くすり屋のトリビア : 六神丸がナゼぜんそくに良いのか?
投稿者: hangontan 投稿日時: 2006-11-16 12:54:14 (854 ヒット)

それは次のような理由によります。心臓の働きと水分の代謝とは非常に関係が深く、心臓の悪い人に足のむくみなどがみられるのは、その代表的な例です。病院で使用する薬ジギタリスという強心剤も、最初のうちは足のむくみを取る為の強心剤であったものが、十八世紀に聴診器が発明され、足のむくみと心臓との密接な関係が明らかにされてから、心臓の薬として用いられるようになったのです。六神丸を服用すると、足のむくみやだるさがとれたり、肝硬変の為にたまった腹水がしだいに引いたりする



ぜんそくは水分の代謝障害によって起こる病気です。肺の細胞にできた水腫のために、呼吸した際に吸い込まれた酸素が肺の中に入りにくくなってしまい、さらに気管支にも水腫ができて、気管がせまくなり、ゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸をするようになるのがぜんそくです。そして当然、その原因の一つに心臓の機能が弱ってることがあげられるわけです。ぜんそく患者が食事の後や運動の後に発作を起こしやすいのも、心臓に大きな負担をかけることが原因となっているのです。したがって、ぜんそく患者には心臓を強めてやる薬を与えることが大切であり、それが大変に有効です。実際、ぜんそく患者が咳止めの薬を使わずに、六神丸だけで発作を抑えてしまうというのはよくあることなのです。いく種類もの高貴薬を配合した六神丸は、単なる強心剤にとどまらいすぐれた薬効をもっています。昔の武士や旅人が腰にぶらさげていた印籠の中に、必ず六神丸が納められていたというのも故なしとしません。また、神経痛やリウマチの人にも六神丸はよい薬す。神経痛やリウマチの人は、ステロイド剤の副作用で心臓に大変負担がかかるため、病院などではよくジギタリスという強心剤(ゴマノハグサ科の植物の葉から成分をとる)の服用がすすめれていますが、それに代わる安全な強心剤として六神丸は非常にすぐれたものですし、そのうえ鎮痛、鎮静などの効果も期待できます。

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