はんごんたん処方箋

足跡掲示板

  • センダ様、発作時の辛さよくわかります。アブレーション技術は目まぐるしく進歩しています。そろそろ自分もと思うのですが、ななかな踏ん切りがつきません。なにせ、なんともないとこきはすこぶる快調なのですから。お大事になさってください。 ( panawang - 2018.09.27 17:45 )
  • 私も心臓の具合悪いです、疲れると(ストレス、暑い夏)心臓が悲鳴を上げます、不整脈と息苦しさ、胸の違和感を感じます。 ( センダカツミ - 2018.09.16 10:08 )
  • Repuさん、ありがとうございます。おかげさまで、発作は収まりまして、軽快に過ごしています。ただ、寝てばかりいたせいか、筋肉がすっかり落ちてしまい、目下復調に向け励んでいます。また、雑穀でお会いしましょう。 ( panawang - 2017.06.16 17:39 )
  • 救急搬送され、その後の経過はいかがでしょうか?決して無理されませんように。 いつも美しい写真、楽しませていただき、ありがとうございます! ( Repu - 2017.06.15 21:59 )
  • float cloudさん、コメントありがとうございます。返事遅くなりました。すみません。過分なおほめを頂き、こそばゆいです。つたない文章ですが、書くことによって、自分の考えをまとめようと努めています。当HPに辿りついていただきありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。 ( panawang - 2016.05.15 19:44 )

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Help にゃ〜ん♪
投稿者: hangontan 投稿日時: 2016-5-15 16:25:09 (326 ヒット)

中天になる前には山頂に着いておきたかったのだが、着いたときは太陽が剱のほぼ真上にさしかっていた。雲ひとつない青空をバックに雪と岩の殿堂が正面にある。ただそれだけで十分なはずなのに、被写体となるとなにかものたりない。朝陽を浴びて、とまではいかなくても、右から射した光がうまく演出してくれる絵を期待していたのだが、1時間は山頂に着くのが遅かったようだ。

4月30日に来たときより、取り付き手前の橋の渡渉点は、水量も勢いも増していた。流されるほどではないので、ざぶざぶと一気に渡る。前回きたときに急登のことは頭に入っていたので、きょうは山全体を眺める余裕もあった。ピッケル、アイゼンを総動員して新雪に苦しめられた個所もきょうは乾いていてなんてことはない。大猫平までは完全な夏道。

雪はまだ緩んでいないので、アイゼン、ピッケルでその先を行くことにした。昨年暮れに買った長めのピッケルがここにきて役立った。実は、雪のない藪尾根でザックに結わえておいたピッケルが邪魔をして、もっと短いのにすればよかったかなと、後悔していたやさきだった。ポールでは心もとない堅雪での登りを考え杖代わりにと持って歩いていたのだが、これまで使う機会がなかった。

大猫平から山頂まではほどよい傾斜だ。あせらずゆっくりと雪歩きを楽しみながらいく。東芦見尾根と合流してすぐ、なだらかな山頂に到着。剱はもちろん、周辺の山々もくっきり見える。五竜や鹿島槍は意外と大きく、遠くは白山も薄らと目に入る。この上ない快晴の天上の楽園だった。


































投稿者: hangontan 投稿日時: 2016-5-15 16:21:37 (605 ヒット)

GW明けの月曜、馬場島は閑散としていた。
ニリンソウとサンカヨウが咲き乱れる東小糸谷沿いに道は付いている。例年ならば、まだ残雪がたっぷりあるはずの斜面は全く雪がない。中山のコルから延びる夏道にも雪がなく、木々の緑も濃くなり、まるで初夏を思わせる山の風情。1600を過ぎると残雪がちらほら出始め夏道と交互しながらの登行となる。雪の部分は適度な硬さで歩きやすく、先週行って苦労しまくった新雪の乗った大猫への登りと比べると雲泥の差だ。

一気登りで山頂に立つ。ここから臨む剱は大迫力だが、きょうは哀しいまでに雪がついていない。まだ五月の初旬だというのに、あまりにもさっぱりとした剱に拍子抜けした気分。カメラを構えて何枚も写真をとるが、いまいち感動が湧かない。

下りでは周辺の山々や花の撮影のためにたびたび立ち止ったが、息を殺しての撮影を繰り返していたら、いつのまにか不整脈となっていた。下っていても体が重い。登りではなんの異常もなかったのに、いつものこととはいえ、この体調の急変には参ってしまう。いちいちザックからカメラを出したり、入れたりして、リズムを乱したこともよくなかったのかもしれない。まぁ、登りで出なかったのが幸い、ということにしておこう。

馬場島起点
登り2時間40分 下り3時間(撮影と山菜採りにかなり時間を費やす)























投稿者: hangontan 投稿日時: 2016-5-2 18:07:22 (331 ヒット)





















大猫平は真っ白な雪原だった。剱を正面に臨むこの地は想像以上の剱岳展望の地だ。中山、クズバ、大熊山方面からの三角に尖った剱ばかりがイメージにあったので、久しぶりに東から眺めるどっしりとした重量感のある剱は新鮮に映った。大猫山頂まではまっさらな斜面、そのさら地に自分のトレースを刻んでの最後の仕上げが待っていた。高差200、往復にして1時間弱とみた。さて行くかと、一歩踏み出したその足がズルっと滑った。凍った残雪の上の新雪パウダー。今日の雪の状態からすれば、下山時、アイゼンを履いていても足の置き方次第では滑落の危険は十分考えられた。剱岳に懸る笠雲も不吉な知らせだし、大猫山頂に着くまでには剱は雲に隠れてしまっているかもしれないし、ここに来るまでも想定外の格闘を強いられたし、ここからの下りも神経を使うだろうし、午後からネコを病院に連れていかなければならないし、そんなもろもろの条件を考慮して、大猫平から下ることにした。登山口に降り立つころには剱方面は完全にガスに包まれてしまっていた。ぽつりと雨も落ち出した。まぁ、結果オーライということにしてこう。

白萩川に向かう馬場島のゲートは開いていたが、車が入るのはほんのわずかの距離。ゲートには施錠してあって手動で開けることはできない。そこから今日の出発。
最後の川を渡るとすぐ取り付きなのだが、以前その取り付きが分からず、探しているうちにかなり上流まで行った苦い経験がある。だが、橋げたが撤去してあり、そのすぐ下を二三歩渡渉して対岸へ。重装備の三人組のパーティーが渡渉点を探して右往左往していた。
いきなりの急登に正直驚いた。夏に一度かみさんと来たときも急な登りだったと記憶していたが、それはかなり上部へいってからだと思っていた。それが、取り付き直後からの急登だったので面を食らったのだ。その急登は大猫平までずーっと続いていたのだった。
1300あたりから新雪を拾う。一昨日は一日中雨模様だったが、気温もかなり低く、山では降雪となったようだ。今年の雪解けの速さ具合からして、先週だったら歩きやすい夏道だったと思われる。だが、今日は落ち葉や木の根っこの上に覆いかぶさった新雪。加えての急登に足を滑らす。1600からは堅雪の上に新雪が乗って、これがまた歩きにくい。例年なら右に左に残雪を拾いながらの登行となるのだろうが、今年は右手に若干の雪の斜面があるが途中藪も出ており、雪の斜面に出るのはちょっと勇気がいる。しかたなし、歩きにくさこの上ない夏道伝いに高度を稼ぐ。

そして大猫平手前の急登。ここは木のジャングルジムと大岩のミックス帯となっている。ただの残雪混じりならば蹴飛ばしていくのだが、きょうのコンディションでは足の踏ん張りにも限界がある。
たまらずアイゼン、ピッケルで行くことにする。濡れた手も冷たいのでオーバー手袋もはめて、全身を使って、さながら雪のバリエーションルートをいく感じ。まさか夏道歩きで本チャンモードになるとは思ってもみなかった。山は条件次第というが、まさにそれを地でいくような登行となった。
そんなこんなで精魂尽き果ててなんとか大猫平まで辿りつくことができた。

その先左手には目指す大猫へと続く斜面が新雪をかぶって待っていた。後ろには迫力のある剱が雪と岩の殿堂さながらの雄姿をたたえている。これを見るために今日ここまでやってきた。それまでの苦労が報われた瞬間だった。だが、気になるのは剱にかかるレンズ雲。上空もうっすらと刷毛ではいたような雲が急に広がり始めた。時間には早いが、ここできょうの行動を打ち切った。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2016-5-2 17:53:43 (348 ヒット)





















例年と比べて一カ月近く雪解けが進む今年の山。早くしないと雪がなくなってしまう。

早月尾根は県の登山届出条例の区域内にあるので、ここを登るには原則としてしかるべき窓口に登山届を提出して承認を得ておく必要がある。それが面倒くさくて、まぁ春ならば馬場島の派出所に当日提出するだけでもよいのだが、近年は登山条例の期限が終わる5月中旬以降に早月尾根に行くことが恒例となっていた。5月中旬とはいえ、山にはまだまだ雪がたっぷり付いており、陽光を浴びての春山が堪能できる。
しかし、今年の山は違う、あまりにも雪が少なさすぎる。登山条例が開けるのを待っていたら雪が融けてなくなってしまう可能性だってある。そこで、条例期間内であったが、小屋までなら危険な個所もないので、黙って入ることにした。

雪の融け方の早さは想像していた以上だった。松尾平までの道は乾ききっていて、歩くたびに昨年散った枯れ葉がカサカサと音をたてる。松尾平も雪が完全に消えていて、例年なら5月中旬でも50センチくらいは残っているのだが、今日は登山道が出ている。1250、いつもならここから左手の雪の斜面に入って1700までの残雪歩きを楽しむのだが、斜面の雪の状態が読み切れなかったので、今回はそのまま登山道を行くことにした。1300過ぎてからちらほら残雪が出始めるが、90パーセントは乾いた夏道。完全に雪の上に立つのは1600を過ぎてから。1250からの雪を拾ってからここまで来られないことはなさそうだが、なんとも言えない。ゴールデン・ウィークまでならかろうじて残っているかも。

1700の間違い尾根付近も雪の量は少なく、平らな雪原状となっている。下りで迷わないように、少し登っては振り返り、少し登っては振り返り、を繰り返して、地形を頭に叩き込んだ。ここから始まる周囲の山々を眺めながらの稜線漫歩はまさに春山。小屋までは数か所急な登りがあるが、巻きながらやり過ごすのも残雪期ならではのもの。しかし、小屋前直下の登りで、太ももが痙攣を始めた。いつもなら1250の斜面からアイゼン歩行に切り替えるのだが、今回は雪の上に乗ってからもつぼ足で登行してきた、そのぶん踏ん張りが必要なため、筋肉への負担が大きかったのかもしれない。だましだまし歩いて、大事に至る前に小屋を見下ろすピークに立った。
例年5月中旬ならば、ゴールデン・ウィーク以降に登り降りした山屋の痕跡が随所に見られる。しかし、今回は人臭くさもあまり感じられない。小屋開きもまだの小屋周辺も静かなたたずまいであった。

登り 4時間5分 下り 3時間30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2016-4-22 13:48:45 (355 ヒット)



















伊折のゲートが開いて、ラッキーだった。例年より10日〜2週間早いゲート開き。
車は小又川林道の鎖のゲートまで入る。取付きは藪で、はや初夏の雰囲気。一般道の尾根は雪が全くない。しかも乾いている。春先の山道はじわっと湿っていることが多いのだが、雪が少ない今年は山自体も乾ききっている。その分歩きには助かる。一登りするとバイカオウレンの群落に出くわす。実に三年ぶりの再会。かみさんと来たときに出会って以来。登山道の脇に薄いピンク色のイワウチワが見飽きるほど咲き乱れている中にあって、白く光る可憐なバイカオウレンは異彩を放っている。しかも、咲いている場所が限られていて、この尾根ではこの場所でしか見ることができない。また開花時期も雪解け直後のごく限られた間とくる。花が咲いていなければ、葉っぱだけだとそれとは気付かずに過ぎていってしまう。一昨年、去年と見かけなかったので、もしや無くなってしまっていたのではと、半分あきらめかけていた。よくぞ、残っていてくれたといううれしさでいっぱいだった。この花を訪ねるだけでもこの尾根に来る甲斐がある。

1264の肩に立っても雪は少し残っている程度。1300あたりからようやく雪の上に出る。今日もノンストップで山頂に立った。しかし、空は晴れてはいるが寒気が入り込んでいるせいか、薄膜が張っているようなすっきりとしない青空。剱もくっきりというわけにもいかず、もやっとしていた。いつものように軽く行動食をとって下山にかかった。

登り 2時間35分 下り1時間30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2016-4-18 18:35:18 (375 ヒット)

今年の厳冬期、この尾根で山仲間が逝った。彼は登頂後に何らかの異変が生じたと推定され、2500メートル付近で遺体となって発見された。彼が足を運んだその尾根での慰霊が目的だが、一般道のないこの尾根は雪が付いている時期にしか辿れない。冬も考えられるが、雪の状況や装備や様々のことを考慮して春先のこの日に実施となった。

久しぶりに仲間たちと向かう山。ここ数年、自分の体の変化から、自分の体が信じられなくて、皆と行動を共にすることができないでいた。自分一人であれば、自分の歩調で進むことができるが、仲間と一緒だとそうはいかない。ここ数年、一人で登っているとき、突然の体調の悪化がもとで、いくども途中棄権してきた。その意味において、この山行はどこまで皆に就いていけるかを測る試金石でもあった。

曇り空で天候はいまいち。山の上部はガスで覆われている。牧場からトレースを辿って西尾根に取り付く。雪は腐ってブスブス。ワカン装着でなんとか踏張るが、ピッケルはブレードまで刺さり役をなさない。ストックのほうがまだましだ。1550の丸山までの急登がかなりきつい。脈は乱れがちで、これ以上ペースを上げてよいものやら、思案しながら登る。こんなときは全身だるいし、足も重たい。先を進む皆に追いつきたいのだが、一気登りをして発作が出やしないかと気にかかり、なんとかぎりぎりの歩調を保って登行を続ける。一呼吸で一歩進むのがやっとだった。

丸山に着くころようやく脈が安定しだすが、その後も足が重く、歩調は上がらなかった。皆との差は開くばかり、情けない気持ちいっぱい。それでもなんとか1900Pに辿りつくことができた。愚痴ばかり言い放っている自分を仲間はどう捉えていただろうか。

今回の山行では、今の自分というものがよく分かった気がする。いつも一人で登っているとき、それなりに自覚していたつもりだが、今回仲間たちと登ってみて、その差歴然ということをまざまざと見せつけられ、もう以前のような登り方はできない、ということにダメを押された感じがする。

今こうやって思い出しみてもため息が出るばかり。ちょっと途方にくれている。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2016-4-12 15:03:49 (323 ヒット)







たまにはかみさんとお散歩、ということで馬場島まで散策に出かけた。
いつものようにゲートから歩く。一週間前と比べるとずいぶん雪解けが進んだ。道すがらキクザキイチゲがよく目にとまる。他には花がないといっていいくらい、キクザキイチゲのオンパレード。この時期、馬場島までの道はキクザキイチゲ街道といっても過言ではあるまい。咲いている場所や陽の当たり方によって微妙に花の色や花弁の枚数が異なるようだ。概して杉林の中や日陰では色が濃いようだ。いつもならまだ雪の残る道路わきだが、雪解けの早い今年は開花も早いようで、歩いていると否応なしに目に入ってくる。

ゲートが閉じているため、この道路を行く人はめったにいない。せわしなく通り過ぎる車もなく、のどかな早春の散策が味わえる。

先週にはまだ雪原だった馬場島はすっかり雪が融けてしまっていた。芝生の広場は乾いている感さえある。GWのときでもこれほど雪がないというのは異例なことだ。少なくとも一か月は早く雪解けが進んでいる。雪代で水量が増した早月川の流れも豪快で、早くも初夏の様相を呈している。

ベンチに座って昼飯を食べながら、かみさんと二人して昔の山談義に花を咲かせた。
日常生活ではあまり意見の一致をみない我々だが、山に関してだけは共感する部分があるようだ。きょうも、もう昔のような山登りはできないな、ということで意見が一致した。家で埃をかぶっているおびただしいほどの山道具はどうしたものだろうか。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2016-4-10 15:06:14 (311 ヒット)













先日、馬場島へと今年の春の状態を確かめにいったが、天候がいまいちすぐれず、剱の雄姿が拝めなかったので、晴天が約束されたこの日、再び馬場島へと向かうことにした。

遠目には少し霞がかった山々も、その中に入ってみれば、澄んだ空気によく映えている。
一般道の尾根を行くのもつまらないので、中山の中腹に広がる雪の斜面から取り付くことにした。その雪もかろうじて辿れるほどの雪の量。踏み込むとズボズボの情けない雪。ワカンを持ってこなかったことを悔やんでもしょうがない。このズボズボ歩きはかなり疲れる。斜面はやがて一般道の尾根に吸収され、1100メートル地点に出る。そこからは山頂まで、剱を眺めながらの稜線漫歩。久しぶりの山に体は限界に達し、疲労困憊。なんとか息があるうちに山頂に着くことができた。迫力ある剱や周辺の山々の写真をたくさん撮って下山にかかる。

もと来たトレースに沿って取付いた地点までもどる。雪の量が少ないとはいえ、雪が融け始めた小川のせせらぎと水の輝きはまさしく春そのもの。青紫の色濃いキクザキイチゲが咲いており、ウコギも目を出し始め、雪の中に現れた楽園のようであった。

登り:ゲート起点 4時間 下り:2時間30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2016-4-7 17:32:05 (327 ヒット)

1月から3月にかけての群馬での仕事を終え、富山に帰ってきて一服しているところ。
この間、3〜4回は雪山に入っているのだが、今年は昨年末から右肩が完全にいかれてしまっていて、とても山どころではなかった。

しかし、富山にもどってきて、家から剱方面の山々がくっきり見渡せるとなると、なんかそわそわしてくる。肩がゆうことを効いてくれなくても、歩くだけなら問題はないだろうと、いつものごとく伊折方面に向かって車を走らせた。


車は剱センター跡のゲートまで入る。ここから先はコンクリート道路歩き。馬場島まで剱を仰ぎながらのトレッキングが始まる。どこまで除雪は進んでいるのだろうか?
それにしても、今年の雪の少なさは異常だ。歩いていく道すがら目に入ってくる山々はこの時期にしては見たことのない光景だ。山肌の雪は完全に融け、茶色の地肌が丸見えになっている。木々の芽吹きにはまだ早く、枯れた木々がそのまま残る様はあたかも晩秋の山かと錯覚してしまう。通常ならまだ雪が残る山の斜面に徐々に木々の芽吹きが始まり、そのうち雪が融けてくるとその緑が次第に濃くなっていくという過程を経て夏に近づいていくのだが、残雪のない今年の山は春の進み方に戸惑いを感じる。

大熊谷も雪解けが進み、谷を挟んだ西、東の山稜はすでに藪の世界となっていて、とても辿れそうな状態ではなかった。谷の出合から観るかぎり、本谷の賞味期限もあとわずかだろう。しかし、コット谷に向かう林道にトレースがあったり、中山へのトレースも散見されたりして、いつもならこの時期には入らないような人々も山に入っている気配がある。

道は馬場島まで完全に除雪してあった。その馬場島の積雪も50センチあるかないか。例年なら1〜2メートルはゆうに残っている時期なのに。この雪の量から判断すると、今年のゲート開きは4月中旬頃になるかもしれない。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-12-27 13:12:04 (369 ヒット)
























前の晩から晴天が約束されたこの日はおそらく今年最後の上天気と思われた。日曜であったが仕事を止めにして山に向かうことにした。行くとなればやっぱり伊折からのトレッキング街道沿いの山だろう。
予報通りに見事に晴れ上がった朝。放射冷却も手伝って気温が下がり、折戸トンネルの下りが凍っていないか心配だったが、全く問題はなかった。それでも一応慎重に下り坂を行く。

伊折の部落を過ぎると、ほんの申し訳程度に雪は積もっているが、剱センターのゲートまでなんなく車は入る。前回は全く雪の無い道を中山まで歩いたが、今回は10センチくらい積雪があった。スノーシューを持ち出すまでもないが、つぼ足よりは歩きやすいだろうと、スノーシューで行くことにする。ゲートからは車の轍以外だれも歩いた跡はない。暖冬の今年にあっては、初めての雪上ハイキング、雪を踏みしめて歩くのはやっぱり気持ちいい。

大熊谷出合に着いて、今日辿る尾根の様子をうかがう。道路上で10センチ程度の積雪なので、どのくらい山に積もっているか分からないが、とりあえず、ここから山に入ることにした。

雪が少なすぎて、一昨年2回利用した取り付きのルンゼがどこなのか判然としない。ススタケや他の雑木も雪の上から出ており、歩きづらい。スノーシューでくるぶしまでの雪の斜面を適当に稜線に向かって藪こぎしながら進む。

積もったばかりの雪は、スノーシューでも底付きする。でも、ないよりはましだ。スノーシューの爪が滑り止めとなってくれる。しかし、雪が少ない分取り回しに苦労し、独りぼやきながら藪をこぐ。そんなこんなで、余計な労力を使って、なんとか稜線に出た。そこはいつものルンゼから上がってくる一つ前のピークだった。

ここに来てようやく剱が目に入って来る。稜線上は30センチくらいの積雪で、ススタケや雪の重みで横に倒れた木々が行く手を阻む。ノコギリがあったらなぁ、と何度思ったことか。ザックに結わえたピッケルもブッシュにひっかかり、歩きづらいことこの上ない。雪の少なさと藪の濃さに辟易しながら緩やかな稜線をちょっといくと、急登にさしかかる。ここから先は木登りも覚悟しなければならず、帰りのことも考えて、ここで今日の行動を打ち切った。新雪の下りはスノーシュー歩きの楽しみの一つだが、この雪と藪ではそれも苦痛に変わる。

10時半に出合いに戻った。ゲートを出てから3時間半の旅だった。天気もよく、このまま帰るのももったいなかったので、馬場島への道を辿ることにした。来る時にはなかったが、数人と思われる登山者の足跡が車の轍についている。中山を目指して入って来ているのだろうか。ゾロメキを過ぎるとこの街道で一番のお気に入りの地点にでる。そこからは、剱からの北方稜線が左流れに落ち、大窓から再び猫又へと上がるスカイラインが一望できる。手前には馬場島へと続く道がカーブを切って山懐へと続いており、光り輝く山々と絶妙な陰影となって奥行きのある景色を醸しだしている。

今度来る時はもっと雪深くなっていることを期待して、来た道を戻ることにした。

ゲート起点 大熊谷出合いまで20分 東山稜800まで2時間10分 出会いまで1時間10分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-12-10 18:41:09 (330 ヒット)























梅雨明けからお盆までは酷暑といえるほどの夏だったが、お盆を境に天候は一変、急に秋がやってきて、雨の日も多くなり、9月中旬にはナメコすら生えてくるしまつ。しかし、その後また乾燥が続き、比較的暖かな10月11月だった。山も雪は少なめというか、11月に入っても全く雪の気配が感じられなかった。しかし、11月下旬から12月初めにかけて、寒気が二度通り過ぎると、山の景色は急に冬めいてきた。馬場島への道路は12月に入ってから伊折の旧剱センター前で冬季閉鎖。これからは、キノコハンターも少なくなり、静かな山歩きが楽しめる。

この日はド快晴。平野部では愚図ついた天候が続き、久しぶりに晴れ上がった観がある。放射冷却も手伝って、今季最高の寒さ。伊折のゲートまでは全く雪が無い。折戸トンネルの下りも全然雪が着いてなくて助かった。ゲートからの道もわずかの雪を無理やりかいたかのような、除雪車の跡があるのみ。コンクリートの道をいつものように歩く。ときより、工事車両が通っていく。道路が完全に雪で閉ざされるまで、発電所の保守点検やもろもろの工事があるのだろう。

いつもながら、馬場島を目指して歩くこの道からの眺めは素晴らしい。雪をまとった剱の雄姿をはじめ、東芦見尾根から大猫、進むにつれて赤谷から池ノ平山そして北方稜線のギザギザが目に飛び込んでくる。雪がもう少しあれば道路右の山へと踏み込んでいくのだが、まだそれほどの積雪はない。なんなく中山登山口まで来てしまう。

一昨日かそれくらい前のトレースを追って、くるぶしまでの雪を踏んで登り始める。歩き始めてから30分ほどしたころ、いつもの不整脈が突然やってきて動きが止まった。これで今日の山も終わりかと思ったが、しばらく様子をみているうちに脈は平常に戻っていった。その後はなんの異常もなく、それがかえって不思議なくらいであった。1000メートルを過ぎると、トレースがあってもつぼ足だと膝までもぐる。ワカンを持って来ていなかったので、それもしかたのないこと。平野部の雪の無さに、山の雪の状態が想像もできず、支度も装備も靴も秋のままで、山を完全になめていた。

山頂の積雪は1メートル弱。剱を中心とした冬の山の大パノラマを存分に楽しんだ。
周辺の山々にも興味が魅かれるが、この雪の状態だと稜線に出るまで藪が邪魔になって一苦労だろう。もう一降り二降り欲しいところだ。

ゲート起点 登り3時間 下り2時間半


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-11-20 18:11:35 (363 ヒット)





11月16日と18日に続けて山に入り、ナメコの生態について気付いたことのメモ。

今年のナメコは例年より一足早く、9月中旬に出始めた。しかし、その後乾燥続きで全く気配なし。11月に入ってからも不作が続いた。しかし、第二週あたりから雨もぽつぽつ降り始め、第二陣が息を吹き返した。しかし、雨は降ったものの、気温が高めで、急成長したナメコは傷むのも早かった。16日に山に入ったときは、大きく5センチ以上に笠が開いた旨そうなやつが五万とあった。しかし、そのほとんどは傷んでいた。気温が高めの時は、早めに採らないといけないみたい。そして14日の雨で第三陣が出初めてきたようだ。大きく開いてはいるが腐ったナメコがある一方で、別の朽木にはまだ小粒の幼菌がたくさん見られた。その幼菌は採らずに残して来た。

そして、18日再び山に入った。二日前に見た幼菌がどうなっているか気になってしかたがなかった。幸いというか、この二日間、気温も幾分下がり、雨もある程度降った。18日も朝から天気はぐずついていたが、晴れ間も見られそうな雲行きだったので、仕事を早めに切り上げて山に向かった。二日前は笠の直径が1センチかそれ以下だったのが、2センチから3、4センチにまでになっていた。質量にすれば10倍以上にはなるだろう。二日間の雨と冷え込みがナメコの生育には良い条件となったようだ。あと二日から三日もすれば、極上の開いたナメコになると推定される。これからは山の湿度もある程度確保され、気温もそうは上がらないので、やっと本来のナメコの時機到来といったところだろう。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-10-30 18:08:40 (333 ヒット)









大熊山は昨年の11月4日以来。あのときも快晴だった。今日も降水確率ゼロの予報。久しぶりに剱を間近に見たくて、剱の展望台へと出かけることにした。

朝の冷え込みは今季一番、車止めでの外気温は4度。夏用の服装で来たことを後悔。久しぶりの山なので、着るものまでは気が回らなかった。登るにつれて体はだんだん温まって来て、ちょうどよい具合になってきた。ただ、夏用の生地の薄いパンツだと少しスースーするような気がする。そのぶん汗もあまりかかなくてよかったのかもしれない。

1264までの急登。紅葉は1000くらいまでで終わり。あとは枯れ葉となった木々の間を抜ける。1264から山頂までは傾斜も緩むが、けっこう長い。昨年は雪がくるぶし位あったが、今年は雪はまったくない。

山頂までノンストップ。心臓の暴走に脅えながらの山歩きがここ数年続いているが、不整脈対策にはこれが一番のようだ。つらくても大休止せず、水もガブのみせず、好調な時はそのリズムを崩さないようにする。それでも、不整脈が出るときは出る。今回はたまたま心臓の機嫌がよかったのかもしれない。

ド快晴のもと、雲一つない青空をバックに、岩肌にちょっとだけ雪を纏った剱は迫力満点。十二分にエネルギーを体に取り込んで、下山にかかった。しかし、剱を前に見ながらいいかげんに歩いていると、いつのまにかコット谷へと向かう流水溝を下っていた。落ち葉が積もった踏み跡らしきものを追っているうちに登山道からそれてしまっていたのだ。変だなとは思いつつも、しばらく下って、やっぱり怪しいと思い、地図で方向を確認して、登山道のある尾根へと藪を漕いで這いあがった。

登り2時間20分(去年より10分遅れ)、下り2時間30分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-10-18 20:54:25 (333 ヒット)

僧ヶ岳に登るのは2010年の夏、シラネアオイに逢いに行って以来。それまでは夏冬と幾度となく訪れていたが、しばらく遠のいていた。今回は、ハセンバなる木の実を求めて入ることにした。2年前にも違う山に探しに入ったが、見つからなかった。

「ハセンバ」と聞いて、なんのことか答えられる人はまずいないと思う。私自身2、3年前に初めて知った。このハセンバ、調理をしなくても食べられ、しかも美味ということから、興味も一段と増した。ハセンバというのは五箇山方言らしく、その語源を求めてネット上を探し回るが、なかなかヒットしない。そこで、県立図書館に出向き、五箇山関係の書籍を調べることにした。みつけたのは、薄っぺらな五箇山方言の小冊子の中でだった。「ハセンバ=はしばみ」という記述を探し当てたときには、「やった」という気がした。

日本ではツノハシバミとう名で通っていることが多く、早い話がヘーゼルナッツの仲間。ヘーゼルナッツが日本にあること自体驚きであったが、昔から普通に食べられていたことを知って、また驚き。知らない世界への扉がまた一つ開いたことに触手が動いた。

山は紅葉真っ盛り。ハセンバへの期待も膨らむ。だが、しかし、それらしき木はあるのだが実が全く付いていなかった。ドングリやブナの実がたくさん落ちていたので、もしかしたらハセンバの実も落ちてしまっていたのかもしれない。あるいは裏年だったのか。もっとも現物をまだ見たことがないので、ただ見逃していただけなのかもしれない。また来年に期待することにしよう。
登り2時間50分、下り3時間30分

























投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-10-11 5:26:40 (369 ヒット)



昨日採ってきた怪しいキノコを、中央植物園のキノコ博士に鑑定してもらった。一つはナラタケ、もう一つはムキタケだった。ムキタケは99パーセント自信があったけど、ツキヨタケの幼菌を知らなかったので、念のため鑑定してもらった。今晩はムキタケを味噌汁にしてみた。明日はナラタケが楽しみ。昨日はナメコを水橋商工会に持って行き、大鍋でナメコ汁にした。大勢で食べると、また味も格別。

さて、ムキタケの味噌汁。出汁もあまり出ないし、旨味も少なく、淡白な味だった。他のキノコと混ぜて使うのがよいようだ。



投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-10-9 17:31:29 (275 ヒット)











久しぶりに時間が取れたので山に出かけることにした。車の窓を開けて走らせていると、ひんやりとした乾い風が心地よい。登山口に着いて車のバックドアをあけてビックリ。登山靴が入っていなかった。自分のアホさ加減にあきれるばかり。だが、この上天気、このまま帰るのはもったいない。山を変えて、サンダルでも行けそうな山に転進し、キノコハンターに徹することにした。

今年のナメコは9月に雨が続いた日があったので、例年より少し時期が早まった。だがその一陣が過ぎた後、今度は一転して乾いた秋晴れの日が続いて、キノコは一服しているようだ。もうあと2週間ぐらいすればキノコの山が楽しめるだろう。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-8-15 6:00:20 (321 ヒット)

称名の駐車場に向かう道中、山は雲がかかっているが、なぜか大日岳方面だけが晴れている。今日こそは剱が拝めるだろう。

登山口から大日平小屋を過ぎてすぐのベンチまでノンストップ。ここまで1時間45分。汗ダラダラではあるが、自分としては快適な部類。500ミリペットボトルを一気に飲み干し大休止。やおらザックを担いで歩きだしたが、なんか変。足が重い。出だしはこんなものかと木道を行くが、一向にペースが上がってこない。そのうち虚脱感が体を覆い、歩くのが辛くなってきた。せめて水場までと、だるい体を引きずって登る。いつもなら5番目の水場で一本取って、そこから山頂までノンストップなのだが、今回は2番目の水場までがやっと。大息をつきながら到着。命の水を補給し出発したが、体調は回復する気配なし。足は重くカメさん歩き。結局大日小屋へと右にトラバースするあたり標高2300付近まで、3回の休憩をはさんでようやく到着。ここまで大日平から1時間30分。どんなにゆっくり歩いても小屋までは1時間で行ける距離のはず。だが、体がいうことをきかない。休憩中も頻脈が収まらず、脈はバラバラと途切れ気味。行って行けないことはないと思うのだが、ここは引き上げ時と観念して、今日の山を終えた。それにしても山頂付近の青空と流れる白い雲が恨めしかった。今日も剱はお預けだ。

今日の敗因:
,茲わからないが、調子のいい時の大休止の後、突然悪くなるというパターンにはまってしまったようだ。これまで幾度も経験している。ハイピッチの後の大休止は自分には禁忌のようだ。ハイピッチ自体よくないのかもしれない。
∩案就寝前、抗不整脈剤を飲み忘れていた。水場であわてて飲んだがあとのまつりであったようだ。
いずれにしても不整脈はなんの予兆もなく突然現れる。出ないようにするのがベストなのだが、それが完璧に出来ないから、山はいつも不安で一杯。次回からは何らかの対策が必要だ。

登り3時間15分 下り3時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-7-26 18:03:30 (391 ヒット)













一か月ぶりの山は大日岳。この間全く体を使ってないので体調が不安。
八郎坂を登って弘法あたりへ散策にでも行こうと家を出た。称名の駐車場で準備を整え歩きだそうとしたら、大きな看板に目が留まった。「八郎坂は土砂崩れのため通行禁止」機先をそがれてしまった。「通行止め」なら行ってみて様子見ということも考えられたが、「通行禁止」となればそうもいくまい。行き先を大日岳へと変更して山に入った。

登山道に入るなり、血吸い羽虫が付きまとう。前日の雨の湿気が残る山は彼らの天国だ。木々に覆われた登山道となればなおさらうっとうしい。目や鼻、耳、口の中まで突っ込んでくる。放っておけば露出した皮膚に取り付いて血を吸いまくる。その後の痛痒さは強烈。奴らから解放されたのは、大日平の開けた湿地帯の一部と、大日小屋のすぐ手前、標高2200ぐらいになってから。それ以外はずーっと彼らと悲惨な戦いを繰り広げた。

大日平は静かな湿原だ。我先と競う華やかな花もなく、どちらかといえば控え目な花が心を和ませてくれる。あの血吸い羽虫の猛襲から解放された後では余計に涼やかな風が心地いい。この草原歩きが大日岳の魅力の一つだ。標高差の割には水平距離が長く、時間をとられるが、山頂に至らずともこの平だけを訪れるのもまた楽しみの一つ。

大日岳のもう一つの楽しみ、というか、極め付きは、主稜線に立ったときに臨む剱の雄姿だ。そこに出るまでは山の反対側にある剱は当然見えない。どんな剱が待っているのか、その一心で苦しい思いをして稜線を目指す。たとえ今日のようにガスっていても、もしかしたら、ほんの一瞬だけ顔を覗かせてくれるかもしれない。その瞬間にかけて今日も上を目指した。

だが、しかし、稜線に出ると剱方面は濃い雲が立ち込めていた。山頂に着いてからも30分くらい雲の流れに注視しながらそのときを待ったが、とうとう剱は顔をみせずじまい。まぁこんなこともあるわい、と自分に言い聞かせ下山にかかった。

登り4時間 下り3時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-6-19 16:55:53 (395 ヒット)

















前回五月の中旬に来てから約一カ月たって、山は春から初夏へと変わっていた。

松尾平のカタクリ、サンカヨウは盛りをとうに過ぎ、種を付け始めている。カタクリに至っては葉っぱがすっかりなくなっていて、それとは知らずにいたなら気付くこともないだろう。カタクリの種のふくらみに目が留まる。可憐な花とは裏腹に、茎のてっぺんに載せた粘土細工のような塊りに力強さを感じる。

1200付近から続いていた残雪の斜面はすでになく、ただ夏道を行くのみ。1700付近で一旦残雪を踏むが、すぐに登山道に入る。1900から左に残る残雪を拾ってなごりの春山を楽しむ。というか、夏山ジョイに近い気分。

周辺の山々も雪解けが進み、山肌の白い部分がはるかに少なくなっている。かといって夏はまだ始まったばかりで、山全体が濃い緑に覆われるまではもう少し時間がかかる。

一先ずの目標としていた早月小屋に到着。雪が完全になくなった小窓尾根が目に飛び込んでくる。雪のガウンが外された今、山肌はもろい瓦礫が露出しているように見え、心なしかひ弱な印象を与える。静寂で荘厳な剱のその場所に独り座り込んで、剱の一部に融け込む気分はなんともいえない。ナッツとオレンジーナを飲んでから下山にかかる。

2000付近、登りに追い越して来た途中下山の男性と一緒になる。なにも考えずにその人の後に付いていたら、1700あたりで残雪の末端に出てしまい、登りのトレースを見失ってしまった。その男性は登りの時もルートを間違えたとのことであったが、下りで道を見失うとただではすまない。私が藪に分け入り、木登りして方向を見定め、ちょっとの藪こぎで登山道に出ることができた。知らない人の後を付いていくのは危険だと再認識した。いつもなら平日の山ではめったに人に逢わないのだが、逢ったとしても春まだ浅い時期に山に入る人はある程度経験を積んだ人に限られる。しかし、夏めいてくると、登山道を辿って雪山に不慣れな人も山に入って来るようになる。そんな人が途中から残雪歩きになると、下りの時に迷う可能性は少なからずある。自分でも気を付けているつもりだったが、まさかその当事者になるとは思ってもみなかった。

今回の山の幸はススタケとワラビ。季節の移ろいとともに、採れる山菜も変わってくる。この尾根のコシアブラやアマナはもう終わりに近い。先日烏帽子山で摘んで来たワラビの昆布〆が非常にうまかったので、それに味をしめ、今回も昆布〆にすることにした。ススタケは茹でてからすぐに昆布で〆て冷蔵庫に、ワラビはあく抜きのため茹でてから一晩置く。翌日ススタケの昆布〆を堪能した後、その昆布を使ってワラビを〆て、ワラビの昆布〆にありついたのは三日後であった。晩ご飯のとき再びそのまろやかなうま味に舌鼓をうった。。

登り:3時間40分 下り:3時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-6-14 17:27:27 (388 ヒット)











ド快晴の朝。
なんでこんな日に草刈りなのか、せめて薄曇りなら許せるのだけど。毎年恒例、白岩川流域の町総出で土手の草刈り。朝6時開始で終わったのが7時過ぎ。それから急いで飯を食って8時過ぎに家を出た。

今から行ける山はかなり限定されるが、なじみの山ということで大日平まで行ってみることにした。しかし、草刈りの最中から、なんだか体が熱っぽく、頭も重い。ズバリを飲んで家を出た。
称名の駐車場を出て歩きだしたのが9時過ぎ。熱っぽい体に鞭打って、登山道を行く。日曜日とあってススタケ採りがかなり山に入っている。あっちこっちの藪でがさこそがさこそ。

山の緑も濃くなってきて、春先の山菜として重宝しているエラもかなりでかくなっている。これまで階段状の段差があって牛首までの登山道は歩きにくかったが、土砂崩れのため部分的にルートを変え、またいくらかなだらかになった道は程良い歩きやすさだった。いつも登山道を整備してくれている大日平小屋のご主人のおかげなのかもしれない。牛首直下のシラネアオイは今年も健在だった。これが見られただけでもここに来た甲斐があったといいうもの。

大日平の木道に入ってからは、涼やかな風が通り過ぎ、びっしょりかいた汗が引いていく。ズバリが効いてきたのか、汗をかいたせいなのか、体は軽く楽になった。そりゃそうだ、山に来るのが一番の薬なのだ。

木道の脇もほとんど雪が融けており、小屋までずーっと木道歩きだった。雪解けは例年より早いようだ。小屋に着いて一休み。レーションとパックジュースを飲んで下山にかかった。

風邪気味でどうなるかと思ったが、いつもの発作も起こらず、ちょっとの時間ではあったが、春から夏への移ろいを感じさせてくれた山だった。

登り下りとも1時間45分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-6-2 20:41:07 (432 ヒット)















先週下見に行った烏帽子山。この道程ならかみさんとも楽しく歩けるだろうと、一緒に行くことにした。

たった一週間で山の春はかなり進んだ。夏さえ思わせる気温だが、ブナや雑木の間を行く道は文字通りの木陰となって気持がいい。山肌を巻くようにして付けられた登山道はゆるやかで歩きやすい。だが、ちょっとした段差に足を上げようとすると両膝が痛む。昨年までまったく感じたことのなかった症状に、愕然とがっかり。尾根に出ると後立山の稜線が見渡せる。かみさんとあの稜線を唐松から親不知まで歩いたのは25年も前のこと。そんなことを思い浮かべながら後立の稜線を眺めるのだが、山々の同定が今一はっきりとしない。薄霞がかかっているせいということにした。

1000付近からはタムシバが咲き誇っている姿がよく見うけられる。緑濃くなってきた木々と青空に真っ白なタムシバがよく映える。

ほどよい汗をかいて、山頂に到着。今日は土曜日とあって、山頂広場は多くの登山者で賑わっていた。日陰がなく降り注ぐ夏の日差しがたまらなく暑いので、バナナと少しの水を飲んで、そくそくと下山にかかった。

無事下山し、帰り道、「くろべ牧場まきばの風」に立ち寄った。そこで売られているヤギのチーズと乳がお目当て。ヤギの乳はもっと濃い味かと想像していたが、意外にあっさりしていた。チーズは普段食べている物と比べると4倍以上もする値段。未だ冷蔵庫の中。ついでに有名なソフトクリームも食べてみた。こちらも甘味控え目のあっさりとした味わいだった。

牧場には爽やかな夏風が通り過ぎ、黒部平野や富山湾が一望できて、なかなかよいところであった。

登り:2時間半 下り:2時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-5-28 20:17:45 (364 ヒット)















ここから僧ヶ岳に登頂したのはいつの頃だったろうか。公園から歩いて間もなく残雪に取り付いた記憶があるのだが・・・判然としない。

前日。朝から富山はすっきりとした青空で、雪融けが進んだ山肌が平野部から臨まれた。爽やかな風も吹いて、いかにも五月という感じ満々だった。しかし、午後になると、山際がだんだんガスり始め、雲は次第に濃くなり、一時山々は完全に黒い雲で覆われてしまった。寒気の流入で上空の空気の状態が不安定になっていた模様。

当日。快晴の朝。気温が低く現地温度は8度。車止め付近は濡れている。
手が冷たく感じ手袋をしてのスタート。緩やかな濡れた樹林帯の登山道を行く。はやり昨日山では雨だったらしい。稜線に出ると後立山の峰々が目に飛び込んできて、と思ったら、厚い雲に覆われていて全く見えない。おまけに悪天の兆しのレンズ雲が二三個浮いている。目指す僧ヶ岳付近は白い雲は流れているが晴れている。上空も西の空も青々として富山湾もすっきりと臨まれる。だが、昨日の天気の急変が頭から離れない。

1000を超したあたりから残雪を拾って適当に上部を目指す。だが、その雪の斜面はいつの間にか小さな尾根に吸収されて、また次の残雪の斜面に乗って、という具合。そういうことを何回か繰り返して、烏帽子の一つ手前の平らな雪原に出た。ここもそうだが、堅雪のとぎれとぎれの緩やかな山は、危険がいっぱい。雪面も汚れていて、帰路、自分のトレースを見つけるのはまず困難。似たような地形が続くルートは道迷いに陥ってもなんら不思議とは思わない。ところどころ出てくる夏道を外さないことと、要所に打ってあるペナントを見失しなわないことだ。

そんなことを心配しながらいつの間にか烏帽子に到着。僧ヶ岳方面の1500まではすっきりとその姿が臨まれるが、その後ろには雲が湧いている。後立山もいくらか薄くはなってきているが黒々とした雲に覆われている。はたしてこの後天気はどう変化するのか。

とりあえず先を行くことに。一旦下ってから1200過ぎの林道と出逢う地点に出ると、尾根に沿って左側に上部へとびっしり雪の斜面が伸びている。そのなだらかな登りを楽しんで1340の小山に到着。

ここまで3時間。あと2時間も登れば余裕で登頂できる。だが、ここでも昨日の天気の急変が頭から離れない。山頂直下の雪原はとても迷いやすい場所だ。途中雪が途切れていたりするとなおさら。過去に迷いかけたことが幾度かある。帰りの1000付近までの下りも気にかかる。

今日はかみさんと次回来る烏帽子までの偵察とわりきって、ここで行動を打ち切った。

登り下りとも 3時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-5-20 20:39:05 (423 ヒット)















この時期いつも登りに来るこの尾根に、今年もやってきた。
今年のGWは好天に恵まれ、さぞ山は賑わったことだろう。5/3にかみさんと中山に登ったときも馬場島は車でいっぱいだった。その賑わいが嘘のように今日の馬場島は静まり返っていた。

松尾平に向かう道は今カタクリが盛ん。年々群落の規模が大きくなってきているような気がする。ベンチを過ぎて再び平坦な場所を歩く。木々の芽吹きも色鮮やかで、根元に広がる残雪の白と空の青との対比が美しく、清々しい気分にさせてくれる。春の早月尾根は変化に富んでいて、どこを歩いても楽しいが、この場所は解放感があって、お気に入りの場所のひとつ。

そのあと1200までの登りは夏道を行く。1200に出ると、左手に大きな雪の斜面が広がっている。春ならばここを行かねばなるまい。ここから1700付近までの残雪歩きも楽しみの一つ。右手の尾根沿いからも行けるが、上部まで雪を拾って進むにはやや左にルートをとる。ちょっとした鞍部を乗越すようにして、さらにそこから左前方の雪の付いている斜面を行く。夏道からかなり離れるような気もするが、構わずにいく。1500付近で支尾根と出会い、右の方に導かれ、そのまま行けば1600に出る。しかし、その尾根を乗越すと再び雪の斜面が1600よりさらに上へと続いている。どちらをとるかはそのときの気分次第。今回はすんなり1600へと向かう斜面を行くことにした。このルート取りも残雪期ならではの醍醐味。

1600からは夏道がかなり上部まで出ている。1700直下で再び雪原に出て、そこからはひたすら雪の上を歩く。1900までの登りはきつい。だが、1900から小屋までの雪の斜面がまた適度な勾配で、周囲の山々を眺めながらの登行は最高の気分。

春山の残雪歩きを存分に楽しんで小屋に着く。誰もいないこの地は静寂そのもの。眼前の屏風のように連なるゴジラの背のような小窓尾根が圧巻。剱は周辺のどの山から見てもわくわくさせられるが、剱の懐にあるこの地からの眺めは昔の思い出と重ね合わせて感慨もひとしお。

下りの楽しみは山の幸。アマナにはちょっと時期が早かった。それでも一回茹でる分だけは確保した。ちょっとアルバイトしてエノキの様子を見に行く。GWを過ぎてから乾燥した天気が続き、出ている木は少なかったが、融け始めたばかりの雪の下に埋もれた倒木に一株見つけることができた。

登り:4時間10分 下り3時間
昨年の登りと比べて40分多く時間がかかっている。体調も悪くなく、普通に歩いていたつもりなのだが、やはり体力の低下は否めない。無理せず、それなりの登り方をしなくてはならないのだろう。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-5-9 19:48:01 (420 ヒット)

かみさんが牛岳に行ってみたいというので出かけることにした。
とは言え、牛岳方面はてんで土地勘がない。取り付きがどこら辺にあるのかもさっぱりわからない。

うちからだと、登山口は牛岳を大きく西側に廻りこんだ庄川からの林道を入ったところにある。たかだか900メートルそこそこの山に登るにしてはかなり距離がある。だが、案ずるより産むがやすし、登山口には大きな看板が立っていて、一先ず第一の難関をクリア。

五月初旬にしてはすっかり夏の装いとなった山をいく。最初は杉だがそのうちにブナの森となる。道はゴツゴツした岩もなく、急登もなく、とても歩きやすい。このまま山頂までいってしまうのかと思ったら、そうは問屋がおろさなかった。

ほぼ西から東に伸びる稜線に沿ってつけらた登山道は北斜面を辿っている。残雪が沢に残っている個所が数か所出てきて、その雪の残り方が中途半端で、渡るのに難渋した。私はそうでもないのだが、かみさんにとっては、ちょっとスリリングな場面もあったようだ。沢でなくても、斜面に残る雪のトラバースも出てきて、想定外の展開となってしまった。

顕著な尾根を行くのではなく、平坦な道、しかもところどころ残雪を拾っての登行は帰りのことが心配になる。辿る地形が似たようなところばかりなので迷いやすい。要所に赤布を打って行くことにした。

そうして、最後の本当になだらかな登りを越したところに牛岳神社があった。さすがにここから見る剱は遠い。春霞も手伝って、蜃気楼のような剱が臨まれた。

帰りは二等三角点のある小山を経由して、もと来た道を引き返した。

登り下りとも3時間






















投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-5-7 6:28:22 (423 ヒット)















今年の馬場島は雪が少し多め。キャンパーで賑わう芝生の上にも雪が残っている。

今日は東小糸谷から中山を目指した。ここに来るのは22年ぶりだとかみさんは言う。東小糸谷に入ってすぐ、谷の水がものすごい勢いで流れ落ちている。小さな沢なのだが、慣れない者なら渡るのをちょっと躊躇するほど。かみさんは二の足を踏んでいる。その場はなんとか越すには越せたが、その先がまた大変そう。右手は急だが雪が付いている。アイゼンを着けて、そこから行くことにした。

悪場は入口付近だけで、あとは雪に乗ってしまうと快適な斜面がコルへと広がっていた。芽吹き始めたばかりの灌木の鮮やかな緑が目に飛び込んでくる。振り返れば北方稜線が圧倒的な迫力をもって屏風のように聳え立っている。この場所はその両者の対比が楽しめる第一級のルートだ。

最後の明るい斜面を登りきると頂上はすぐそこ。楽しい雪面歩きもあっという間に終わってしまった。なんだか物足りない気もする。かみさんの体調も良かったので、クズバに挑戦してもよかったかもしれない。

下りは一般道の尾根を行く。下部はほとんど雪が融け、夏道があらわになっていた。登山口に立つサクラの木が倒れている。だが、倒れた幹からも満開の花を咲かせていた。

登り:2時間10分 下り:1時間50分 車止めまで20分


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-5-1 6:34:33 (490 ヒット)





















この時期の臼越山は三度目。過去の記憶は全くない。
いったいどんな山だったのだろうか、出かけてみよう。

春が早く進んだせいか、藤橋のゲートが開いていてラッキーだった。雪融け水がごうごうと流れる人津谷に沿って林道を歩く。雪が無くなった林道はショートカットが出来ないのが残念。取水口付近から右岸伝いの雪を拾って先を行く。

950あたり、山頂付近から直接降りてきている尾根に取り付く。斜面に立っている木の周りから雪が融け始め、残った雪を縫うようにして登る。ブナの芽吹きが青空に映える。ヤマザクラの花弁が雪面に散っている。ペースはやや遅め。1100くらいから雪面がクラストしてきたのでアイゼンを装着。杖もピッケルに替える。

1200付近で一本取る。緩やかな谷が主稜線まで続いる静かな台地だ。気持ちよいその斜面を登りつめたところが臼越山の背。三つのピークからなる頂稜は、真中からの景色が一番いい。剱、毛勝は少し遠いが東芦見尾根、前大日から早乙女の稜線の様子がよくわかる。

下りながら、随所に現れてくる春に立ち止まっては眺めて、のんびりとした山を楽しんできた。

登り:2時間半 下り:3時間半



投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-4-24 18:40:15 (402 ヒット)











4月初旬に偶然出会ったワサビの成長を確認するため山に出かけた。

雪はすでに消えており、道のない山を藪漕ぎ。雪の重みで寝ていた雑木が立ち始め、時より顔に当たり、目を突く。尾根を登ったり、谷を渡ったり、地形図とにらめっこしながら、2時間、なんとかワサビのオアシスに辿りついた。

春とはいえ周辺はまだ雪解け直後の茶色の世界。その中でひと際光り輝きを放つワサビはまさに春の象徴、山菜の王様。夏ならば枯れてしまうであろう小沢の源頭、しかも稜線間近の平たん部。そこにワサビの大群落があるのが不思議でたまらない。

初冬にはナメコ採りがてら、沢から詰めて様子をみに行こう。

登り:2時間 下り:2時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-4-19 19:21:50 (400 ヒット)









寒気の流入と低気圧の東進で天気がネコの目のように変わる今年の春。そんな天気の晴れ間をねらって山へと出かけることにした。

冬季閉鎖されていたアルペンルート全線開通の便りが届いたので藤橋のゲートが開いているかと思ったら、しっかり閉じていた。いつものように称名川沿いの道路を歩く。

雪の量は平年並みとみる。ツボ足でほどよく沈み込む雪の上を歩いて人津谷を遡る。左手の臼越山に朝日があたり、スカイラインがバックの青空を背景に映える。文登研のコルには向かわず、一つ手前の右の尾根を行くことにした。尾根の右のルンゼ状斜面を登り、二つ目の支尾根から取り付く。

1000あたりから昨晩降ったと思われる新雪が足にまとわりはじめる。高度を上げるにつれて新雪は深くなる。登りつめたところは文登研から少し登った1380のプラトーだった。

1550の尾根から前大日までは左の斜面をトラバースぎみにいく。ツボ足だと深く沈み込むようになってきたのでワカンを履く。稜線上は称名側から強烈な風が吹き抜けている。ワカンでくるぶしから脛までのラッセル。予想だにしなかったすさまじい風が体温を奪い、気力、体力が萎えて行く。たまらず、オーバー手袋とダウンジャケットを取り出した。その時、風にあおられてジャケットの収納袋とオーバー手袋の片方が飛んでいってしまった。

前大日を過ぎるとところどころクラストしている場所が出てきたので、ワカンをやめてアイゼンにした。昨年雪が切れて細尾根となっていた個所はまだ十分に雪が付いており安心して通れた。ただ、強烈な向かい風が行く手を阻む。こんな低山でしかも今の時期、ダウンジャケットを羽織っての登行はあまり記憶にない。2011への登りでは息がかなり荒くなってきたので過呼吸にならないよう意識する。

こうなるとただただ剱の見えるところまで、その一心でだるい足を進める。そして待望の2011ピークを越えてさらに次のピーク。剱を目にした瞬間その場にへたり込んでしまった。荒い息を整えようとするがなかなか息は収まらない。

どのくらい座りこんでいただろうか、少しばかりのレーションとたっぷり水分を摂ってから下山にかかった。

登り:藤橋ゲート起点 5時間20分 下り:4時間
去年のタイムが4時間50分と3時間10分。いくら新雪ラッセルと強風というマイナス要因があったにせよ、この時間差と疲れ具合にはかなり参った。


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-4-5 6:20:59 (454 ヒット)













二日前に細蔵山に向かったが、体調不良であえなく撤退。今日は気張らないで行けるこの山に向かうことにした。冬には幾度か来たことがあるが、この時期は初めて。

道路際からすぐ取り付くが、北斜面も手伝ってか、まだ雪はたっぷりとある。緩やかな斜面を登りきり尾根に出るとすぐに剱が目に飛び込んでくる。この先ずーっと、千石城山まで剱が臨まれるこの縦走路もまた一級のルートだ。

ちょうど咲き始めたマンサクが光る雪と青空に映えて春を感じさせる。これが見られただけでも来た甲斐があったというもの。残雪に陽光と剱とマンサク、冬には想像もできなかった世界が広がっていた。

笠尻山の南斜面は雪が切れていて鞍部まで木につかまりながら降りる。あとはまた雪の上を適当にルートを取りながらのんびり歩く。千石城山まではアップダウンがいくつかあるものの、この上天気ならば全く苦にならない。剱を眺めながら春めいてきた山を全身で感じる至福の時間。

かるく最後の一登りを終えると、遮るものが何もない剱と周辺の山々が眼前に広がる。二日目前に諦めた細蔵の全景も目にすることができた。

低山だけど、今日は来てみて本当によかったと思った。
細蔵のときに感じた脈の乱れはみじんもなかった。つぼ足で歩ける雪の状態であったが、終始ワカンで通して、もぐらずに歩けたことが役立ったのかもしれない。

登り:2時間20分(写真撮影にかなり時間を使った) 下り:2時間


投稿者: hangontan 投稿日時: 2015-4-4 9:07:41 (329 ヒット)



春の雪山を歩いていると、時として予期せぬ場面に出合うことも。残雪に囲まれた緑のオアシス。クレソンかセリのたぐいかなと思ったら、ワサビだった。不思議さ半分驚き半分。こんな奥深いところで見つけると喜びもひとしお。さっと熱湯に通して一晩。辛さに隠れた春の香りとほのかな甘み。山菜の横綱だ。


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