「天国でまた会おう」 ピエール・ルメートル 著 ★★★ 早川書房

投稿日時 2019-2-19 10:15:39 | トピック: 本棚

一次大戦の終局面から物語は始まる。
いきなり繰り広げられる主人公らの戦闘場面がリアルで生々しい。このあと物語はどこへ向かうのだろうか、あれやこれや想像しながらページをめくる。起承転結の承のあたりからなんとなくそれが見え始め、それが途方もなく奇想天外なのだが、以後トントン拍子に事は運んで行く。途中紆余曲折もあるが、だいたいは読者が思い描く方向に進んでいく。かといって、予定調和に陥るわけでもなく、その辺のバランスはよくとれていると思う。映画「スティング」のような心地よい読後感が残った。



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