ドラマの中で王様の病気を改善するのに処方された「紅参」は気力回復に使われました。高麗人参は、6年間かけ栽培し、生のまま一度蒸し乾燥させる「紅参」と、4年で収穫し蒸さずに皮をむき乾燥させた「白参」があります。高麗人参の薬用成分「サポニン」も、4年根よりも6年根の方が含有量も多いとされ、紅参の方が成分も安定し優れた薬効を生かせるものとして重宝されています。この紅参は16世紀から韓国の専売品で、現在も国策として厳しい管理体制の元で製造されています。6年の歳月を費やし、選別され調整加工された紅参には品質保証する「正官庄」という商標が明示され、日本をはじめ世界各国の人参研究材料にも品質に信頼のおける「正官庄」の紅参が使われています。
「韓国人参栽培地区におけるガン発生率の報告」
87年から97年までの10年間、韓国の人参栽培地区である江華地区の40歳以上の男4553名を対象に人参の服用頻度、継続期間とガン死亡率、発生率との関係についての疫学調査を実施しました。その結果、全対象者4553人の約70%が人参服用者。これら人参服用者たちは非服用者に比べ、ガンの危険度が下がることも明らかになりました。それも服用期間が長く、頻度の多い人ほど危険度は減少しているのです。このことから、人参の服用頻度が増えるほどガンになる危険率は下がり、服用回数が多い人ほどガンになりにくいとする調査結果が発表されました。さらに胃ガン、肺ガンなど、ガンのできる部位とは関係なく、すべてのガンについてそれなりに作用することも確認されています。この調査対象者の中で紅参服用者は24名いましたが、その中でガンによる死亡者は1名もいませんでした。10年の歳月をかけた調査は、人参の生産地でしか実施できないもので、ユン博士の報告は貴重な調査研究だとしてシンポジウム関係者たちから高く評価されることになりました。またマウスを使ってのガン発生率の実験でも、紅参抽出物を投与したマウスの肺腺腫発生率は29%、肝ガンが75%減少したというレポートもあります。これは紅参には抗発ガン作用があるという裏付けにもなるでしょう。高麗人参がどのガンの予防にも効果を表すことが示されたことは、今後のガン治療への明るい兆しといえるのではないでしうか。ともかく昔から紅参は滋養強壮に効く万能薬であり、同時に難病にも有効だとされてきたのです。
肥満症の治療では総体重は減少させても、筋肉や骨の量は減少させないようにします。ダイエットは純粋に生化学の問題です。摂取した糖質は、グリコーゲンとして肝臓や、筋肉に貯蔵される。運動を始めるとまずクレアチンからATPが産生されるが、一分ももちません。次にグリコーゲンが分解され血中にグルコースが放出される。グルコースは解糖系で分解され、最終的に水と炭酸ガスになる。グリコーゲンの貯蔵量は肝臓に150g筋肉に75g程度なので、糖の生理的燃焼化は4kcal/gだから900kcal供給して枯渇してしまいます。次に蛋白質や脂質が消費される。脂質は効率のいいエネルギー源で生理的燃焼化は8。9kcal/g です。脂肪を100g消費しますのに890 kcalの仕事をしなければならない。これは体重60kgの男が4時間平地を歩くエネルギーです。山歩きだと2時間半。1kgの減量には10日間も続けなければならない。大変な努力が必要です。
生活改善や飲み薬でも血糖値のコントロールがうまくできないほど膵臓のインスリン分泌能力が低下している場合は、インスリン療法が行なわれます。これは直接的なインスリン補充療法で、患者が自分でインスリンを皮下に注射して行ないます。最近の機器は針が細くて痛みも大幅に軽減され、形も万年筆のようなペン型注射器が主流で、携帯にも便利です。注射するインスリン製剤には、効果が現れるまでの時間と作用する時間の長さから、超即効型、即効型、中間型、持続型、混合型の5種類があります。患者の病態、症状に合わせて、朝昼晩の食前前に超即効型、夜の就寝前に持続型を使うなど、タイプの異なるものが組み合わされて使用されます。それにより健康な人のインスリン分泌パターンに近づけることができ、血糖値を正常範囲内にコントロールすることが可能になるのです。
■体の中にある脂質
コレステロールは脂質の一種ですが、脂質には他に中性脂肪、脂肪酸、リン脂質などがあります。体内の脂質は大きく次の3種類に分けられます。血液、リンパ液中の脂質は体の中を循環しているので、循環脂質といいます。細胞膜や脳の神経細胞にある脂質は構造脂質、脂肪細胞や肝細胞にある脂肪を貯蔵脂肪といいます。
■多すぎると危険!
中性脂肪(貯蔵脂肪)私たちが普通に「皮下脂肪」といっているのは、中性脂肪のことで、食事から余分に摂取された糖質や脂肪分が脂肪細胞に貯蔵され、中性脂肪になります。つまり太っている人は中性脂肪が多いというわけです。一定の数値より増えると肥満になったり、生活習慣病の大きな原因になります。
プール熱とも呼ばれ、乳幼児が主にかかり、発熱や喉の痛み、結膜炎が起きる。原因のアデノウイルスは感染力が強く、家族に広がるケースもある。咽頭結膜熱はせきやくしゃみ、ドアの取っ手、手すりなどを介して感染する。患者は五歳以下の子供がほとんど。プールを通じて流行することがあり、プール熱とも呼ばれる。アデノウイルスには特効薬がないとされ、治療は炎症を抑えるなど対症療法が中心。症状はだいたい一週間で治まるが、感染力は強い。
■予防法としては、普段の手洗いなどに加え、プールに入る日は子供の健康状態を確かめる、体力が落ちないよう昼寝時間を十分に取る。こまめなうがい。タオルやおもちゃの共用を避けるーといった予防策を徹底したい。
蚊は人の息に反応して近づくと言われているが、体格や血液型、色なども影響することが分かってきました。特に太っているO型の男性は注意が必要。蚊は呼気から発散される炭酸ガスや皮膚の匂い、体温をキャッチして動物に近づきます。汗に含まれる乳酸量が関係しているのではないかともみられており、例えば、汗をかいたあと、さらにビールを飲むと炭酸ガスも増えるため、格好の攻撃対象となります。最近の蚊の生態研究ではこれらに加えて、女性より男性、痩せている人より太っている人、A型よりB型、B型よりO型の人が刺されやすく、また、白い服よりも黒っぽい服装に集まりやすい傾向がありました。さらに、十代〜六十代の男女五十人を対象に調査したところ、「疲れにくい」「食欲がある」「よく眠れる」「風邪を引きにくい」など、健康な人の方が刺されやすかったということです。
■虫刺され軟膏の効果的な使い方
刺されて痒くても掻かずにすぐに軟膏を塗る事。ナゼなら掻くと皮下に蚊が血を吸った後、体液を残すため体液が反応し痒みとして表れる訳で掻くと皮下で広がるのでなるべく広がらない内に軟膏を塗るのが効果的です。
制酸剤として用いられます。潰瘍の原因となる胃酸を中和します。粘膜保護作用により潰瘍面を保護します。
■ステーキなどの大量のタンパク質と一緒にとってはいけません
薬の成分のアルミニウムやマグネシウムが、肉のリン酸とくっついて効果をなくしてしまいます。酸を抑える働きが弱くなります
■大量の牛乳でのんではいけません高カルシウム血症を起こす可能性があり、吐き気や食欲不振が起きることがあります
■テトラサイクリン系抗生物質との併用もダメです制酸剤のアルミニウムやマグネシウムが抗テトラサイクリンと結合して吸収が悪くなり、抗生物質の十分な効果が得られない
■透析療法を受けている人には使えません
私たちの食べた物は、食道から胃の入口である噴門を通って胃に入ります。噴門は一度胃の中に入った食物が逆流するのを防ぐパッキングの役目をしています。一般的に胃の最大容積は1〜1・5リットルといわれます。
■ 胃はどのような働きをしているのですか?
胃では食物を腸で吸収しやすいようにドロドロに溶かし、幽門と呼ばれる出口から十二指腸に送り出します。胃が食物を分解する時に分泌する胃液には塩酸(胃酸)や消化酵素が入ってます。それによって胃の中に溜まっている食物はドロドロにされ、順に十二指腸に送られていきます。
■ 胃での消化はどのように行なわれるのですか?
食物を先へ先へと送っていく胃のぜんどう運動によって、胃液と混ぜ合わされることで主に肉類などタンパク質の消化が行なわれます。タンパク質は約4時間で胃から腸に送られますが、油分の多い食物は胃から排泄されるのが最も遅く、約6時間ほどかかります。
■ 胃液は実際にどのような働きをするのですか?
胃液には粘液・胃酸・タンパク質の分解を行なう消化酵素(ペプシンなど)が含まれています。胃酸は細菌など微生物の繁殖を防止したり、食物を溶かして消化酵素の働きを促す役割などがあり、トイレ用洗剤に含まれる塩酸と同じくらい酸性が強く、茶褐色の十円玉は10分もするとピカピカになってしまいます。
■ 胃液は一日どのくらいの量が分泌されるのですか?
普通は一日3リットル程度といわれています。若い人は濃くて分泌量も多いのですが、加齢とともに胃酸は薄くなり、量も少なくなります。ですから年を取ると消化が悪くなるのです。
虚弱体質なので、鹿茸、ゴオウ、反鼻、ニンジンなど配合の生薬主薬の保健強壮剤を2日間4回服用しましたが、「使用上の注意」にしばらく服用しても症状の改善がみられない場合には医師又は、薬剤師に相談することとありますが、しばらくとはどれ位のことですか?
効果のあらわれ方は、症状や服用する人の体質・体の状態などにより異なるので、一応の服用期間をしばらくとしてあります。この製剤はある程度長期間服用することによって本来の効果が得られる性質の製剤でありますので、経験的に3カ月位をひとつの目処として下さい。3カ月位服用してみて効果がみられない場合は他に原因があることも考えられますので、このような場合には専門家に相談して下さい。
現在日本では、雷氏六神丸の原形に近いものは、ほとんど皆無に近い状態です。処方は各メーカーによって、処方の一部の生薬を加えたりしているので、一口に六神丸といっても、その内容はそれぞれ違っています。雷氏六神丸の効果を文字どおりに期待するなら、センソ、ゴオウ、ジャコウの三つは、必ず一定量入ってなければなりませんし、カルシウム剤(真珠粉)も抜いてはいけないものです。ジャコウ、ゴオウ、センソの三つを合わせて用いると、コーチゾン(よく効くステロイド系の抗炎症剤)の二分の一の効果がでるので凄いのです。六神丸の抗炎症作用については、日本では注目されていませんが、臨床研究が進めば、色々な病気に応用できるのではないかと思います。心臓が弱い人が常用するのはいいのですが、一回に飲む量は、二粒で十分で、一度に八粒飲んでしまった人が心臓がドキドキしすぎて医者に駆け込んだという例もあります。薬の効果を最大限に発揮させるためには、適量を守るということも大変に重要なことなのです。
『低気圧は自律神経失調症をまねく』一般的に、健康な人は気圧の変動に順応できます。ところが、心機能の低下した人や低血圧の人は10ヘクトパスカル程度の気圧の低下で、循環器系に悪影響を及ぼすとの報告もあります。また、気圧の上下が激しいと自律神経がバランスを崩しやすくなります。低気圧によって自律神経のバランスが崩れると、「頭が重い」「気分がすぐれない」などの症状が引き起こされます。「ストレスや寝不足など日常生活の乱れでも、自律神経はバランスを崩します。そこに低気圧が加わることで、さらに症状は悪化しやすい。自律神経失調症を起こす恐れもあるので、注意が必要です」自律神経失調症は、頭痛やめまい、動悸や息切れなど、さまざまな体の不調をもたらします。人によって症状は色々あり、その重症度合いも異なります。気圧が急激に下がると、軽いうつ状態になってしまう人もいます。精神が不安定になりやすく、古傷が痛むといったことも起きてきます。
富山のくすりを語るに切っても切れないのが「六神丸」。この。六神丸の成分として使用されているのが「ジャコウ(麝香)」。ジャコウは中国を中心にアジア大陸の北部・東部に生息するジャコウジカの雄の性腺から分泌されるゼリー状の分泌物を乾燥したものです。中枢神経刺激、強心、呼吸増加、降圧、抗菌、抗炎症作用、性ホルモン作用があります。 現在は四川省の飼育施設でジャコウジカが飼育され薬として供給されています。
ジャコウ(ムスク)は銀幕のスターのマリリン・モンローが好んで使用した高級香水「シャネルの五番」の香りの成分に使われるほど独特の香があります。N°5は花のエッセンスに合成香料のアルデヒドの特徴を生かして調合されたはじめてのフレグランス。天然成分にアルデヒドが加わって新しく現代的な軽やかさを生み出したモダンな香りです。1921年に発表され、80年以上を経た現在でも、世界中で愛され続けています。一方、六神丸のルーツは中国の清の時代、300年以上経た今でも使用されており、その効能は絶大です。香水と薬、古今東西、ジャコウを通して不思議な縁を感じます。高級果物「マスクメロン」の名は、香り高い「ムスク」から来ています。
非ピリン系の解熱鎮痛剤で、脳の中枢神経に働いて熱や痛みをやわらげます。副作用が少なく、効きめが穏やかなため、富山の薬では多くのかぜ薬、解熱鎮痛剤に用いられています。関節の痛み、頭痛、月経痛などにも効果があります。また、一般に解熱剤は禁忌とされるインフルエンザの際にも解熱剤としてしばしば用いられるなど標準的な服用法では非常に安全な薬です。小児用かぜ薬にも処方されているのもこれらの理由からです。
■キャベツ・芽キャベツと一緒にとるのは控えましょう
アセトアミノフェンの血中濃度が低下し、尿への排泄量が増えます。薬としての効果を十二分に発揮しないうちに、体外に出てしまうことになります。
■アルコールとの併用はやめましょう
アルコールが体内に入ると薬の吸収速度が速まります。すると薬の作用が増強され、肝臓、腎臓、心筋障害を起こす恐れがあります。
■タバコはだめです
一般的に喫煙者のほうが、薬の代謝、排泄が早いといわれています。タバコを吸うとアセトアミノフェンが早く体外に出てしまい、薬の効果が損なわれます。
高校の化学の時間に習いましたね「アセチルサルチル酸」。「汗散る・・・」と覚えている人も多いはず。解熱・鎮痛剤の代表格。ご存知、富山のくすり「ケロリン」にも処方されています。かぜなどの頭痛や発熱、月経痛、腰痛、歯痛など、痛みをすばやく抑えるのに効果的。ただ、即効性にすぐれているが、副作用として胃を荒らしやすいのが欠点。のんで胃がムカムカする人にはお勧めできません。
アスピリンはコップ一杯の水でのみましょう。一口だけの水よりもたっぷりの水でのんだほうが効果が強く、早く現れます。また食後30分以内にのむようにようにも指示されています。胃への影響を考えてのことです。ジュース、コーラ、ビールやアルコール類との併用もよくありません。
■100%野菜・果汁ジュースなどのアルカリ飲料を一緒にとると、薬の効果が薄れます。またビタミンCがたっぷり入ったジュース・スポーツ飲料は要注意。消化管の出血のおそれがあります。
■ビール・コーラと一緒にとるとアスピリンの体内への吸収速度が低下し、薬の効果が薄れます。
■アルコールとアスピリンを併用すると、胃に穴があいたり、肝臓障害、腎臓障害を起こす危険な状態になることがあります。