くすり屋のトリビア : 漢方の総合感冒薬 葛根湯
投稿者: hangontan 投稿日時: 2007-4-11 8:11:50 (1011 ヒット)

約1800年前に書かれた漢方の原典「傷寒論」に載ってる漢方薬です。熱病発症初期で、うなじや背が強ばり痛み、しかも汗が出ないで寒気がする時はピタリと合います。汗が出ないがポイントです。冬は汗の出にくい季節で風邪の患者で汗をかかないという人がほとんどです。こうゆう人にはカッコン湯で汗を出してやるのが大変いい治療法になります。汗の出ている場合には桂枝湯に葛根湯を加えた処方が有効です。葛根湯は本来は急性病に使う漢方ですが慢性病にも使え肩凝り神経痛筋肉痛、ことに五十肩のような上半身の症状に使います。葛根湯が一番使われるのは風邪の場合です。風邪の50%以上が葛根湯で片付くといわれています。古人の臨床経験の結晶ともいえる鎮痛、解熱、鎮静、健胃作用をあわせもった優秀な漢方です。※効果的な飲み方は本来は煎じて熱いうちに飲むのですが、現在は飲みやすいように顆粒、粉末に加工してありますが本来により近付けて沸騰させた湯に顆粒を混ぜて香を立てて熱いのを時間をかけて飲むようにすると体も10分位で暖まり香を嗅ぐことでアロマテラピー的効果が脳の神経に働きかけてくれます。あとは早めに就寝する事です。内服液も冷たいままでは発汗効果が半減されますので沸騰させて熱いのをフゥフゥしながら飲むのが効果的です。

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