早月尾根 伝蔵小屋まで 2015/5/14

投稿日時 2015-5-20 20:39:05 | トピック: 山旅















この時期いつも登りに来るこの尾根に、今年もやってきた。
今年のGWは好天に恵まれ、さぞ山は賑わったことだろう。5/3にかみさんと中山に登ったときも馬場島は車でいっぱいだった。その賑わいが嘘のように今日の馬場島は静まり返っていた。

松尾平に向かう道は今カタクリが盛ん。年々群落の規模が大きくなってきているような気がする。ベンチを過ぎて再び平坦な場所を歩く。木々の芽吹きも色鮮やかで、根元に広がる残雪の白と空の青との対比が美しく、清々しい気分にさせてくれる。春の早月尾根は変化に富んでいて、どこを歩いても楽しいが、この場所は解放感があって、お気に入りの場所のひとつ。

そのあと1200までの登りは夏道を行く。1200に出ると、左手に大きな雪の斜面が広がっている。春ならばここを行かねばなるまい。ここから1700付近までの残雪歩きも楽しみの一つ。右手の尾根沿いからも行けるが、上部まで雪を拾って進むにはやや左にルートをとる。ちょっとした鞍部を乗越すようにして、さらにそこから左前方の雪の付いている斜面を行く。夏道からかなり離れるような気もするが、構わずにいく。1500付近で支尾根と出会い、右の方に導かれ、そのまま行けば1600に出る。しかし、その尾根を乗越すと再び雪の斜面が1600よりさらに上へと続いている。どちらをとるかはそのときの気分次第。今回はすんなり1600へと向かう斜面を行くことにした。このルート取りも残雪期ならではの醍醐味。

1600からは夏道がかなり上部まで出ている。1700直下で再び雪原に出て、そこからはひたすら雪の上を歩く。1900までの登りはきつい。だが、1900から小屋までの雪の斜面がまた適度な勾配で、周囲の山々を眺めながらの登行は最高の気分。

春山の残雪歩きを存分に楽しんで小屋に着く。誰もいないこの地は静寂そのもの。眼前の屏風のように連なるゴジラの背のような小窓尾根が圧巻。剱は周辺のどの山から見てもわくわくさせられるが、剱の懐にあるこの地からの眺めは昔の思い出と重ね合わせて感慨もひとしお。

下りの楽しみは山の幸。アマナにはちょっと時期が早かった。それでも一回茹でる分だけは確保した。ちょっとアルバイトしてエノキの様子を見に行く。GWを過ぎてから乾燥した天気が続き、出ている木は少なかったが、融け始めたばかりの雪の下に埋もれた倒木に一株見つけることができた。

登り:4時間10分 下り3時間
昨年の登りと比べて40分多く時間がかかっている。体調も悪くなく、普通に歩いていたつもりなのだが、やはり体力の低下は否めない。無理せず、それなりの登り方をしなくてはならないのだろう。



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