人津谷から早乙女岳の肩2011Pまで 股関節痛に泣く 2014/4/26

投稿日時 2014-4-29 18:20:52 | トピック: 山旅



























4月5日に人津谷に入ろうとしたが、ザックを車に積み忘れてしまって、称名の滝見学に転進した。その“忘れ物”を取りに、再び人津谷に向かった。

林道は雪融けがすすんで、かなり先まで地面が出ている。標高760地点からようやく雪を拾うことができた。この時期になると入山する者もそこそこいるらしく、山はなんとなく人間臭さが漂う。それとも春の訪れがそう思わせるのか、周囲が真っ白で一人ラッセルする音が新雪に吸収されていくあの静寂さはもうなく、雪融けが始まった谷川のせせらぎが幾重にも響き合う。

過去ここに来るときは人津谷から右手の1350台地に突き上げるルンゼと尾根を辿ってきたが、今回は忠実に文登研の避難小屋のあるコルを目指した。さすがにコルまで来ると雪は深い。2メートル半は積もっている。

コルからトレースを辿って先に進む。歩いてみて、やっぱり直接1350台地に上がっておけばよかったと思った。文登研経由だとルート的にかなりのロスがある。アイゼンを効かせた堅雪登りもこの時期のちょっとした醍醐味でもあったのに。来年はやっぱりショートカットして登ることにしよう。

雪見平を過ぎてからは、気温も上昇、シャツ一枚でいく。連日の晴天のせいもあってか、雪はぐさぐさ。つぼ足からワカンに切り替える。

文登研のコルを過ぎたあたりから、右足股関節外側に違和感が出ていた。そのうち治るだろうとたかをくくっていたが、一向に治る気配はない。それどころか足をあげるたびに痛みが増してくる。それでもなんとかだましだまし登っていったが、だんだん辛くなっていった。剱が見えるところまで、との一念のみで歩く、歩く。

前大日を越えると、雪稜のトラバースも出てくるのでワカンをデポし、アイゼンに履き替える。早乙女岳の登りにかかる細尾根はちょっとしたリッジになっている。今度はストックをデポして、ピッケルを取り出す。陽射しに負けて腐った雪稜はいまにも崩れそう。あと2時間くらい早ければ、前爪を効かせた快適なアイゼン登行が楽しめたかもしれない。

前大日から三山四山越えて、ようやく早乙女岳の肩に到着。早乙女岳はすぐ目の前。だが、ここまで来る間に股関節痛でエネルギーを相当費やしてしまって、もう体はへろへろだった。これ以上痛みを我慢して歩くガッツはなく、水切れも口実にして、本日の行動を打ち切った。

登り:車止めから文登研のコルまで 2時間15分 前大日まで 1時間20分 2011Pまで1時間15分
下り:2011Pから車止めまで3時間10分



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