笠尻山 2017/1/17

投稿日時 2017-2-1 18:40:07 | トピック: 山旅



去年の暮れからの持ち越しで暖かくて穏やかな正月となり、今年も昨年に続いての暖冬かと思われた。だが、年初から週間天気予報は晴れマークがほとんどなく、今度こそ雪かという期待が何度も裏切られてきた。しかし、一月も中盤に入ってようやく強い寒気が南下し、冬型の気圧配置も整ってきて、今回こそはまとまった降雪が素人目にも予測された。そして、三日間降り続いて、山は雪に覆われ完全に眠りについたようだ。いきなりの大雪直後は雪が落ち着いていなく、雪崩の危険もあったので、一日おいてから山に向かうことにした。

久しぶりのまとまった雪に気分ははやる。折戸の峠も無事通過し、橋を渡っていくらも行かないうちに、作業中の除雪車に追い付いた。伊折までは程遠い。9時過ぎにならないと伊折までは届かないと告げられ、今回の伊折行きは断念した。
しかたないので、Uターンして、簡単に取り付ける笠尻山へと向かった。小雪が降る中支度を整え、スノーシューで歩きだす。1メーターも雪が積もればスノーシューの天下だ。尾根であろうと谷筋であろうと斜面であろうと、上部に向かって好き勝手に歩いていく。どこへでも行けるこの自由さと解放感がスノーシューの醍醐味だ。久しぶりに雪まみれになって冬の到来を五感で味わってきた。

アウターとして使ったファイントラックのカッパがよくなかった。2年ほど前に購入して、そのときも感じていたのだが、このカッパは蒸れがひどい。防水性はあるが、透湿性に難があるようだ。ラッセルなど休む暇なく汗をかきながらの登行には不向きだと感じた。同じくファイントラックのドライスキンの肌着と発汗性に優れた中間着を着ていても、アウターが汗を出してくれないので、アウターの内側は結露でびしょびしょ。それが、インナーに逆に吸い取られ、インナーは濡れ、乾きには程遠く、外気温と濡れのための冷えも加わって、ちょっと立ち止まると冷たさから寒さが急に増してくる。低山でさえこの状態だから、2000メートル以上の冬山での使用を想像するとぞっとする。梅雨時期にカッパとして使用したが、やはり内側の濡れが解消せず、冷たさだけが際立った。このカッパは湿度の高い場面では使い方に注意が必要だ。ちなみに、アウターパンツはモンベルの安価なゴアテックスラミネートだったが、夏、冬とも内側の濡れはファイントラックと比較してはるかに少ない。



はんごんたんにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://hangontan.sakura.ne.jp/xoops

このニュース記事が掲載されているURL:
http://hangontan.sakura.ne.jp/xoops/article.php?storyid=1010