「セプテンバー・ラプソディ」サラ・パレツキー著 ★★★ 早川書房

投稿日時 2017-6-25 11:17:55 | トピック: 本棚

サラ・パレツキー、二冊目。
最初、登場人物を自分の中に取り込むのに戸惑う。述語に対する主語がつかめない文章はその場面を映像化するのが難しい。いったい誰の発言なのか、誰の行動なのかつかめない。いつ、だれが、どこで、なにを、なぜ、どうした、のうちの「誰が」を想像せよというのは至難の業だ。それが本作品の随所に出てくる。作者の頭の中ではちゃんとした映像になっているのだろうが、あまりにそういう場面が多すぎると、読み手にとってはちんぷんかんぷんとなってしまう。そう思うのは自分だけで、歳をとったが故の想像力不足からくるものなのだろうか。謎解きはストーリーだけにしてほしい。



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