アスリートたちにとって、筋肉の増強や疲労回復は一番の課題であるのは間違いないだろう。通常の食品で栄養を補給するだけでなく、効果のありそうなサプリメントに手を出したくなる。そこでメーカーにドーピング対象薬物が含まれていないことを証明してもらいたいのは当然である。そのため今、日本アンチ・ドーピング機構（JADA）が［JADA認定商品マーク］を発行している。この取得には協賛金200万円とマークの使用権300万円の費用がかかる。認定に当たっては�＼宿文矯猯船螢好箸法�WADA」〈世界アンチ・ドーピング機構）2004年禁止薬物が含まれていないか審査�∋慊衒�析機関（日本分析センター）が商品サンプルを分析という手続きをとる。禁止リストは随時更新されており、契約期間は1年間で、翌年には再度更新が必要である。また［漢方］など一部の判断が難しい原料を含む商品は認定の対象外となることがある。

シドニーオリンピックの女子マラソンの金メダリスト、高橋尚子選手の出演するCMでスポーツドリンク『ヴアーム』（明治乳業）がある。燃焼系のフィットネス飲料をうたっており、薬事法の規制により製品パッケージには書きづらい“効能・効果”を高橋選手自らがマスコミで語るということから、売上が倍増し、2001年は40億円で2002年は85億円にもなった。