中山からクズバ山 2016/10/21

投稿日時 2016-10-28 18:29:55 | トピック: 山旅

先日の僧ヶ岳では体調不良のため世も末のごとくに落ち込んだが、山は登ってなんぼ、ということに変わりがあるずもなく、ただただそのときの自分を受け入れるしかない。なにせ、山は登ってみないとわからない、のだから。

剱から陽が上がりきる前にと、早めに家を出たのに、道中のいつもの撮影ポイントでもたもたしていたら、中山山頂に着いたときには陽がちょうど剱の右肩から出た後だった。眩しい逆光を真正面から受けるかたちになってしまった。せめて5分早ければ良い撮影条件だったのに、と思っても後の祭り。山頂をさんざんに切り上げ、クズバへと向かうことにした。クズバの山頂に着くころには陽も斜めからさすようになり、いくらか絵になるだろうとの心積もりだった。

中山のコルからクズバへと向かう登山道はかなり整備されていた。鋸やチェーンソーが入ったとみえ、道を塞ぐようにして生えていた灌木はきれいに刈り払われていた。おかげで、道幅も広くなりとても歩きやすくなった。大変な重労働だとは思うが、この整備に携われた方々に感謝の意を表したい。

1650までは急登だが、先日の僧ヶ岳のような体のだるさ、重さは感じなかった。どちらかというと体調はよい方。ここから山頂までがこの山のハイライト、剱を左手に見ながらの緩やかな登りが続く。この山でも紅葉は今一つだった。ただ、唯一の救いはダケカンバの存在。白い幹が紅葉に映えて絶妙なアクセントとなっている。少し距離がある木では葉っぱの枯れ模様までは目に入ってこないので、それなりの色付きと目に映る。

脈の乱れもなく体力的にも余裕で山頂に到着。ところが、ザックを下ろそうとかがんだ瞬間、突然頻脈に襲われた。このタイミングでなぜ?と思ったが、幸いもう登りはなく、気持ち的にはあせりはなかった。この発作が出ると立っていられない。体が揺れているように感じる、地面が動いていると言ってもいい。たまらずワソランを飲んで体を休め様子をみる。きょうは登行中全くその気配が感じられなかっただけに、この発作性頻脈には意表を突かれた感がある。しかし、今回の発作は10分程で、割合早く収まった。いつもなら感じる発作後の脈の乱れもない。剱をはじめ周辺の山々の写真を撮って晩秋の山頂を後にした。

登り 中山登山口から 3時間40分
下り 東小糸谷登山口へ 3時間































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