伊折から中山 2015/12/7

投稿日時 2015-12-10 18:41:09 | トピック: 山旅























梅雨明けからお盆までは酷暑といえるほどの夏だったが、お盆を境に天候は一変、急に秋がやってきて、雨の日も多くなり、9月中旬にはナメコすら生えてくるしまつ。しかし、その後また乾燥が続き、比較的暖かな10月11月だった。山も雪は少なめというか、11月に入っても全く雪の気配が感じられなかった。しかし、11月下旬から12月初めにかけて、寒気が二度通り過ぎると、山の景色は急に冬めいてきた。馬場島への道路は12月に入ってから伊折の旧剱センター前で冬季閉鎖。これからは、キノコハンターも少なくなり、静かな山歩きが楽しめる。

この日はド快晴。平野部では愚図ついた天候が続き、久しぶりに晴れ上がった観がある。放射冷却も手伝って、今季最高の寒さ。伊折のゲートまでは全く雪が無い。折戸トンネルの下りも全然雪が着いてなくて助かった。ゲートからの道もわずかの雪を無理やりかいたかのような、除雪車の跡があるのみ。コンクリートの道をいつものように歩く。ときより、工事車両が通っていく。道路が完全に雪で閉ざされるまで、発電所の保守点検やもろもろの工事があるのだろう。

いつもながら、馬場島を目指して歩くこの道からの眺めは素晴らしい。雪をまとった剱の雄姿をはじめ、東芦見尾根から大猫、進むにつれて赤谷から池ノ平山そして北方稜線のギザギザが目に飛び込んでくる。雪がもう少しあれば道路右の山へと踏み込んでいくのだが、まだそれほどの積雪はない。なんなく中山登山口まで来てしまう。

一昨日かそれくらい前のトレースを追って、くるぶしまでの雪を踏んで登り始める。歩き始めてから30分ほどしたころ、いつもの不整脈が突然やってきて動きが止まった。これで今日の山も終わりかと思ったが、しばらく様子をみているうちに脈は平常に戻っていった。その後はなんの異常もなく、それがかえって不思議なくらいであった。1000メートルを過ぎると、トレースがあってもつぼ足だと膝までもぐる。ワカンを持って来ていなかったので、それもしかたのないこと。平野部の雪の無さに、山の雪の状態が想像もできず、支度も装備も靴も秋のままで、山を完全になめていた。

山頂の積雪は1メートル弱。剱を中心とした冬の山の大パノラマを存分に楽しんだ。
周辺の山々にも興味が魅かれるが、この雪の状態だと稜線に出るまで藪が邪魔になって一苦労だろう。もう一降り二降り欲しいところだ。

ゲート起点 登り3時間 下り2時間半



はんごんたんにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://hangontan.sakura.ne.jp/xoops

このニュース記事が掲載されているURL:
http://hangontan.sakura.ne.jp/xoops/article.php?storyid=919