インフルエンザ対策は・・・

投稿日時 2006-12-19 18:40:44 | トピック: くすり屋のトリビア

インフルエンザウィルスの故郷は中国南部といわれています。この地方では人間とアヒルとブタがひとつの家で仲良く暮らしている村が数多くあります。アヒルが水辺でフンをし、その水をブタが飲むと、アヒルのインフルエンザウィルスがブタの鼻に入る。このブタの鼻に人間のウィルスが入ると、2つのウィルスの間に遺伝子交雑が起こり、新種への変異の可能性が高まります。その結果、新型ウィルスが生まれて人間に感染すれば、あっという間に世界に広がるという図式です。いま心配されているのは、アジアを中心に鳥インフルエンザ(H5N1型)の人への感染が広がっていることです。今年だけで何十人という死者が出ていますが、もし新型に変異したら全世界で億単位の人が死亡するという予測もあります。日本政府が昨年11月に策定した新型インフルエンザ対策でも、大流行が起これば最悪の場合64万人が死亡し、1300万〜2500万人が医療機関を受診すると推定しています。
予防にはワクチンの開発しかありませんがが、新型用ワクチンは新型が発生してウィルスが特定できなければつくれません。早くても半年はかかるとみられ、それまでは現在の鳥インフルエンザウィルスからつくったワクチンが頼りです。新型への効果は不明ですが、当面の代役として期待をかけるしかありません。
新型は別として、インフルエンザは毎年、種々の型が流行します。現在では流行予測の方法が確立されていて、予防効果の高いワクチンがつくられています。65歳以上の方や小児、妊娠している方などは早めに接種してください。




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