冬の蜃気楼 2018/1/3

正月二日間も、年末同様だらだらと過ごす。 気晴らしに海岸線を歩いてみようと思って家を出た。 常願寺川河口はけっこうな波が立っている。サーファーにとってはもってこいの波だと思うのだが、誰も波乗りを楽しんでいるものはいない。この辺が都会と田舎の違いなんだろうとつくづくおもう。正月休みの波の立つ海岸、湘南のサーファー達ならほうっては置かないだろう。 海岸線を歩いて、波消しブロックに砕け散る波や、砂浜に押し寄せる白波や引き波をターゲットにシャッターを切る。冷たい潮風に当たりながらの散歩であったが、それがよかったのかもしれない。心の中のモヤモヤが少し引いていった気分。 カメラを収めてから、さて帰ろうと、何気に水平線を見ていると、湾曲した富山湾の東端の地形が水平線から浮いているが目が止まった。まさしく冬の蜃気楼。夏に陽炎のような蜃気楼かどうか疑わしい光景は目にしたことはあるが、このような顕著な蜃気楼を見たのは初めてだ。今この瞬間にその場に居合わせたことの奇遇を感じるとともに、今年の運を早使いはたしてしまったかもしれない、なんか複雑な気分にもなった。

冬の蜃気楼 2018/1/3

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