くすり屋のトリビア : 胃の仕組みと働き Q &A
投稿者: hangontan 投稿日時: 2006-11-17 6:27:40 (756 ヒット)

私たちの食べた物は、食道から胃の入口である噴門を通って胃に入ります。噴門は一度胃の中に入った食物が逆流するのを防ぐパッキングの役目をしています。一般的に胃の最大容積は1〜1・5リットルといわれます。

■ 胃はどのような働きをしているのですか?
胃では食物を腸で吸収しやすいようにドロドロに溶かし、幽門と呼ばれる出口から十二指腸に送り出します。胃が食物を分解する時に分泌する胃液には塩酸(胃酸)や消化酵素が入ってます。それによって胃の中に溜まっている食物はドロドロにされ、順に十二指腸に送られていきます。

■ 胃での消化はどのように行なわれるのですか?
食物を先へ先へと送っていく胃のぜんどう運動によって、胃液と混ぜ合わされることで主に肉類などタンパク質の消化が行なわれます。タンパク質は約4時間で胃から腸に送られますが、油分の多い食物は胃から排泄されるのが最も遅く、約6時間ほどかかります。

■ 胃液は実際にどのような働きをするのですか?
胃液には粘液・胃酸・タンパク質の分解を行なう消化酵素(ペプシンなど)が含まれています。胃酸は細菌など微生物の繁殖を防止したり、食物を溶かして消化酵素の働きを促す役割などがあり、トイレ用洗剤に含まれる塩酸と同じくらい酸性が強く、茶褐色の十円玉は10分もするとピカピカになってしまいます。

■ 胃液は一日どのくらいの量が分泌されるのですか?
普通は一日3リットル程度といわれています。若い人は濃くて分泌量も多いのですが、加齢とともに胃酸は薄くなり、量も少なくなります。ですから年を取ると消化が悪くなるのです。

印刷用ページ このニュースを友達に送る