快晴の大猫山 2016/5/14

投稿日時 2016-5-15 16:25:09 | トピック: 山旅

中天になる前には山頂に着いておきたかったのだが、着いたときは太陽が剱のほぼ真上にさしかっていた。雲ひとつない青空をバックに雪と岩の殿堂が正面にある。ただそれだけで十分なはずなのに、被写体となるとなにかものたりない。朝陽を浴びて、とまではいかなくても、右から射した光がうまく演出してくれる絵を期待していたのだが、1時間は山頂に着くのが遅かったようだ。

4月30日に来たときより、取り付き手前の橋の渡渉点は、水量も勢いも増していた。流されるほどではないので、ざぶざぶと一気に渡る。前回きたときに急登のことは頭に入っていたので、きょうは山全体を眺める余裕もあった。ピッケル、アイゼンを総動員して新雪に苦しめられた個所もきょうは乾いていてなんてことはない。大猫平までは完全な夏道。

雪はまだ緩んでいないので、アイゼン、ピッケルでその先を行くことにした。昨年暮れに買った長めのピッケルがここにきて役立った。実は、雪のない藪尾根でザックに結わえておいたピッケルが邪魔をして、もっと短いのにすればよかったかなと、後悔していたやさきだった。ポールでは心もとない堅雪での登りを考え杖代わりにと持って歩いていたのだが、これまで使う機会がなかった。

大猫平から山頂まではほどよい傾斜だ。あせらずゆっくりと雪歩きを楽しみながらいく。東芦見尾根と合流してすぐ、なだらかな山頂に到着。剱はもちろん、周辺の山々もくっきり見える。五竜や鹿島槍は意外と大きく、遠くは白山も薄らと目に入る。この上ない快晴の天上の楽園だった。




































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