白きたおやかな稜線・釜谷山 2005/5/16

投稿日時 2014-5-22 18:31:39 | トピック: 過去ログ

このときはまだ片貝川南又林道が通行可能だった。
現在は洞杉保護のため、南又に入るなりすぐにゲートが設置され、猫又谷まではかなりのアルバイトを要するようになった。

北方稜線最後に残された山。

晴れのち山はくもり、冷え込む。

南又林道が残雪で閉ざされていたら海釣りにでも出かけようと考えながら車を走らせる。はたして、車は入った。取水口すぐ手前の赤い新土倉橋を渡ったところで車を捨てる。寒気が入り込んだのか、放射冷却のせいなのか、かなり冷え込んでいる。4月以来一番の寒さだ。セメント道路の上に流れ出た雪渓の融けた水がガラスのように凍っている。林道上の残雪も硬く難儀する。歩き始めてから南又の雪渓に降り立つまでたっぷり1時間。それから二俣までが1時間。

去年猫又山の帰りに下ってきた左俣を登る。ところどころ、昨日か一昨日のものと思われるスキーヤーの跡が残る。1850を過ぎるとトレースは全くない。よく締まった一面のバーンなのだが不思議だ。アイゼンもよく効くがふくらはぎに負担がかかり、つりそうになる。コルまで雪は切れずに着いていた。

コルに出ると風が強い。近々に降った雪のせいなのか、稜線の雪は純白に輝いている。左手の釜谷山へと続く稜線はなんとたおやかなのだろう。その白き稜線を踏みしめて山頂に達する。





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