜線が眩しい。谷を覗けば、新緑と残雪の綾模様に陰影が加わり、春めいた山肌がよけい鮮やかに映る。

風も笑っているかのような穏やかな春の山だった。

嘉例沢森林公園起点 登り2時間30分 下り2時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-5-12 18:15:31 (409 ヒット)













雲一つない快晴の山日和。馬場島で山仲間に遭遇。一つのパーティーは小窓尾根、もう一つのパーティーは赤谷山へスキーに行くという。私は独り、大猫山と向かった。

馬場島から分岐する白萩川沿いの道は雪で埋まっている。例年なら通行止めとなっているものの、雪はほとんどない。はやり今年の山は遅くまで雪が残るようだ。取り付き直前の渡渉点、川の流れは少なく、容易に橋の下を渡れる。白萩堰堤付近は一面の雪野原で、大猫山への取り付き点が分かりづらい。よおく見ると、ネマガリの笹の中に踏み跡らしき空間がある。

今年の残雪の具合からして、大ブナクラ谷は雪がびっしり付いていると思われるが、昨日の荒天で高所は雪が降ったと予想され、新雪の表層雪崩を危惧して、尾根筋から取り付くことにした。

夏道の両側はネマガリの藪、イワウチワが木漏れ日を浴びて輝いている。カタクリも見られるが、ちらほら。急坂を登り切り、傾斜が緩くなる1050の地点に出ると、いきなり雪べったりの世界が現れる。雪はほどよく緩んでおり、アイゼンを装着するまでもない。先行者の跡が残り、それを追うようにして登る。雪に乗ってからすぐ、休んでいる2名の方と出逢う。剱を撮りに、馬場島を2時に出たとのことであった。振り向くと、大迫力の剱が臨まれた。剱を撮るだけなら、ここに来るだけでも十分だと納得。だが、光の演出が思い描いていたのと違って、あまりよい絵ではなかったとのこと。自分もいつかここまで上がって、写真を撮りに来たいものだ。

ほぼ尾根の右に残る雪の上を行く。急傾斜のところは雪が切れていて、夏道を利用する。途中10メートルほどのナイフリッジが一カ所。大岩のところの雪の付き具合が悪く、左を巻いて降りる。そこを過ぎると危険個所はない。

大猫平で一本とる。小窓隊と赤谷山隊が見えないかとカメラを出す。赤谷山隊は肉眼でも谷筋を登っているのが見える。芥子粒くらいの大きさでしかないが、順調に高度を稼いでいるようだ。

大猫平から東芦見尾根の稜線までは迷いやすい地形。何度も振り返りながら、帰路のイメージを確認して登る。いざとなったら、大ブナクラ谷へ飛び込んで、すばやく行動すれば問題はないかもしれない。主稜線に出てからしばらく右に歩き、丸く盛り上がっている場所で行動を打ち切った。

一脚を取り出し、カメラを設営。50−135ミリのレンズではこの場から臨めるスケールの大きな山並みは捉えきれない。20ミリ前後のレンズが必要と感じた。山に持っていくレンズ、これは迷いどころ。めいっぱい引いて撮りたいし、山並み全体を映して雄大な景色も撮りたい。二本持っていけばよいのだろうが、レンズ交換も億劫だし、重たいし、両方取りは難しい。どっちかを諦めるしかないのか。

先に出逢った二人の他は誰も上がって来ない。毛勝から剱周辺の山々を目の当たりにして、昔歩いたその峰々の思い出が今よみがえる。あんなこと、こんなこと・・・。自分は歳をとったが、山は変わっていない。そんな当たり前のことを、今更ながら感じた一日だった。

馬場島起点 取り付きまで40分 山頂まで4時間 山頂10分 取り付きまで3時間
登り下りとも撮影時間15分程度
下りは、大岩を巻いているとき、ポールが藪にひっかり、ザックから落ちてしまい、探すのに20分かかった


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-5-10 18:11:15 (470 ヒット)















昨日伊折のゲートが開いたという知らせを聞いて、朝一番の仕事を片づけてから、馬場島へ向かった。

どこから聞きつけてきたのか、トレッキング街道のあちこちに車が止まっている。みんなこの日を待ちわびていたに違いない。この日からしばらく、越中のトレッキング街道は山菜街道へと様変わりする。どこに車を止めても、その辺を歩けば何かしら山菜が見つかる。

街ではすでに終わってしまった桜も、ここにくれば山の斜面のあちこちに咲いている。街中をいく川の土手や堤に人工的に作られた桜並木と違って、まばらにぽつぽつと咲いている桜は新鮮に映る。豪雪の冬を耐えてようやく開花したのだと思うと、その生命力に心うたれるものがある。

剱をバックにした桜を撮りたかったが、なかなかよい桜が見つからない。何回も車を止めて、よさそうな桜に寄ってみるが、そばまで行ってみると剱が入らなかったり、咲き始めだったり、藪に囲まれていたりして、撮影には不向きな木ばかり。

そんなおり、早月川に向かってせり出すようにして咲いている満開の桜が目に入った。あれなら剱が入るかもしれないと、車で近くまで移動する。思ったとおり剱が背景にきて、絶好の撮影場所。だが、藪が少々うるさく、土手の斜面に立っての撮影はきびしい。藪が入らないところを探したが、今度は剱と桜の木の配置が限られてしまう。しかも、剱には白い雲が付きまとい、ピンクの桜と混じり合って、配色的にはよい条件とはいえない。雲が切れてくれるのを辛抱強く待つことにした。30分くらい待つと、いくらか青空も広がってきたが、その分陽が傾いたおかげで、桜が山の影に入ってしまった。桜に陽が当って、なおかつ青空をバックにした剱が撮れれば申し分なかたのだが、好条件そろった撮影は難しいものだと実感した。

帰りに、今年になって見つけたワサビの沢に寄ってみたが、遠目で見てわかるほどの花盛りとなっていた。せっかくだからと、ハサミで切って収穫した。その時、もしかしたらあの山菜かもしれない、という葉物が目に入った。形状と味からほぼ間違いないと思われるのだが、なにせこれまで一度も自力で収穫したことがない。それに、この手の植物は紛らわしく、毒のあるものと間違えることもある。百パーセントの自信がなかった。そこで、上市にある県の薬草センターに寄って同定してもらうことにした。結果、思った通り、クレソンと確認された。
初めて自力で見つけたクレソン、こんなうれしいことはない。ワサビがあってクレソンが清流に育っていて、タラの芽も収穫できて、なんという沢なのだ、この沢は。そんな春の喜びで胸いっぱいになった。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-4-27 14:08:37 (477 ヒット)































日月と二日間、これ以上はないと思われるくらいの晴天だった。
それまでうっすらとベールが懸ったような空はどこへいったのやら、澄んだ空気に包まれた極上の二日間だった。平地からは、すっきり、くっきりと山々が臨め、仕事をしながらうらめしくも思い、また、残雪の山を歩く妄想にふけっていた。

さて、その好天は今日も続くのだろうか、さすがにそれはないだろう、でも行ってみるかとの気持ちで家を出た。

空は晴れているが、道中から臨む剱にはうっすらと雲がかかっている。綿をちぎったような雲もところどころに浮いている。車がどこまで入るか心配したが、登山口まで入ることができて運がよかった。おそらく、昨日までの好天で林道の整備が進んだのだろう。林道筋から見える山々はすっかり春の装いになっている。桑首谷を挟んだ両脇の山肌には雪は全くない。芽吹きの緑が目に飛び込む。サクラも数カ所で咲いていた。

登山口からの急登の尾根にはイワウチワが乱舞している。昨年6月に登ったときはとうにイワウチワは終えており、ツツジなどの夏の花が出迎えてくれたことを思い出す。そのとき気に留めていた花柄の主にもしかしたら逢えるかもしれないとの思いがよぎる。だが、高度を上げるにつれて次第にイワウチワの花数も少なくなってきて、あの花への期待は遠のいていった。800から雪を拾い、急登を終えた1000のなだらかな尾根に出て雪の上となる。

ここからはところどころ藪の隙間から剱が臨めるようになる。はたして、雲の行くへは、それだけが気がかり。心地よい残雪歩きをほどよく楽しんで、頂上台地へ。

毛勝から剱、大日までの大パノラマが広がる。猫又谷の眺めが新鮮だ。釜谷山へと延びる顕著な尾根に引きつけられる。登攀意欲をそそられる尾根だ。右には鍬崎山とその奥の薬師岳、大日、奥大日、そして立山川の奥に鎮座する前剱が見渡せる。そして真正面には剱が・・・上部に立派な雲を湛えてそびえ立っている。あれー、やっぱりか。

ここは肝を据え、剱の眺めのよい場所まで先に進み、雲が切れるのを待つことにした。待ってながらも、前回の土倉山とは違って、陽射しもあり風もなく、光りに満ちた春山の醍醐味を満喫する。

一脚を雪に付き刺し、ザックの上に座って時を待つ。西から東へと雲は流れていく。雲の切れ間からのぞく青空が移動してく。しかし、その切れ間も剱に近づくと再び雲を呼び込み、剱山頂付近は常に雲がまとわりついている。毛勝や大日など他の山々の上空はすっきりしているのに、剱だけは雲が切れそうで切れないから不思議だ。そんなこんなで一時間が過ぎた。

まぁ、物は考えよう。素っ裸の剱はいつでも撮れるけど、同じ雲はけっしてない。これはオレだけにしか撮れない剱だ、そう思うと、心のモヤモヤはどこかへ飛んでいったようだ。

下山途中、新緑の中でタムシバが白く輝いて見えたのが印象に残った。

登山口起点 山頂の奥の末端尾根まで2時間10分 山頂1時間 下山1時間30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-4-27 13:56:31 (429 ヒット)







もうすぐゲートが開く、その前に馬場島まで歩いてみることにした。
ゲート付近の積雪は30〜50センチぐらい。春の陽射しはだんだん強くなってきて、日ましに雪融けが進み、三日、四日でかなり様子が違ってくる。

川沿いのこの道は風が冷たいが、春の陽射しを浴びてのトレッキングはとても気分がよい。周囲の山の雪の付き具合を確かめるようにして歩く。あの辺はまだ雪が残っているのか、あの尾根はまだ使えそうだ、渡渉は厳しそう、などといろいろ考えながら歩く。道の脇にはフキノトウがいくつも顔を出し、雪が融けたばかりの草地や杉林のそばにはキクザキイチゲがけなげに花弁を広げている。

馬場島まで完全に除雪されている。作業員の方たちが車で入り道の整備をやっていた。ゲートが開くのは馬場島をはじめ途中の道路の駐車スペースの確保、側溝の清掃等が終了してからとのこと。道路上のがれきは全くない。おそらく例年通り、連休ちょい前にゲートが開くものと思われる。

行動時間 4時間30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-4-19 18:11:38 (445 ヒット)













さぁ、今日こそは剱が拝めるだろう。きょうの降水確率はゼロ、9時ごろからは完全な晴れマーク。気分をよくして家を出た。だが、剱方面にはうっすらと雲がかかっている。本当に晴れてくるのだろうか。

伊折橋周辺の雪はこの一週間でずいぶん少なくなった。林道もワカン要らず。つぼ足で快適な道路歩き。ときおり出てくる残雪もお愛嬌。左手の山の斜面にはほとんど雪がない。橋を渡った取り付きの植林帯の斜面も雪が切れている。迷わず、末端尾根に廻り込んでスタート。

ピッケルも背負っていないので、ブッシュにひっかかることなく雪のない尾根を行く。踏み跡は明瞭だ。すぐにイワウチワの群落に出くわす。見慣れているとはいえ、今季初、やわらかな日差しを受けて咲き誇っている様は気分を上げてくれる。

700くらいから雪を拾いはじめ、800くらいから雪の上となる。つぼ足でちょうどよい雪の硬さ。心地よいステップで高度を稼ぐ。右手の大日岳周辺の景色をうかがうが、霞がかったようで、くっきり、すっきりとはいかない。まぁ、稜線に出るころには晴れ上がってくるだろうとの期待一心で先をいく。

1000メートル台地。細蔵の稜線の向こうに剱が顔を出すはずなのだが、白く濁っていて輪郭さえ見えない。上を見るとあやしげな雲が湧いてきて、こまかな雨もぽつり、士気は上がるはずもない。寒気が残り上空の空気の層が不安定なのだろう。

稜線に出てからも、雲ゆきはあやしい。毛勝方面の視界は良好だが、雲が後ろ盾になっていて絶景というわけにはいかない。大日方面もまたしかり、うっすらとベールがかかっている。真正面の剱も上半分は完全に雲に覆われている。振り返ると平野部はガスってはいるが、雲が切れてきているようだ。救いなのは速度感をもって流れていく雲。風が強いということは好転への変化の兆し。

土倉山にトライしてから三度目、なんとかましな景色が臨める山頂に着いた。あとは、剱方面の雲が切れるのを待つだけ。カメラを一脚にセットして、その時を待つ。ときより、流れゆく雲の隙間から薄日がさして期待を持たせる。だが、剱にまとわりついた雲だけはなかなか離れてくれない。ねばって、ねばって、40分。これ以上待ってもらちが明かないと思い下山することにした。あわよくば、1000台地付近で雲が切れてくれるかもしれないとの期待を抱いて。

だが、1000メートルまで降りてきても、剱方面には変化はなかった。しばらく休んで様子をみてもその気配はない。あとは一目散に下るのみ。

無事下り終えると、不思議にその頃から陽が射してきて、雲が一気に引いていった。あと一時間山頂に留まっていればよかったのだろうが、山頂に居たときはこんなことは全く予想できなかった。山の読みが完全に外れた数時間だった。

伊折橋起点 取付きまで40分 山頂まで2時間10分 山頂40分 取付きまで1時間20分 伊折橋まで30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-4-11 18:27:50 (422 ヒット)















3/28に独りで探しに出かけたときは、いつもの不整脈と、地図を持たずに以前の勘をたよりに探しまわったせいもあって、目指す場所は見つけられなかった。今回は、山仲間を誘って、また一昨年のログを頼りに、別のルートから入ることにした。

低山は春が進むのが早い。山の下部はすっかり雪が無くなっている。だが、まだうるさい藪が出るほどではなく、雪が無い斜面でも、歩きは楽だ。少し標高を上げると、雪を拾うようになり、残雪を繋いで右に左にルートとって進む。目標地点までもうすぐと思われるところでログとGPSを合わせ、検討をつける。そこから一登りして、あのワサビ田に到達した。

まさしくそこは桃源郷みたいなところだ。沢の源頭部、稜線直下にありながら、そこだけ平らになっていて水を湛えている。あたりは一面雪なのだが、そこだけ雪が融けて、春の光に照らされ、雪の中のオアシスみたいになっている。そこにワサビの楽園が形成されている。摩訶不思議としか言いようがない景色だ。一昨年、山を徘徊していて偶然に出逢ったとき、小躍りした記憶が蘇る。

その場所は低山故に夏場は深い藪に覆われて人が寄りつくことはまずない。また、山のごく一部のこの地点にピンポイントで来る確率はゼロに近いだろう。冬は雪に覆われ藪も姿を消すが、その桃源郷もまた雪に埋もれてしまう。となると、そのワサビ田に出逢うことができるとすれば、4月の上旬から中旬にかけてのほんのわずかの間をおいてないことになる。そこに偶然居合わせたのは天啓ともいえよう。これだから山は行ってみなければわからない。

行動時間 3時間30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-4-11 18:16:28 (383 ヒット)









かみさんが鍋冠山へ行ってみたい、というので、そのお供として出かけた。
骨原を過ぎると急に雪が深くなり、除雪された林道はさながら雪の壁を縫っているよう。かなり入った地点で車が一台とん挫していた。我々と同じ考えの人がいるようだ。どこからでも天蓋山には行けるのだが、我々がどかないと、先行車が戻れない。バックでしばらく下がり、なんとか切り返しできるスペースを見つけて、そこから種へと引き返すことにした。

さて、これからどこへ行こうかと思案して、手っ取り早い城山へと向かうことにした。車はかなり上の駐車場まで入る。すでに多くの車が止まっている。そりゃそうだろう、もう10時半を過ぎている。下ってくる人がいてもおかしくはない。

ばっちりと人が行き交った跡のある雪の上を歩いて、なんの苦労もせずに山頂に立つ。天気は昨日と打って変わっての上天気、剱の眺めも最高だ。
春先から、ハゲ山、城ケ平山とかみさんと一緒に登ってきて、それよりはちょっとだけ高い城山に立った。次はどこにしようかなどと話しながら車止めへと引き返した。

行動時間 3時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-4-11 18:04:49 (401 ヒット)





いつのころからか、山での行動時間のリミットと、体調のリミットを考えながらの山登りとなってしまった。いつ襲ってくるともしれぬ発作性の頻脈のことを考えると、山域やルートはおのずと限定されてくる。山高きがゆえに尊からず、というものの、高い山、困難な山への想いはまだ完全に捨てきれてはいない。会心の山は結果として付いてくる。

雲が出ているが、予報では9時ごろから晴れマークとなっていたのでそれを期待して出かけた。3/11に来たとくらべ、雪はかなり沈んでいる。林道の路肩にはフキノトウも出始めている。山の斜面もすっかり地肌が出ている。林道に残った雪の上には一人と思われる山スキーの跡が。今日は終始それを追っての行動となった。

取り付きの杉の植林帯はところどころ雪が途切れているが、トレースは残った雪にうまく乗って尾根へと向かっている。尾根に出てからは一旦雪が途切れるが、またすぐに出てくる。藪もうるさいほどではない。視界は悪くなる一方で、期待した景色はまったく見えない。ひたすらトレースを追っかけ、いつになったら先行者に追い付くのかな、との思いで高度を稼ぐ。人影がしたので、追いついたと思ったら、先の単独行者が降りてきたところだった。8時47分、約900の地点。ずいぶん早いなーと、聞いたら、5時に出たとのことだった。

彼とすれ違ってからも、一向に天候が回復しない。あたり一面乳白色の世界、視界は100メートルあるかないか。細かな霧雨に包まれる中、いつのまにか稜線に出ていた。山頂は右に折れて少しいったところ。トレースもそこで終わり、その先は下り斜面となっていたので、山頂と断定した(家に帰ってからGPSログで確認)。

土倉山から見える毛勝や剱方面の景色はまたのおあずけとなった。

伊折橋起点 取付きまで1時間 山頂まで2時間30分 下り取付きまで1時間



投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-3-31 10:35:32 (423 ヒット)







昨年は雪不足のため辿りつけなかった稜線にある不思議なワサビの群落を探しに出かけた。

よく晴れた天気だったが、体調が芳しくなかった。めずらしく家を出たときからの不整脈。心臓がバラバラと踊る。出だしの緩やかな斜面でも息が切れ切れ。先が思いやられたが、この上天気、引き返す手はないだろう。一旦下りに入り、少しの藪こぎ。ここでも、脈が激しく打つ。鞍部からのわずかな登りだが、とても長く感じた。そして、そこにあると思っていたワサビの群落はなかった。2年前の記憶をたよりに、体の不調を押してやってきたのに、これで疲れは倍増。いったいあのワサビ田はどこにいってしまったのだろう。あれだけの群落、途中にあったら見逃すはずはない。目をこらして周囲を見渡すが、それらしきものは見当たらない。体調さえ万全なら、もっと先へと足を運ぶのだが、帰りのことを考えると不安で無理はできず、ここがあきらめどころと判断して今日の行動を打ち切った。

家に帰ってから、一昨年のログを確かめてみたら、やはり引き返したピークからちょっと下った小谷の源頭部が目指す地点だとわかった。

不整脈はその後も続き、丸1日たってもよくならなかった。たまらず、抗不整脈剤を投入。下山後3日目の朝になってようやく落ち着いた。一段と心不全が進行していることを思い知らされた。これから先どうしたものかと考えてしまう。

車止めから往復4時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-3-31 10:34:52 (403 ヒット)









昨日、旅先から戻って一息ついた。これでやっと山登りに集中できる。とりあえず目指すのは馬場島方面、越中のトレッキング街道。

冷え込みはきつかったが、危惧していた折戸からの下り坂が凍結していなくて助かった。折戸を過ぎて、早月川沿いに出ると一気に積雪が増す。昨年から比べるとまだかなりの雪が残っている。車は旧剱センターゲートまで入る。その先、大熊谷出合いまで除雪は進んでいた。

ときより春の陽が射すが全体的にうすぼんやりとした高曇りの空。まっさらな大熊谷右岸の雪面へと足を踏み入れる。締まっていて、スノーシューで行くにはちょうどよい雪の状態。気持ちよく足を運び、過去の記憶を頼りに左手の尾根へと駆け上がる小沢を目指す。雪の量は申し分なく、藪にわずらわされることなく自在に雪原をいく。

雪の小ルンゼを登り切ったところが749のピーク。ちょっと剱に近づいた気分に浸らせてくれる。存分に撮影を楽しんでから下りにかかる。

この上天気に、登山者が殺到しているかと思ったが、メインとなるどの駐車スポットにも車はなかった。みんなどこへ行ったのだろうか。

ゲートから往復3時間半


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-3-14 12:50:45 (436 ヒット)











仕事で群馬の山の中に出向いていても「山」とは無関係の生活。山どころか運動らしきものは一切していない。そんなことだから、富山に戻ってきても体はとても山に登れる状態ではない。じっと富山に腰を据えて、少しずつ体調を整えていくのがベストなのだろうが、天気周りのこともあって、なかなかうまくいかない。

天気図は高気圧に覆われる翌日の好天を示しているが、明日まで待っておられず、とりあえず支度を整えて家を出た。今日はいつもとは違った方面に出向こうと、伊折橋手前に車を止める。後から一人やってきて、どこへ向かうのかと聞いたら「白倉山」とのことだった。出発したのが、9時。いつもより2〜3時間は遅い。初めての地なので、偵察がてらボチボチ歩きだした。

新雪が20センチ、スノーシューでいく。取り付きの尾根までは意外に長く感じた。谷を横切って取り付くのだが、橋が架かっていて一安心。だが、登り始めはかなりの急登。どこかいい場所がないかと、林道を廻りこんだら、取り付きらしい踏み跡が残る斜面を見つけた。

途中トラロープもあり夏道もあるのかと思わされる。急登の斜面はポールでもいけるが、今日はポールはよしてピッケルだけにしたが、それが正解だった。カメラと三脚を担ぐとなれば、どこかで軽量化を図らねばならず、ポールだけにするか、ピッケルだけにするか、そのどちらかを選ぶのは思案のしどころ。長丁場の歩きを考えれば、ポールに軍配が上がるのだろうが、これから先残雪期のことを考えると、ピッケル、アイゼンは必携となる。ピッケルだけの行動にも慣れておいた方がよいとの判断からそうした。もっとも、ポールが一般的になるまでは使わずにいたのだから、ピッケルだけでもいけるはず。だが加齢とともに膝への負担が気になり始めると、ポールの使用を前提とした行動に切り替えていくべきとの思いもあり、悩ましいところではある。

急坂を登り切ると、斜度は落ちて歩きやすくなる。左には大倉山へと続く尾根が光っている。右手は木の根山へと続く尾根の向こう側から大日の稜線が顔を見せ始める。うん、なかなかよい尾根だ。見慣れている大熊や中山方面からとはちょっとだけ違う距離と角度で臨む山々は新鮮に映る。

1000メートルを過ぎた緩やかな尾根。気が付くと西側から雲が広がってきて、大日方面は重たい雲に覆われつつある。その雲が剱に達っするのにそんなに時間はかからないだろう。ここから山頂まであと300、1時間の地点だが、剱の展望が期待できないことと、圏外だが、携帯にはSNSメッセージがかみさんからも得意先からもいくつも入ってきており、早く用事を済ませたいとの思いから、今日の行動はここで打ち切った。

下りの途中で、朝出会った単独の方とすれ違った。縦走用のかなりの量を背負っている。白倉山までとのことだが、今日はどこまでいくのだろうか。

登り:伊折橋〜取り付き尾根 50分、1030まで 1時間40分
下り:1時間30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-2-21 17:53:51 (458 ヒット)








確定申告のために帰富。データは正月に準備しておいたので、あとは印刷と必要書類を添付するだけ。ただ申告するだけなのに、これを出してしまうまでなんとなく落ち着かない。

前回歩いたときから随分時間がたっている。旅先では車に乗ってばかりで、ほとんど歩かない。運動らしきものは皆無。体はなまって、足腰は弱るばかり。富山に戻っても、いきなりの山登りは難しい。そうなると行けるところは限られてくる。

伊折での積雪は例年よりやや少なめか。いつものように県警の雪上車が止まっている。曇り空だが視界は悪くない。つぼ足でもいけるほどの雪の締まり具合だが、スノーシューで歩き出す。右手の山斜面からの雪崩で道がふさがれている個所が例年より多く感じる。

いつもの撮影ポイントで行動打ち切り。雲の流れを見計りながらシャッターを押す。写真の出来は光の加減次第だと思うのだが、今日のような曇天でも気持の乗った写真が撮れるようになりたいものだ。

往復6時間
伊折からの帰り、折戸へと向かう道路が雪崩でふさがれていた。一旦バックして思案していたら、ブルドーザーがやってきて、10分ほどでかたづけてくれた。デブリの反対側で待機していたトラックの運転手さんが無線で依頼したようだ。トレッキング街道を歩いていても感じたが、今年の雪は降っては間が開き、また降るということが重なって、雪の層に滑り面が形成されやすい状態にあると推察される。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-2-1 18:40:07 (588 ヒット)



去年の暮れからの持ち越しで暖かくて穏やかな正月となり、今年も昨年に続いての暖冬かと思われた。だが、年初から週間天気予報は晴れマークがほとんどなく、今度こそ雪かという期待が何度も裏切られてきた。しかし、一月も中盤に入ってようやく強い寒気が南下し、冬型の気圧配置も整ってきて、今回こそはまとまった降雪が素人目にも予測された。そして、三日間降り続いて、山は雪に覆われ完全に眠りについたようだ。いきなりの大雪直後は雪が落ち着いていなく、雪崩の危険もあったので、一日おいてから山に向かうことにした。

久しぶりのまとまった雪に気分ははやる。折戸の峠も無事通過し、橋を渡っていくらも行かないうちに、作業中の除雪車に追い付いた。伊折までは程遠い。9時過ぎにならないと伊折までは届かないと告げられ、今回の伊折行きは断念した。
しかたないので、Uターンして、簡単に取り付ける笠尻山へと向かった。小雪が降る中支度を整え、スノーシューで歩きだす。1メーターも雪が積もればスノーシューの天下だ。尾根であろうと谷筋であろうと斜面であろうと、上部に向かって好き勝手に歩いていく。どこへでも行けるこの自由さと解放感がスノーシューの醍醐味だ。久しぶりに雪まみれになって冬の到来を五感で味わってきた。

アウターとして使ったファイントラックのカッパがよくなかった。2年ほど前に購入して、そのときも感じていたのだが、このカッパは蒸れがひどい。防水性はあるが、透湿性に難があるようだ。ラッセルなど休む暇なく汗をかきながらの登行には不向きだと感じた。同じくファイントラックのドライスキンの肌着と発汗性に優れた中間着を着ていても、アウターが汗を出してくれないので、アウターの内側は結露でびしょびしょ。それが、インナーに逆に吸い取られ、インナーは濡れ、乾きには程遠く、外気温と濡れのための冷えも加わって、ちょっと立ち止まると冷たさから寒さが急に増してくる。低山でさえこの状態だから、2000メートル以上の冬山での使用を想像するとぞっとする。梅雨時期にカッパとして使用したが、やはり内側の濡れが解消せず、冷たさだけが際立った。このカッパは湿度の高い場面では使い方に注意が必要だ。ちなみに、アウターパンツはモンベルの安価なゴアテックスラミネートだったが、夏、冬とも内側の濡れはファイントラックと比較してはるかに少ない。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-1-9 14:03:48 (517 ヒット)







前回のハゲ山に続いて、きょうも種から辿る山「茗荷谷山」。
ハゲ山に登ったとき、種を囲む山並みの向こうに真っ平な山頂を持つ山が目についた。それが「茗荷平山」だった。多くの人はハゲ山と茗荷谷山を一まとめにして登ってしまうのだろうが、我々は次回にととっておいた。

高気圧に覆われすっきりと晴れ渡った今朝は、放射冷却も手伝って冷え込みがきつかった。家を出たのが10時近かったが、種の集落へと入る道路はまだ凍ったままだった。
ハゲ山に来た時よりもはるかに雪が少ない。田圃の畔は雪もまばらで枯れ草も出ている。
先日と同じ場所に車を止め、雪のないあぜ道を辿って登山道へと向かう。

ハゲ山との分岐から茗荷谷山へと向かう道は緩いアップダウンが数か所出てきて飽きさせない。途中峠山という小ピークを通るが、ここもなかなか眺めがよい。雪がないので下りのぬかるみに足を滑らせないよう様にと気を使う。二山、三山超えて、目差す茗荷谷山に到着。ここからの眺めも素晴らしかった。ハゲ山から見るよりよいかもしれない。遠目で見た通り頂上は平な地形でベンチも数カ所設置してある。剱の眺めはもちろん反対側の富山平野の眺めも言うことなし。大岩側から沢山の登山者が上がってくる。そして、ハゲ山へと向かっていった。

我々はベンチに腰掛け大パノラマを目にして紅茶とおにぎりを頬張りながら至福の一時を過ごす。それはその場の空気と一体となった一瞬にして永遠の時間。「山高きが故に尊からず」

辛くて悲しい出来事は決して消し去ることはできないが、今ここにいるその瞬間だけは生きている証と希望を与えてくれる。おそらくかみさんも同じ思いで剱を見ていたに違いない。



投稿者: hangontan 投稿日時: 2017-1-9 13:56:16 (478 ヒット)

昨年地元紙で紹介されていた「ハゲ山」。
いったいどんな山なのか、正月にしては穏やかな陽気に誘われて、かみさんと行ってみることにした。

初めての山はちょっと悩む。まず車をどこに止めてよいのやら、取り付きはどの辺にあるのやら。幸い道路の幅員を示す白線を越えて車の幅の分ほど舗装された場所があったのでそこに駐車することにした。そこからすぐ田圃に積もった雪の中にトレースが付いている。我々もそれを辿ることにした。

種の集落を囲むようにして山々が連なっている。どの山も標高は高くなく、小さなコブといってもいいくらいで、どのコブにも容易に取り付ける。目差す「ハゲ山」はそのコブの中でも稜線が比較的顕著だ。訪れる人も多いのか、しっかりとした登山道となっている。

取り付きからの標高差は200程、傾斜もなだらか、かみさんとしゃべくりながら歩いていると、あっという間に山頂に着いてしまった。そこで目を見張ったのは剱を中心とする大パノラマ。こんな近くに、これだけの眺望が楽しめる山があったことにかみさん共々驚いた。30年以上も山登りをやっていて、この場所を知らなかったこと。

伊折や馬場島と比べると、家からのアプローチは断然近い。かみさんはすっかりこの山並みが気にいったようだ。










投稿者: hangontan 投稿日時: 2016-12-29 17:30:24 (532 ヒット)

















前回歩いた12月12日は冬晴れのとてもよい天気だったが、きょうはそれにもましての上天気。あれから暖かい日が幾日かあって、山の雰囲気もすっかり変わってしまった。

ゲート付近はまったく雪が消えてしまっていて、周辺の山々の斜面も雪が融け、茶色くなっている。10日も経たないうちに雪は20センチも消えてしまっていた。今年も去年に続いての暖冬かなと思わせる気配。なもんだから、スノーシューも着けずにアスファルトの道路を歩きだした。

ゲートを過ぎたばかりのときはよかったのだが、車の轍が凍っていて、滑らないようにと気を使う。道路にはまだ雪が10センチほど残っており、これならスノーシューの方が歩きやすいのに、と思ったが、すでに遅かった。道路脇の杉に積もっていた雪は跡かたもなく消えてしまっている。

とにかく滑って転ばないことにだけ注意して歩く。新雪に足がとられないだけ歩きは楽だ。すぐに細蔵山の対岸に着くが、取り付き付近の斜面には雪が全く付いていない。また、雪が幾分融けたせいか、川の水量も多く感じられ、渡渉して濡れるのも嫌だったので、細蔵行きは見送った。

中山に取り付いて、しばらくは地肌が見える夏道を行く。が、すぐに足首から脛ぐらいまで潜る雪となる。こうなればスノーシューの出番だ。ときより、膝まで潜るし、ショートカットしようにも、つぼ足ではうまくない。1000を超えるとさすがに積雪は多くなる。せめてワカンでもザックに結わえておけばよかったと思うことしきり。

山頂に着くと、光る早月尾根が目に飛び込んできた。周辺の山々も標高の高いところではそれなりに雪は積もっているようだ。大日岳もすっかり雪のベールに包まれている。

カメラの設定を変えて、何度もシャッターを切る。前回持ち込んだレンズとは違うレンズでどう映るのか楽しみだ。またズブズブの雪では三脚が安定せず、ザックを重しにしてもたわんでしまう。かといって、堅牢で重たい三脚を山に持ち込む体力もなく、当面は今ある三脚を工夫して使うしかないだろう。山の装備を減らすわけにもいかず、歳をとってからの山の写真は結構大変と感じた。

伊折へと戻る道すがら、ゲートから歩いてくる人に何人か出会った。みんな撮影が目的のようで、カメラを抱えている。越中のトレッキング街道もだんだんとメジャーになって来つつある。



投稿者: hangontan 投稿日時: 2016-12-27 18:04:10 (434 ヒット)

馬場島方面に行くか称名川沿いを歩いてみるか、迷っていたが、晴れた日の大辻からの剱はどんな眺めだったろうか、それを確かめに大辻山に向かうことにした。

このところの気温が高めだったので、もしかしたら立山青少年自然の家から先も車が入れるかもしれないとたかをくくっていたが、立少に着いてみると思っていたより積雪があり、立少で車止めとなっていた。

立少からは昨日のものと思われるスノーシューのトレースが電車道のごとく付いていた。その上に今朝のものと思われる単独行者のつぼ足の跡。車で行っても結構長く感じる大辻林道だが、歩いてみるとただただ長く感じる。常時剱が拝める伊折からのトレッキング街道と違って、眺めもあまりよいとは言えない。また、小さなカーブが連続し道幅も狭いので解放感がないのも、つまらない要因の一つだ。なので、大辻に至るまでの長い長いアプローチとしか感じられない。車が通れれば、当然歩きで取り付きまで行く者はいないだろう。その点が伊折〜馬場島までのトレッキング街道との大きな違いだ。越中のトレッキング街道は歩きだけでも十分に楽しめる道だ。

うんざりするほど歩いて、ようやく大辻山の取り付き地点に到着。あまりの遠さに辟易するくらい。そこからトレースを辿って山に入る。ほぼ夏道沿いに付けられたトレースは、山頂直下になってから夏道からはずれ、右へとショートカットしている。

トレースのおかげでなんなく山頂に立つことができた。そこにはやはり単独行者が一人佇んでいた。そして、目の前に広がるのは剱から大日、そして弥陀ヶ原から薬師までの大パノラ。立少からの長い道のりの果てに得られた素晴らしい贈り物だ。すっかり記憶から抜け落ちていた眺望をしっかり瞼に焼き付けて、山頂を後にした。

登り:立山青少年自然の家から取付きまで 2時間 山頂まで1時間 山頂40分
下り:取付きまで1時間 立少まで2時間
















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