「宮尾本 平家物語 全4巻」宮尾登美子 著 ★★★ 朝日新聞社

投稿日時 2020-3-11 11:35:41 | トピック: 本棚

誰の作品だったか忘れたが、一度トライして難解なので途中であきらめた「平家物語」。もしかしたら、宮尾登美子の本なら読みやすいのではないかと思って手に取った。令和2年に入ってから読み始め、2月中旬に読み終えた。読みやすいとまではいかないが、平家物語の世界観とその時代背景のおおよそは掴めたのではないかと思う。物語を事細かく追っていくにはあまりにも登場人物が多く、その関係が複雑にすぎる。もう一度手に取って読み返したら、その辺のところがもう少し頭に入ってくるかもしれない。

それにしても、「おごれる人も久しからず」謡われた平家の栄華は30年余り。本当につかの間の天下だったようだ。30年といえば、長い歴史からみればほんの一コマにすぎない。それなのに、平清盛や平家のことを知らぬものはいないくらいその名は一つの時代として広く認識されている。そこのところのギャップというか、それほどの時代だったのかな、という印象が強く残った。



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