くすりのQ&A : 胃薬を服むタイミング
投稿者: hangontan 投稿日時: 2006-11-17 6:31:51 (924 ヒット)

■胃薬を飲むタイミングは?
代表的な例を挙げると、漢方成分を中心とした製剤などは食前食間の空腹時に服用することが一般的です。消化酵素薬などは、食後に服用することが目安になります。このような一般的な薬の飲み方については、薬の外箱や説明書に記載があるので、手持ちの薬を飲む場合は参考にして下さい。例えば胃が痛いということであれば、食べ過ぎて痛いのか、それともストレスで痛いのか、同じ痛みでも改善する薬は違ってくるので、注意してください。


■お酒を飲み過ぎた翌日、胃のむかつきと頭痛が同時に起きた場合、胃薬と頭痛薬を一緒に飲んでもいいの?
胃がむかむかする症状には、健胃作用のある生薬成分や胃粘膜保護作用がある成分に効果が期待できます。頭痛に関してですが、アルコールで肝臓が疲れている状態で鎮痛剤を飲むことはおすすめできません。対処方法としては、電解質を含んだスポーツドリンクや、糖分、特に果糖という成分を含んだリンゴジュースやグレープフルーツジュースなどを飲んで、アルコールを体外に排出しましょう。

■胃薬を飲んでも、胃痛や胃のもたれが治まらない。そんな時には、胃薬を続けて飲んでもいいの?
一般用医薬品は、消費者が自分の判断で飲むことを前提にしているので、安全性については充分な配慮がされています。しかし、倍の量を飲んだり、薬の飲み方を自分で勝手に変えてしまったりということは絶対にやめて頂かなければなりません。さらにもう一袋飲みたいという場合は、もしかすると薬そのものが症状に合っていなかったり、薬が効き始める前に薬の効果を判断していることがあります。一定期間、薬を服用しても効果がない場合には、医師に相談しましょう。

■食前酒はなぜ食欲を増進させる?
アルコールの刺激で胃液の分泌を促進する、といわれています。食前酒を飲むという習慣は本来騎馬民族など肉食民族のものです。肉食をする人は、胃で最大限に消化をするために酸の分泌を促進しておく必要があるので、濃いめのアルコールを少し飲んでから肉を食べるのです。最近は日本でも肉食文化が定着しているので、食前酒を飲むのもよいでしょう。強いアルコールは胃を荒らすともいわれますが、胃液が常時50CC〜100CC位、胃の中に溜まっているのでアルコールは薄められますし、濃いといっても焼酎で度数30度前後ですから少量なら心配はありません。

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