緑一色 大倉山 2016/6/3

投稿日時 2016-6-7 11:45:27 | トピック: 山旅

















きょうも剱を眺めに山へと出かけた。
ゴミ出しと花木に水やりをしていたら家を出るのがすっかり遅くなってしまった。朝3時過ぎに目が覚めたとき、そこで起きてしまえばよかったのだが、家人や近所への迷惑を考えて夜が明けるまで寝床にいたのがよくなかった。これでは行く山も限られる。そこでアプローチが楽で、標高もそんなに高くない大倉山へ行くことにした。しばらくこの山に登っていなかったし、そこから見える剱はどんなのだろうか、またどんな花が咲いているのか、それも気にはなっていたこともある。

馬場島に向かう道からそれて左の林道を行く。この時期になれば道路状況も安定し、すんなり登山口まで車が入る。天候は申し分ない、どんな剱が待っているのか楽しみ。
登り始めてすぐ、今日も体が重い。乱れがちな脈に気分も重い。勾配はそれほどきつくはなく、比較的歩きやすい道だ。山は緑一色、見上げる空の色は透明感のある青、もう完全に夏山気分。その夏景色の中で木漏れ日を浴びたアカヤシオが一人異彩を放っている。イワウチワはとうに終わっており、葉っぱがその存在を知らせるだけ。1000メートル近くになって見慣れた葉っぱの群落に出くわした。大熊山で見たバイカオウレンに違いない。花が終わってしまっているが、葉っぱの形、名残の種から判断して、それに間違いなさそうだ。登山道の両脇にびっしりと生えている。それもかなりの距離にわたって。花が咲いている時期にこの地を訪ねたならさぞすごいことになっているだろう。来春もう一度ここに来てバイカオウレンの小路を歩いてみよう。

そんなことを考えながら歩いていると、たちまち頂上へと続く稜線に出た。木々の間からは大日から剱への稜線が臨まれる。雪で木々が抑えられた残雪期ならば文句なしの眺めだろう。頂上に着いてもあまり見晴らしが良いとは言えない。剱は恰好よく見えるのだが、手前の木々と藪が邪魔をして山全体は捉えられない。毛勝の山々も臨めるかと期待していたが、これも藪に阻まれて見えなかった。

これからますます藪が濃くなることを考えると、この山はここ1週間が春から夏にかけて楽しめる期限の限界だろう。あとは晩秋に来てもよいかもしれない。

登山口起点 登り2時間、下り3時間(撮影のための時間多し)



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